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阪神タイガース 記事まとめ

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2024年2月の記事一覧

「35歳で殴られたくねぇな」阪神へのトレードを拒否した一因は星野仙一さん【下柳剛連載#15】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 先発転向はすんなりいったが、実松と息が合わなかった 2000年のシーズン途中から先発に転向したオレは、代理人交渉や年俸調停を経て迎えた01年のシーズンで開幕から先発ローテーションの一角を担った。登板した試合すべてが先発だったのはこの年が初めてで、成績は21試合で9勝8敗。イニング数が121回にとどまったのは物足りなかったけど、先発投手として1年間を過ごしたことは個人的にも財産となった。  あのまま毎年のように60試合近く投げていた

野球好きでよかった②〜【これが岡田阪神の結束力】ピンチの場面に岡田監督含めコーチ陣が守備陣に細かく指示を送る2023.8.10〜

『マネーの虎』でよく出てくる「無類の◯◯好き吉田栄作…」っていう表現を敢えて借りるならば、“無類の阪神好き&無類の岡田彰布好き”の俺にとって2023年は阪神タイガースの応援に興じた一年であった。人のこと応援している場合じゃないんですが。 俺の場合、阪神の試合は『虎テレ』っていう月額660円という超良心的有料アプリで視聴するんですけど、ビジターゲームは配信していないので、例えば神宮で行われる阪神対ヤクルト戦は東京ヤクルトスワローズの公式YouTubeチャンネルでアップされてい

「スポーツ新聞はおじさんだけのものではない!」ユーザーの3割以上がZ世代の阪神Vデイリー

現在470を超える数のメディアが参画している「LINEアカウントメディア」(2024年1月時点 LINE MOOK、AM Selectを含む)。 新聞やテレビ局、週刊誌といったニュース報道をはじめ、ファッション、グルメ、レジャー、趣味など、さまざまなメディアが記事を日々配信しています。 アクセス数に偏重しないコンテンツ流通を拡大するために、LINE NEWSでは各メディアの配信に対するユーザー満足度を独自の指標で算出。 毎年年末に行われる「LINE NEWS AW

雪見だいふく1個頂戴は普通に懲役だと思う。

許せるのはピノまでだろ。 今年もよろしくお願いします。2023年、念願のリーグ優勝と日本一を達成した阪神タイガース。 2024年は史上初の連覇に挑みます。 オフの補強はゲラのみで現有戦力で戦うことにしたチーム。キャンプも打ち上げになり、オープン戦も始まっているので、独断と偏見にまみれた各ポジションの所感と展望でも書こうと思います。 投手先発 まず、先発ローテーションですがすぐに挙がるのは青柳晃洋、伊藤将司、大竹耕太郎、才木浩人、西勇輝、村上頌樹の6人でしょうか。 通算実

2/23 オープン戦VS阪神

久しぶりに書きます。 敬愛するクチクラスのnoteがこれの上位互換なので、これを読んだ後そちらを読んでください。 解説・高橋由伸は「捕手の構えたところにボールが行ってるかどうか」でしか投手を評価できないのか? 実況に「球の勢いはどうですか」と聞かれても「高いところにボールガー」って、あまりにもひどすぎる。 阪神打線は、主力選手全員がストレートのタイミングで自分のしたいスイングができている。 改めて阪神レギュラー陣の質の高さを感じた。 この状態の打線に対し、巨人投手陣はス

佐藤輝明に期待していること【2/23 対ジャイアンツ戦●】

昨年のタイガースは夏場から順調に貯金を積み重ねた。ファンの立場で外からチームを眺めている僕であっても、タイガースが成熟したチームになっているように感じた。近本光司や大山悠輔はどんな試合でもブレず、毎日少しずつヒット数や四球数を積み重ねた。木浪聖也と中野拓夢は自分が処理できる範囲の打球を確実にアウトにした。 日本一になって迎える2024年のシーズン。もちろん彼らの飛躍を信じているけれど、既に持っているものを出してくれれば自ずと結果も付いてきてくれるだろうという思いもある。 で

オープン戦初戦は締まった試合で0封勝利! 浦添~タイガースOP戦~

浦添 タイガースOP戦 13:00 T 000000000 0 S 10000000× 1 勝石川 S嘉弥真 負村上 本塁打 盗塁 小幡(3回・木澤-中村)濱田(6回・及川-藤田) 失策 小幡(2回・遊ゴ後逸) 盗塁死 走塁死 暴投 捕逸 負村上 3回 3安打 2奪三振 0四死球 1失点 自責点1  島本 1回 2安打 0奪三振 1四死球 0失点 自責点0  漆原 1回 1安打 0奪三振 1四死球 0失点 自責点0  及川 1回 1安打 2奪三振 1四死球 0失点 自責

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村上頌樹が投げた"スローカーブ"【2/24 対スワローズ戦●】

