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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2018年12月の記事一覧

魔法としての言葉

ロールプレイングゲームやファンタジー小説の魔法使いは、呪文を詠唱する。つまり、口に出して、ホイミとか、HALITOなどと言う。それによって、相手を癒やしたり、攻撃したりするのだ。 落合陽一さんが「現代の魔法使い」と呼ばれているのは、超音波や磁力を使って、物体を浮遊させてるところからはじまっているのだと思う。 ここから考えると「魔法」の定義は 目に見える力を行使せずに、なにかを動かすこと としてもいいと思う。 先日、 「近ごろ思うんだけど、言葉って、魔法なんじゃない

編集者ほど、「自分のことば」を失いやすい職業はない

編集・ライティングの仕事をしていると、「自分のことば」を失ってしまいそうになる。 2018年7月、学生時代から3年近く働いていたスタートアップを辞め、副業で関わっていた編集・ライティングの仕事にフルベットするようになった。 人生の恩人・長谷川リョーさんの率いる編集ファーム「モメンタム・ホース」にジョインし、半年間、取材・執筆・編集に奔走した。 備忘録がてら実績をまとめていたTumblrから、今朝、「Tumblr で100件投稿しました!この業績をしみじみ噛みしめるべきで

言葉の海でクロールする

言葉に触れるほど、飲み込むほど、自らの内に構築される言葉の世界は広がっていく。 さながら、大海に、また新たな水が注ぎ込まれていくように。 だからこそ、瞬時に言葉を受け取って、渡すことが求められる会話のコミュニケーションで息詰まる感覚を覚えることが時にある。 反対に、物を書く、ある意味で“時間に縛られない自分との対話”においては、海が広がるほど思考の深度が増すので豊穣さが出る。 いずれにしても、なにかを得ることは、なにかを手放すことに他ならない。 本を読むこと、だれか

「カンバセーションズ」と1年併走してみて気付いた、共創プラットフォームとしてのインタビューの力

今年1年、「カンバセーションズ」という一風変わったインタビューメディアにて、「来訪神をリデザインする」といった趣旨の新作を形にするための識者へのインタビューを続けてきました。 編集長の原田優輝さんはもともと「PUBLIC-IMAGE.ORG」という私も大好きだったカルチャーメディアの編集長を担当されていた方で、以前メディア芸術祭関連の取材をしていただいたことからご対面。その記事も非常に素晴らしく(自分のとりとめのない話や言語化しにくいコンセプトを的確にまとめて頂き)、編集者

noteという特殊な場所

何かを作って公にするとき、躊躇する大きな要因となるのがネガティブな反応への懸念だ。 「他人など気にするな」 あまりに正論だが、私はそんなに強くない。 noteにはネガティブな反応がないので書きやすい。 フォントやメインカラーなど、デザイン面でかなり工夫が施されているし、戦略も明確。その話は加藤さんや深津さんが語っているのを聞くとおもしろい。 コミティアと文フリが混ざった雰囲気 いちユーザーとして感じるのが、展示会的雰囲気がここにはある。「クリエイターのため」と打ち

自分の言葉にしたい。古賀史健×柿内芳文「あのころのオレ」との戦い方を聞いてきた #神保町編集交差点

(今回のnoteは、12月6日に行われた#神保町編集交差点 のイベントレポートです。写真はToru Kawarazuka@書評好きマーケターさんにお借りしました。) 『嫌われる勇気』の著者として知られる古賀史健さんと、『嫌われる勇気』『漫画 君たちはどう生きるか』の編集者である柿内芳文さんの対談イベントに参加してきました。 このイベントは、おふたりの後輩にあたる今井雄紀さんが企画する「神保町編集交差点」だからこそ実現できたといえる、かなり貴重な対談です。 おそらく後日、詳

フレディ・マーキュリーの壮絶な「ファンにさせ力」について

ピースオブケイクに入社してしばしば考えるようになったことがある。 クリエイターにとって「ファン」は必要不可欠な存在だ。ファンが作品を追いかけてくれること自体が制作モチベーションを折らさずに保ってくれるし、作品を求め、ときにお金をおとしてくれるのもファンだ。 「いち読者」を「ファン」に変える力をもつのはどんなクリエイターだろう? 一つの答えがこれである。 フレディ・マーキュリーの人生を描いた映画ボヘミアン・ラプソディが絶賛上映中だ。 私も観て、フレディの「ファンにしちゃう

安い原稿料から抜け出す方法

ライターという職業に就くために資格は必要ありません。学歴も職歴も問われません。それこそパソコン1台(いや、スマホ1台でも可)あれば、今日からライターになれます。しかし、ライターとして食べていけるかどうかは別問題です。 クラウドソーシングではどんなに頑張っても月収10万円を稼ぐのはなかなか難しいでしょう。1文字0.1円〜1円が相場なので、1本(3,000字)を書いて3,000円。休みなく毎日3本ずつ書いて月収27万円ですが、あまり現実的ではないでしょう。おまけに編集者もいない

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