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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2018年9月の記事一覧

PRライティングのための5つの鉄則〔前編〕

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ストーリーの作り方(編集日記・第4回)

編集について書いていく「編集日記」4回目の更新です。 これまでに、いいコンテンツをつくるには3つのポイントがあるという話をしました。 1.テーマ    = 題材 2.ストーリー  = 物語 3.キャラクター = 人物 前回は、1つ目のテーマについて書きました。どんなことを、だれにむけて書くのか? 読者目線について考える方法や、その他のコツなどについて解説してます。 今回は、2つ目のストーリーについて書いていきます。 コンテンツをつくるうえで、ストーリーが大事だという

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読者をバカにしてはいけない、の意味。

「いまの読者は、ほんとにバカなんですから」 以前よく一緒に仕事をさせていただいていた年長の編集者が、ある時期からそんなことを言いはじめた。ぼくが30代の前半だったころの話である。 いまの読者はバカだから、むずかしい話はわからない。いまの読者はバカだから、長い話は読んでくれない。いまの読者はバカだから、ひと見開きで完結する程度の情報しか求めていない。いまの読者はバカだから、図版やイラストを使わないとわかってくれない。彼はしきりにそんなことを訴え、実際そんな本を大量生産してい

プロット作成にはエクセルを使おう 魅力的なプロット作りの基本②

エクセル、というか、僕が使ってるのはOpenOfficeの表計算アプリですが。まあ、同じことですね。セルがいっぱい並んでるアイツです。 イメージとしては 巨大なホワイトボードにキーワードや短いセンテンスを書いたポストイットをいっぱい貼り付けるようなものだ、 といえば伝わるでしょうか? 「文章を書く」という作業には圧倒的に向いていないのですが、そもそも「プロットを作る」作業は文章を書くことではない(!)ので、ワードなどの文書作成ソフトよりもずっと便利なのです。 それで

コミカライズの「アレンジ」について 魅力的なプロット作りの基本③

さて、ここまでの作業で、すでに僕は「原作の桃太郎」を一度も見ていません。 最初に”骨”を取り出した時点できちんと原作の要素を取り出せることができれば、こうして原作の細かな表現にとらわれずプロットは書き出していけるのです。 しかし、「こうして原作の細かな表現にとらわれずにプロット作成していく」ということはつまり 自分独自の「アレンジ」を施す ということになってしまいます。 このアレンジを、「なぜやってしまうのか、原作通りにやれ」と怒り出す人も少なくありません。 アレン

文章は上手に書いてはイケない~ダメな表現を回避する14のガチテクニック

スッキリ、楽しく、読みやすい――。 そんな風に文章をスラスラ書けたら、どれだけ嬉しいだろう? ちょうど20年前、出版業界へ足を踏み入れたオレは毎日そのことばかりを考え、そして入社2年目の終盤に差し掛かったころ、ある絶望的な欠陥に気が付いた。 オレ、文才、ない……( ;∀;) 寝る間を惜しんで文脈考え、表現に工夫を凝らしてみても、いざ上司(編集長)の原稿チェックを受けるや、紙が真っ赤になるまで赤字が入れられる。 あまりに修正が多くて余白スペースがなくなり、用紙の裏面に及

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編集・ライター講座の講師になった夢を見て、思ったこと

夢を見た、編集・ライター講座の講師になる夢を。正確に言うと、「その場で講師になると知らされた夢」を。 司会者の「田中さん、よろしくお願いします」というフリと、受講者の拍手。最前列のパイプ椅子から立ち上がり、牛も二度見するほどの牛歩で壇上に向かう。 えーっとえーっと。編集・ライター講座ね、名前は聞いたことあるよ。受講経験のある人とはよく出会う。けど、自分自身は受けたことはない。情報ゼロ。ピンチだ。 ディレクション的な話と「書く技術」的な話、どっちが聞きたいんだ? キャリア全

