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#フード 記事まとめ

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レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
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2018年3月の記事一覧

大将、ありがとうございました。

大好きな大将が天国に行ってしまった。 私に寿司の楽しさ、美しさ、味わい方を教えてくれた恩人だった。 あのセンスと技術で、どれだけの人を幸せにしたのだろう。 初めて太平寿しに行ったのは、かれこれ15〜6年前だろうか。 まだ野々市が野々市市というややこしい都市名になる前のことだった。 東京で暮らしていた私の目には、住宅地に佇む普通のお寿司屋さん。 それが太平寿しの最初の印象だった。 そう思ったのはきっと私だけではあるまい。 連れてきてくれた地元の友人、吉田さん曰く、とにかく美味い

アリスタとポルケッタ

ローストして食べるとしたら何肉がおすすめかと聞かれたら、断然豚!!でございますー! ローストは豚の質が良ければ良いほどその美味さが引き立つ調理方法だと思うの。肉質もさることながら脂肪の質も大事。肉質は主に豚の種類で決まりますけど、脂肪の質はなんの餌を食べてるかで変わるような気がしてならない。なのでイベリコベジョータは肉質、脂肪質ともに最高なのですな。餌のどんぐりいい香り。 肝心なロースト方法ですがバラ肉と肩ロースで作る2種類の作り方がイタリアンのスタイルらしい。 肩ロー

アスパラガスのゆで方を復習

今日のテーマはアスパラガス。種を植えてから収穫まで3年かかるという不効率な野菜です。農家の方が手間をかけて育ててくれた野菜、せっかくなら美味しく食べたいもの。基本の茹で方をマスターして春の味を堪能しましょう。 今日、用意したのはグリーンアスパラガスです。他にホワイトアスパラガスがありま すが、これは品種ではなく栽培方法の違いによるもの。そのまま育てるとグリーンア スパラガスに、遮光して育てるとホワイトアスパラになる、というわけ。 まずは茹でる前に付け合わせの準備です。

ローカロリーのホワイトソースを考える~きの ことささみのシチュー~

寒い日においしいシチュー。 シチューにはデミグラスソース味のビーフシチューとホワイトソース(ベシャメルソース)をベースにしたクリームシチューの2種類がありますが、手軽なのは後者ですよね。ホワイトソースの作り方は以前にも紹介していますが( ホワイトソースの作り方、い ろいろ)基本的には バター1:小麦粉:1牛乳:10 がおいしくつくる基本。例えば700ccの牛乳に対してバターが 70g、小麦粉が70g入る計算になります。この配合はおいしいのですがカロリーが高いのが難点。単

68. 日本人が好きなカレーはどんな味わいなのか? 問題

のっけから、タイトルをつけ間違えたかな、と思っている。でも、書いてしまったからそのまま進める。日本人が好きなカレーは? だなんて、大それたテーマ過ぎる。お前が日本人を代表して語れることがあるのかよ、とまず自分に突っ込みつつ、でもどんな味わいなんだろう、と思考している。 高知でイベントをした。お客さんからこんな質問があった。 「水野さんが一番作りたいカレーはどんなカレーですか?」 真っ直ぐな質問。核心をついた質問だった。こういうことを聞かれるとたいていは口ごもってしまうのだけ

パイナップルの皮の剥き方とおまけ

先日、スーパーに行ったら1個、298円でパイナップルが売られていました。その隣にはカットパインがあって、量が少ない割にこちらは1パック268円。自分で切ったほうがやっぱりお得というわけで、パイナップルの切り方の復習です。 買う前に2点、確認しましょう。 1. 甘い香りがして 2. 触ってみると軟らかい感じがする ものなら大丈夫。色よりも香りと硬さで見分けます。というのもパイナップルは追熟しないので、買った日が基本的には食べごろだからです。 まずはへたの部分をつかみます

喫茶店のナポリタンの作り方、プロの味に近づけるための工夫をいくつか

なぜか美味しい料理に喫茶店のナポリタンがあります。作家の片岡義男さんは「ナポ リへの道」という本のなかで、こんな風に語っています。 スパゲッティナポリタンは米軍が持ち込んだトマトケチャップと日本の洋食文化が出会い、大衆食として労働者の胃袋を支えた料理。敗戦から占領、そして戦後の日本を体現したような味です。諸説ありますが、スパゲッティ・ナポリタン発祥を標榜しているのは横浜にあるホテルニューグランドです。ただ、文献上、ケチャップでスパゲッティをあえるナポリタンは戦前から存在して

3年間のお弁当つくりを達成したわたしは超エライ(全350個の弁当写真付き)

今日はわたしの中でとても大きな達成の日だった。 3年前の4月に娘のあーちんが中学に入学し、毎日の昼食にお弁当が必要になった。わたしは料理は好きだし苦痛ではないのだけど、お弁当を作るのがとても苦手なので、ほんとうにほんとーうに憂鬱だった。 毎日…まじで…お弁当一個のために…ちょっとずつのおかずを数種類…日替わりで…つらい…。早起き…つらい…。と、お弁当作りに対してネガティブな感想しかなかった。 お弁当持参とはいえ、仕出し弁当を申し込み制で購入することもできるし、コンビニな

¥100

18年間料理を続けてたどり着いた、簡単で続けられる自炊のコツ5つ

こんにちは、山口祐加です。 noteやtwitterで、「あの店がおいしい! この店に行きたい!」と書いていると「毎日外食してるの??」と聞かれることが多いのですが、そんなわけありませんよ!! 毎日外食だったら破産しますし、そもそも胃が疲れるのでやりたくありません。 外食は大好きですが、料理も大好きなのです。 料理を始めたのは7歳の頃。共働きで多忙な母が「娘に夕飯を作らせたらいいのでは?」と思いつき(もはやライフハック)、「ゆかちゃんが夜ご飯作らないと、今晩ごはんないの。