「なぜ・どうして」を考えるのが好きだ。たとえ答えが出なくとも、その理由をあれこれ考えている時間が自分の視野を大きく広げてくれる。「なぜなのか」「どうしてなのか」と考えられるようになると、好き嫌い以外で自分のことを表現できるようになる気もしている。 先発の村上頌樹が投じた3球目に、スワローズ・青木宣親が反応した。打球が一二塁間を破っていく。スワローズがいきなりチャンスを作った。 青木に打たれた球はずいぶんと遅いボールに見えた。 スポナビの1球速報を開く。アプリにはスローカーブ

若手が活躍すればチームは引き締まる。阪神の20歳前川選手が2ラン。「2日連続」のアーチでレギュラー争いに名乗り。日本一のチームは「鬼に金棒」!

若手が活躍すればチームは引き締まる。そう実感させる一発だった。阪神の20歳前川右京選手が先制ツーランを放ち、チームの練習試合3連勝に導いた。昨季38年ぶりに日本一に輝いた阪神のレギュラー争いに名乗りを挙げた形だ。前川選手が好調をキープすれば、昨季王者にとって、「鬼に金棒」だろう。プロ3年目のニュースターが誕生しそうな予感がする。 20日に行われた韓国のサムスンとの練習試合。前川選手は8番レフトで先発出場。0-0で迎えた二回2死三塁で、前川選手が左打席に立った。 ファウルな

背番号127のスタート【2/20 対サムスン戦○】

タイガースは左腕の投手が多い。昨季2桁勝利を達成した伊藤将司、大竹耕太郎。クローザーの岩崎優。リリーフの岩貞祐太に島本浩也、桐敷拓馬、及川雅貴。贔屓目が入っていることは自覚しているが、これほどサウスポーが充実しているチームはそうそうないはずだ。嬉しい悲鳴である一方で、この状況は他の左腕投手が入り込む余地があまりないことを暗に示している。 それでも僕は、このピッチャーが彼ら左腕投手たちに肩を並べる日を待ち望んでいる。 川原陸。背番号127の育成選手だ。 長崎の創成館高からドラ

人生初キャンプ

那覇空港近くのファミマの銀行ATMで現金下ろそうと手続き開始ボタンを押すと、 「はいさーい!!めんそーれ!!」 とまあまあなボリュームで機械が叫び、図らずも沖縄の洗礼を受けたというか、今俺は沖縄に来てるということを実感させられた。 4年ぶり?ぐらいのクワイヤーの後輩との嬉しい再会を果たし、そしてこれまた数年ぶりの友人のところへ泊めてもらう。すぐに位置関係を確認する。ここから宜野座へは約40分、具志川へは約30分の距離だ。そう、今回は昔から本当に行きたいと思っていた、阪神タイ

たった半年で阪神タイガースの運命を変えた「賭ケグルイ」―村瀬秀信『虎の血』

1.半年で消えた謎の老人監督・岸一郎爆発的な面白さだった。実在の人物であり、実際にあった話なのに、現実なのか虚構なのか分からない気分におちいってしまう。 なんといっても主人公である岸一郎が、まったくもって謎の人物だからだ。1954年冬、突如として大阪タイガース(現・阪神タイガース)の監督に就任し、わずか33試合でクビになった老人である。かつて大学や満州の野球界で名を馳せたが、それも30数年前の話。当時の野球界で知る者はほとんどおらず、選手たちにもまったく相手にされないまま

カープダイアリー第8528話「斉藤優汰の剛速球、村上頌樹の快速球…」(2024年2月18日)

ミットの音が腹の底に響くような剛速球だった。バックネット裏に陣取る両球団スコアラーや他球団の関係者も大きく頷いたことだろう。 斉藤優汰の第1投は、明らかに一級品だった。 前日は田村俊介の初回ホームランに沸いたコザしんきんスタジアム。対外試合2試合目のこの日は午後からどんどん気温が上昇した。 いつもなら宜野座村野球場に押し掛ける虎ファンが三塁側を埋めた。スタンドには1万人超えの大観衆。新井監督は様々な“事情”を勘案して、高卒2年目のドラ1右腕を沖縄第1クール最終日の先発マ

カープダイアリー第8529話「阪神・村上の前に無安打、”競争”でどれだけ成長できるか?」(2024年2月19日)

沖縄での休日初日も好天に恵まれた。コザしんきんスタジアムでは清掃作業などが行われ、選手の施設使用は不可。隣接する屋内練習場ではあすのシート打撃に登板予定のトーマス・ハッチが体を動かした。 野手組では二俣と、「外出禁止」を紅白戦スタメン紹介で公表された?中村奨成。内外野で生き残りをかけてバットを振るふたりにとっては正に正念場。あと数試合で、また二軍に戻るか、このまま踏ん張るか、が決まる。 1年経つと立場は大きく変わる。昨季のキャンプで内野陣に新風を吹き込んだのは韮澤だった。