もうちょっと、おもしろくするために。

もうちょっと、おもしろくなるんじゃないか。 原稿を書いているとき、何度となくじぶんに問いかけることばである。いまのままでも決して間違いではない。むしろコンパクトに、うまいことまとめているとも言える。だけどもうちょっと、おもしろくなるんじゃないか。おもしろくできるんじゃないか。そうする必要が、あるんじゃないか。 むかしはこれ、技術の問題だと思っていた。技術的に未熟なところがあるため、おもしろの天井にぶつかってしまうのだと思っていた。しかし、それは枝葉の問題だ。けっきょくおも

noteの「感じ」を、ひと言でいえば。

もともとが少なすぎるんじゃ、というご指摘はあるだろうけれど。 気がついたら note のフォロワー数が、twitter でのフォロワー数を超えていた。まだ数百の差ではあるものの、勢いから考えるにたぶん、今後ますます note のほうが増えていくんじゃないかと思う。 ぼくは、積極的な twitter ユーザーでは到底ない。おもしろい投稿は皆無に等しく、もっぱら告知と友だちとのおしゃべりに、twitter を使っている。バズる、という経験もゼロと言っていい。だからこの数字自体

note始めます!

初めまして、漫画家のトーエ・シンメです。 このたび縁あってnoteで色々やってみることにしました。 さしあたって自己紹介がわりに僕の作品の紹介を。 「まんがでわかるプーチン」 「まんがで読破 雇用・利子および貨幣の一般理論」 「まんがで読破 コーラン」(構成・キャラデザ・ネーム) 「まんがで読破 モルグ街の殺人」(構成・キャラデザ・ネーム) 「まんがで読破 シャーロックホームズ緋色の研究」 「まんがで読破 地獄の季節」(構成・キャラデザ・ネーム) またAmazonの個人

なぜNIKEの"Just do it."は素晴らしいのか。

ブランドスローガンを決めるとき、必ず良い例として出てくるのがNIKEの「Just do it.」だ。なぜこの三語が素晴らしいのかを表現的な視点から説明するだけでは足りない。むしろ世の中に仕掛けるアクションこそが、この言葉に魂を吹き込んでいると僕は思っている。 今、NIKEが本国アメリカで炎上している。理由は、人種差別への抗議のために国歌斉唱で立たなかったNFL選手コリン・キャパニックをJust do it.の30周年キャンペーンに起用したからだ。 Nike が “Jus

真剣で、ていねいで、正直で、けれどもいつもユーモアを忘れずに。

とりあえずいまは、ほっと胸をなで下ろしている。 ほぼ日刊イトイ新聞での連載、『これからのぼくに、できること。』が今日最終回を迎えた。写真家の幡野広志さんと、糸井重里さんによる対談だ。まだ未読の方がいたら、ぜひ全6回を読んでいただけるとありがたい。 掲載がはじまった9月1日から、ぼくにしてはめずらしくツイッター上での感想をつぶさに見守り、そのうちのいくつかをリツイートさせていただいてきた。何人かの方が「静かな連載」ということばとともに、感想を述べてくださった。ぼくが胸をなで

つらつらと、きょうの自分について。

あれは、そう。ぼくがまだ若かったころ。 この note を書きながら気づいたのだけど、ぼくは「若かったあのころ」の仕事について話すとき、なんとなく「10年くらい前」と言ってしまう癖がある。しかし実際に指を折り曲げながら考えれば、それらの大半は15年くらい前だったりする。つまりは、過去を振り返る「いま」がそれだけ進行しているということであり、そろそろ体内時計を調整しないとぼくは、ただのホラ吹きブタ野郎になってしまう。 ということで15年か、それ以上前のこと。 若く、浅はか

「文章を書く」とは何か。

最近の私は、本当によく文章を書いている。 日常生活を送っていても、仕事をしている間にも、突然どこからか言葉の海が溢れ出すような瞬間があり、外出時には常にメモ帳とペンの携帯を欠かすことがない。 ところがそれに反して、ネット上に文章を公開する機会はどんどん減っている。正確には「人に文章を読んでもらう機会」が減っている。最近ではツイッターもやめ、その他のSNSも積極的には使っていない。このマガジン「思考。」の更新も、気付けば一ヶ月以上も間が空いている。 書いているならそれを見