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アルビレックス新潟 記事まとめ

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#川崎フロンターレ

「タマシイのバトン」 (リーグ第19節・アルビレックス新潟戦:2-2)

 試合時間はすでに100分を超えていた。いつタイムアップの笛がなっても不思議ではないタイミングだった。  ボールを抱え込んだアルビレックス新潟のGK小島亨介が高く、高くボールを蹴り上げる。1秒でも時計の針を進めたい。そんな思いがこもったロングキックだ。  このボールを落下地点で両チームの選手が競り合った次の瞬間、笠原寛貴主審のホイッスルが鳴り響く。  ホームチームを応援しているサポーターのエリアは、試合を告げる笛だと思い込んだのか、大きな歓声が沸いていた。 アディショ

¥500

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第19節・アルビレックス新潟戦)

6月22日はデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟戦です。 リーグ戦の折り返し地点となります。これで全チームと一通り対戦したことになりますね。 アルビレックス新潟は現在は下位にいますが、前節には2位の鹿島アントラーズとドロー。前々節は首位のFC町田ゼルビアに勝利しています。5試合負けなしと尻上がりに調子を上げてきています。  川崎フロンターレは、ヴィッセル神戸に0-1で敗戦。 試合後の佐々木旭が、「単純に相手の方が走っていたし戦っていたので。サッカー以前の問題

¥200

頂き目指して。③〜天皇杯2023〜

寄り道 準々決勝は新潟での試合になりました。試合日はまたも平日ナイター。いつもだったら行くか少し悩む試合ですが、高知で完全な「天皇杯・ハイ」になってしまった私たち親子は、迷いなくチケットの購入を決めていました。 新潟には1度遠征に行ったことがあります。そのときは「無冠帝」というお酒の販売があって、当時シルバーコレクターだった川崎を揶揄した煽りなのでは?と試合前に話題になっていました。結果、面白がった川崎サポがこのお酒をたくさん購入し、試合も含めて盛り上がっていました。当時

2024年度J1クラブ通信簿 第10節

どうも、こたつです。 今季のJリーグも全試合分の約4分の1を消化して、タイトル争いの基軸が見えてきた……かと思いきや、かなりの混戦模様ですね。 とにもかくにも序盤戦が終わったということで、今回は各チームの「冬の移籍の成功度」を見てみたいと思います。 成功度の基準は新加入選手がどれだけ多く出場しているか、その時間量を表にしたものがこちらになります。 結果を見てみるとダントツで新加入選手の出場時間が多いのが町田ゼルビアでした。リーグ成績の方も上位につけているため、「冬の移籍の

2024年度J1クラブ通信簿 第9節

前回の記事で「FC東京は謎の決定力がありガンバ大阪は逆に決定力不足」なんてことを書いたのですが、見事に前節はFC東京は大量のチャンスも決めきれずに敗戦(ゴール期待値2.606)、ガンバ大阪は一度のチャンスを逃さずに決めきって勝利(ゴール期待値0.359)という結果となり、下手なこと書くもんじゃないなーと思っているこたつです。 (そりゃ播戸さんも解説で「期待値なんて意味ない」なんて言ってしまうわけです) まあ“所詮はこたつ記事”なんて自虐を込めてこの名前にしているので、めげず

【社長ブログ】鄭大世という男

冒頭から いきなり難しいお名前が 出て参りました... 鄭大世(チョンテセ)さんサッカー⚽好きな方なら 一度は聞いたことのある お名前かもしれません! 簡単に略歴を申しあげますと 1984年愛知県名古屋市生まれの40歳 2006年にJ1川崎フロンターレに入団 2007年シーズンには年間12得点を挙げる 2010年ドイツブンデスリーガ2部のボーフムに移籍 2010-11シーズンに10得点を挙げる 2012年ドイツブンデスリーガ1部の1.FCケルンに移籍 2013年韓国Kリ

JリーグYBCルヴァン杯 愛媛FC V・ファーレン長崎 レビュー

惜敗。 内容だけで言うと圧倒されていたが、メンバーを考えるといい出来だった! 試合内容簡単要約V・ファーレン長崎 両ウイングが幅を取り、外回しでボールを回す。 幅をとっている分、中の選手がフリーに。 ウイングと相手SBを1対1にさせ、勝負。 CBからのロングボールに前線が反応し、スピード勝負。 愛媛FC ハイプレス&ショートカウンター。 最終ラインからロングボールで、前線の裏抜けして、スピード勝負。 ボランチのスルーパスで、前線がエリア内侵入。 全体ハイライト映像

