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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2018年3月の記事一覧

取材は、取材依頼書が超重要。(無料ひな形ダウンロードあるよ)

はじめましてっ。あかまつ(@akamatsusho)です。 ふだんは印刷会社のマーケティング部で働いています。よろしくお願いします。 --このnoteに書いていること-- ● 取材アポは窓口を通して ● 最初のメッセージも重要 ● 取材依頼書を提出(ダウンロード) ● 取材依頼書のポイント 私は雑誌ライターや編集を担当していたこともあり、最近ではフリーのライターさんとお話しすることも少しずつ増えてきました。 あるとき「取材する人へ、どうやって依頼したらいいですか?」と

編集者は何もしない

「『完璧なリーダー』はもういらない」という宇宙兄弟の関連本として出したチームビルディングの本が、すごくいい滑り出しだ。発売3日で重版がかかった。 このリーダーを編集者に置き換えてもしっくりくる。「完璧な編集者」はもういらない。 そもそも編集者とは、何もできない人だ。 自分で何かをやったら、編集者としては失格とも言える。自分で文章が書けるわけでもない、絵もかけない、ストーリーも作れない、それでも作家に書いてもらう。そして、自分はできないのに、プロの仕事にもっとと要求する。

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「思う」と「言う」の距離について。

ぼくは「言いたいこと」をあまり持っていない。 たとえば「いま国会を賑わせているあの問題について、お前はなにも言いたいことがないのか」と問われたら、たぶん「ない」と答える。なんと嘆かわしいやつだ、お前のような人間がいるからこの国の民主主義は……とかなんとか言われても、ないものはない。「言いたいこと」は、ないのだ。 ただし、「思っていること」はたくさんある。政治にかぎらず、経済であれ、社会問題であれ、芸術やスポーツまわりのことであれ、「思っていること」は山ほどある。けれどもき

メディアの話、その59。イーストウッドとアメリカ人は誰もが俳優だ。

映画を見た。 15時17分、パリ行き。 平日の朝の丸の内ピカデリーはがらがらでお客さんはたぶん10人いるかいないか。 クリントイーストウッドの映画をすべてみている私としては、いささか複雑な思いであるが、ゆっくりみられる。よしとしよう。 この映画は、ほぼ実話である。 2015年8月21日、パリ行きの列車で起きたテロ事件。そのテロを3人のアメリカの若者が体を張って防いだ。 こちらが当時のニュース。 CNN) オランダ・アムステルダム発パリ行きの高速鉄道車内で21日、

ライティングノウハウの「マイベスト」共有、はじめます。

先日、夜中にインタビュー記事を書いていて、気晴らしにこんなことをつぶやいてみた。 自分の中で一番効率的だと思った方法をメモ的に記しただけのつぶやきに、色んな人から反応がきて、どきっとした。 決め手となったのは、直接お会いしたライターさんからの 「ああいう、記事作成のやり方って、他の人がどうやってるのかあまり知らないから参考になりました」 というひとこと。 そうなのだ。 私たちは、他のライターさんが、どんなふうに仕事をしているのかを意外と知らない。 会社員だったころは先

未来がわからないぼくの考える未来。

おもに自分用の、備忘のメモとして。 日曜日に登壇した「明日のライターゼミ」の懇親会で、隣に座る若い方からこんな質問を受けた。「これからの出版業界やコンテンツ業界はどうなっていくと思いますか?」。あちゃー。そんなことおれに訊くなよ、人選ミスも甚だしいよ。困りながらぼくは、正直に話した。 「出版の未来はこうなるんだとか、コンテンツは今後こうなっていくはずだとか、ぼくがその手の未来予測を立てたところで外れるに決まっている。正直な話、10年前のぼくは、こんな2018年をまったく予

批判する権利

ときどき、「自分はファンだから批判する権利があるんだ」といいながら、野球選手などスポーツ選手やクリエイターに対してとても辛辣な言葉を投げる人を見ます。 その人にとっては、自分と対象の親密さを現す行為なのではないかと思います。「自分はこんなこと言っても許される、なにしろ強烈なファンで、対象も良かれと思って自分が厳しいことを言っていると理解しているはず」という雰囲気を感じます。 でも、言われる対象者にとって、それが心底ありがたいと思えることはほとんどないんじゃないかと思います

「紙の本は残る」のか?

