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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2021年2月の記事一覧

116. パニック障害かもしれない彼と働きたい(受賞作のため無料)

 本人同意のもとで投稿しております。なぜ発信するのか、それを含めて知って頂ければと思っています。  T君が応募してくれたのは去年の10月。その際1つだけ問題があり、それは彼が中部地方に住んでいること。採用となれば転居となり、かなりの費用がかかります。社員ならまだしもパート従業員の募集ですから、こんな私でも勝手にプレッシャーを感じていました。  工場勤務ということもあり、働く前に一度は現場を見てもらいたいのですが、面接のために交通費を出して来てもらうのも申し訳ない。そこでま

第二話 本と本屋と僕と

第一話から来られた方、ありがとうございます。 まだの方は第一話からぜひ。 今回は少し僕のルーツについて書いてみようと思います。 自分のことを書くのは少し恥ずかしいのですが、簡単に。笑 建築家をめざして2019年から僕の本屋業がスタートしたわけですが、そもそも僕の志した道は建築設計の道でした。 まぁいろいろとあるのですが、端的に言うと父の影響です。 僕は、「建築家の父 哲学者の母」というちょっと変わった家に生まれたわけですが、別に僕自身特に建築マニアだったわけではないので、

#3 立上げ3ヶ月で掴んだ新宿伊勢丹への出店オファー

1、はじめての催事出店 ブランド立ち上げから約3ヶ月経った 2020年11月。 新宿伊勢丹にて POP UP出店を開催することとなりました! 全国の百貨店催事スペースでも、食品催事では日本一の集客と言われる「新宿伊勢丹地下1階」からのオファーはとってもうれしいお誘いでした。 僕らのブランドのどこを評価いただき、どのような経緯でお声がけをいただくことになったのか、そして催事出店から学んだことを記事にしました。 「想いをカタチに」をテーマにしているこのnoteマガジン。

スケールとブランディングの両立の方法論

「多く売ること(スケール)と、ブランドをきちんと理解してもらう(ブランディング)は、オンライン時代で両立できるのか」 多くのブランドはその認知の広がりと共に、ブランドのスケーラビリティに対して決断を求められます。スケーラビリティを志向しグロースを選択する際に、ブランドとしてコミュニケーションやブランディングと、二律背反する葛藤場面を多くのブランドオーナーは経験しているのではないでしょうか。 今回は、いわゆる「スケールを志向したグロース」と、ブランドとしての「ブランディングコ

野菜室のクッキーをひとつぶ。

こんにちは!クッキークルの店主ナオです。 クルのクッキーは、すべて手作りでおつくりしていて、甘すぎず市販のクッキーよりは、と お子様のおやつに購入いただくことが多いです。嬉しいです! でも、店主が実は1番食べてもらいたい人は他にいるんです。 今まであんまり言語化したことなく、でも、実はそうだったんだ、と自分で気付きました。 それは、 そんなお子さまと一緒に買いに来ているママやパパです。 自分もママになってさらに思うけど、 自分が食べたいものが、後回しになることが多いな

第1章・無料掲載します 『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』(2017年)

 好きな日に連絡なしで働くエビ工場の働き方、経緯、根本にある考えまでが詰まった「生きる職場」の第1章までをnoteに無料掲載します。  昨年は大阪府摂津市の新工場に移転し、パート従業員は9名から21名(社会保険加入6名)になり、たくさんの変更点や新しいルールなどもできています。  ここ数年は、働きずらさを感じている人、障害を持っている人、今の社会に生きずらさを感じている人とともに働き生きていくことを試行錯誤しています。  助けてあげるとかそういうことではなく、それが自然

Tiger Lily Tokyo の下着の魅力を発信するモデル募集(応募〆切ました)

Tiger Lily Tokyo をはじめた頃、せっかく出会ったお客様から「こんな素敵なランジェリー、私には似合わないわ」「いつ着ていいかわからない」「私なんかが着ていいのかしら」という言葉を聞くことがありました。 お客様がそういう悲しい気持ちにならないためにはどうしたらいいのかな、そればかり考える毎日でした。 Tiger Lily Tokyoをはじめたのは、下着はもっと自由なものだと伝えたかったし、私自身もそう思いたかったからです。 ごく一部の