きのう「明日のライターゼミ」という場所で、講師として登壇した。 たぶん、こういうかたちで外部のセミナーやスクールに登壇するのは、これが最後になると思う。もともとおしゃべりは下手な人間だし、講座がうまくいったかどうかはわからないけれど、受講生のうちの、ひとりでもいいからぼくのことばを真剣に受け止め、なにかを変えるきっかけになればうれしく思う。 講義の終了後、受講生の方々が集まった懇親会に参加した。「明日のライターゼミ」の名前を信じるならば、書くことや編集することで食っていこ

業界におけるレタッチの事情

お疲れ様です。Photoshop詐欺師のモンブランです。 AV業界出身のデザイナーがまず聞かれる質問上位のひとつ。 「パッケージの女優さんってレタッチしてるんですか?」 という質問。 結論言うとしてます。 ちなみに元イロモノデザイナーの時のように「元」が入ってないのは、この肩書き自体は現在進行形のためです。 そもそもレタッチとは フォトレタッチ画像の色の補正や汚れの除去、合成といった画像の修整や加工作業のこと。印刷写真業界ではフォトレタッチと呼ばれた。フォトレタッチ

メディアの話、その58。「医療=自分の命」の問題と科学と感情。

今日、同僚の若い記者と話をした。 彼女は、医療系媒体の出身である。 しばらく話していて、気づいた。 そうか。 どれも「医療」の問題だったのか。 東京電力福島原子力発電事故に伴う「放射能」の問題。 老人介護の問題。 子宮頸がんワクチンの問題。 いずれも「もめ続ける」問題である。 なぜ、もめ続けたのか。 それは、ここに挙げた問題がいずれも、広義の意味で「医療」問題だから、ではないか。 医療に関する問題は、「もめやすい」。 医療に関する問題、とはつまり、医療

国道16号線の話、その6。不思議の道のアリス。

千葉県柏のインターチェンジから、国道16号線を延々東回りに南下してきた。が、私たちは、富津岬の先端で、突然国道16号線を見失った。 いつのまにか、県道257号線に変身して、道路は富津岬の公園にぶつかって消えてなくなっていたのである。 どこにいったんだ。 辺りを見渡しても、手がかりはない。 かわりに、あなごを食べさせるお店があった。 時間はすでに11時30分。 とりあえず、飯を食おう。 私たちはあなご重をとあなご天丼を頼むのであった。 あなごを食べさせるお店は、

国道16号線、その5。貝塚とアウトレットとアナゴと消えた16号線。

千葉市立動物園を抜け、しばらく渋滞に巻き込まれる。 目の前に高速道路が見える。京葉道路だ。国道16号線は、この京葉道路と並行してしばらく東へと向かう。そのまままっすぐ千葉市内へと進むと、千葉少年鑑別所がある。その先はすぐに千葉の海だ。ちなみに、国道16号線の神奈川側の終着点、横須賀市走水の先には山をひとつ超えると久里浜の少年院と横須賀刑務所がある。少年院と刑務所の目の前は、山を背にして横須賀の海が広がる。国道16号線と縁のある施設は、ショッピングモールと、大学ばかりじゃない

コミュニティを編集する

今週は、箕輪さんが編集をしている僕のコミュニティについての本の入稿が大変だった。本の中身をちょっとずつ、箕輪さんに渡すのだけど、それをどんどん箕輪さんが話すし、ツイートする。急いで完成させないと、発売する前に、中身を全部、箕輪さんにつぶやかれてしまいそうな勢いだから、今度は逆に僕が4章に掲載した箕輪さんとの対談を公開。 4章 コミュニティを編集する  この章では、本書の担当編集者でもある幻冬舎の箕輪厚介さんと、「コミュニティを編集する」というテーマで話し合った。 コミュ

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カップヌードルをぶっつぶせ!

運命というのがあるのだとしたら運命なんだろうだけど、雑誌の編集者になって初めて取材したのが、大好きなカップヌードルについてだった。 しかも取材相手は、カップヌードルの会社(社名は言えないけど、「カップヌードル」の会社だ)の経営層クラス、というかほぼ社長という、とてもとても偉い人。 編集者になって間もない、というか取材デビューなのに、なぜか、どういうわけなのかまったくわからずに、いきなりそんなすごい人に取材に行くことになった。 取材当日――。 緊張しすぎて、もはやほぼ覚