第一話 はじめまして、本屋はじめました

はじめに。 僕が西日暮里駅前で本屋をはじめて、1年ほど経ちました。 西日暮里 BOOK APARTMENT https://scramblebdg.com/book-apartment/ 「え、建築の仕事してたんじゃなかったっけ。」なんて思う方もいるかと思いますが、今はきちんとどちらもやっています。 「なぜ突然本屋を始めたか。」 という話をきちんと書いたほうがいいなぁ。と思い。 これから書いてみようとおもいます。  2021/02/26 ジョージ はじめてのまち、西日暮里

佐世保の港町「万津6区」の夜に、コーン看板が灯った日

「この看板、和食屋やってるうちにピッタリや!」 そんな嬉しい言葉を頂いたのは、会社勤めをやめて完全にフリーランスとして独立した2019年の年末頃のことだった。 文具屋を営む中で、自分用につくった三角コーン看板が人気アイテムとなり、その販路を拡大すべく、南港の大きな会場で開かれるイベントに乗り込んだのだ。 台車に三角コーンで作った看板のサンプルを載せて、意気揚々と挑んだものの結果は惨敗。 1件の受注につながることもなく、すごすごとお店に戻った時の落ち込みは今でも背筋がゾワッ

過去の自分の作家経験をフィールドワークとして捉え、今後の文化支援について考えていこうと思ったのでまとめ

改めて今後やりたいことをまとめました。 ・過去の作家経験を踏まえて、今後の市場や業界について考えていきたいと思うようになってきました。 もともとは勉強の他に課題ではない自主制作からはじまった作品制作、様々な機会をいただき経験させてもらったので、これを念頭に「モノを作る人」と「丹精込めて作られたモノを求める人」が出会うようなきっかけとしての「伝え方」あたりを探求出来たらいいなと思っています。 もちろんその中には「難しくて近づきがたいもの」もあるし。「作りたい!という溢れる

119. 第2種知的障がいの彼とも働きたい

 先週パート従業員に応募してくれた男性は、第2種知的障がいをもつ方でした。

【募集終了致しました】私たちと一緒に日本のいいものづくりを伝える「語りべ」になりませんか?※頂いた質問更新しております

※この募集は終了いたしました。多数のご応募誠にありがとうございました! 2021年5月に行われる、バイヤーさん限定の展示会「大日本市」にて、「語りべ」として大日本市に出展される商品を、第三者の目で伝えることのできる方を募集させて頂きます。 簡潔に言えば、展示会で出ているメーカーさんの商品を先に使用して、そのものの良さや使用感をnoteにて記事を投稿して頂きます。さらに展示会の特設ブースで掲載させて頂いてバイヤーさんたちに記事を見てもらおう。という企画です。 そして今回、

リアル店舗がネットショップをやる意味

僕はコーヒー専門店LIGHT UP COFFEEを2014年からやっています。 お店オープンの1年前からネットショップをはじめて、そして今みんなの働き方や暮らし方の変化に伴って、ネットショップの意味が増してきたと感じています。 このnoteでは、リアル店舗がネットショップをやる意味について、これまで7年やってきて思ったことを書いてみようと思います。 ネットショップはプロダクトに集中できるリアル店舗を1からつくるって、なかなかに大変です。お金も時間もかかる上、どんな店舗に

店舗でモノを買う理由

本屋はAmazonよりもリアル店舗が大大大好きです。 あらためて、リアル店舗とは何なのか?どういう場所なのか?ということを考えてみると、真っ先に思い浮かんだのが新たな偶発的な出会いを生む場所でした。 やはりセレンディピティを起こす場所であり、情報リテラシーの外にあるモノを気づかせてくれるのが店舗であることは間違いなく、これは以前からも言われていたことで、今もリアル店舗の価値だと思っています。 ただ、ウェブでは真逆に進んでいるのではないかと思うこともあります。 これは2