Jリーグ各チームのドキュメンタリー調べてみた

「プロ野球戦力外通告」や「家、ついて行ってイイですか?」のようなドキュメンタリーが好きなすこまる。 応援している愛媛FCにも、試合に密着したドキュメンタリーがあります。 それは「INSIDE」 先日のアウェイ清水戦のINSIDEを貼っておきます。 他サポの人も飛ばし飛ばしでいいので、見てもらいたい。 映画やん、、と思った人もいるのではないでしょうか? 画面から飛び出てくるスタジアムの雰囲気、サポーターの気合い、試合の臨場感、動画の鮮明さ、どれを取っても映画級。 こ

2024シーズン、J1リーグ第2節を終えて(Concept Map #1)

はじめに ここまで各クラブとも2試合を消化し、連勝クラブなし。連敗クラブが一つという波乱の序盤戦となっています 順位表 まずは順位表から確認しましょう。  負けなしは鹿島、広島、G大阪、町田、柏、そして福岡の6クラブ。いずれも勝点4で並んでいます。以下、勝点3(1勝1敗)が7クラブ、勝点2(2分け)が2クラブ、勝点1(1分1敗)が4クラブとなり、勝点0(2敗)が名古屋となっています  いまだ得点がないクラブは、札幌と名古屋の2つ。そして、注目すべきは失点が0のクラブが福岡

新スタジアムの波に乗り候補を挙げよう 〜愛媛FC〜

ついに待ちに待ったJリーグが開幕‼️ 今シーズンの最初の話題は、やはり新スタジアム。 3つの新スタジアムが建設されました(今年完成予定も含む)。 新スタジアム1つ目は、サンフレッチェ広島の『エディオンピースウィング広島』 2つ目は、V・ファーレン長崎の『PEACE STADIUM Connected by SoftBank』 3つ目は、ツエーゲン金沢の『金沢ゴーゴーカレースタジアム』 羨ましい‼️‼️‼️‼️ サッカー専用スタジアムということで、ピッチとの距離が

Jリーグの秋春制移行④         トリクルダウンって起きたっけ?  (後編)

「痛み」と「恩恵」 アンバランス軽減へ私的提案 (前編から続く) すでに「Jリーグの秋春制移行① 降雪地に向き合うということ」のあとがきでも触れているが、あらためて提案したい。 ACLやCWCに出場したクラブが大会で得た賞金のうち、ある一定の割合(3割程度が妥当か)を必ずJリーグに納め、全国のJリーグクラブやJリーグを目指すクラブの施設整備費などに充てる仕組みの構築である。(ただし、AFCなどから支給される旅費遠征費はこの仕組みから外す。) 前述したように、Jリーグの

Jリーグの秋春制移行④       トリクルダウンって起きたっけ?  (前編)

秋春制移行決定 チェアマンが次に目論むこと Jリーグの秋春制移行が決定した。 その途端、それまで移行論議を巡る記事では名前すら見なかった日本サッカー協会・田嶋幸三会長に取材した記事がさまざまなメディアに掲載されるようになり、野々村チェアマンは早速その日のうちに「ウインターブレイクが少しでも短くなるような努力をしていきたいという意見はクラブからも出ている(中略)その努力はしていきたい」と言い出した。 野々村チェアマンの本音は「まずは降雪地クラブを取り込むためにウインターブ

「秋月が見てるから」 (リーグ第29節・アルビレックス新潟戦:2-3)

 同時刻に日産スタジアムで横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸という首位攻防戦があるからだろう。あるいは、30分遅れで始まる、埼玉スタジアムでの3位の浦和レッズと残留争いの渦中にいる横浜FCというカードもあるからだろうか。  等々力陸上競技場の記者席を埋めた報道陣は、それほど多くはなかった。  どちらも優勝争いにも残留争いにも影響を与えない。言ってしまえば、中位同士のゲーム。数シーズンに渡って優勝争いを演じてきた川崎フロンターレとしては、シーズン終盤に注目度の低いゲームを迎え

¥300

『クリスマス。華やかさの裏に脆さ』 2023.#29 川崎フロンターレ×アルビレックス新潟

スタメン初期配置:4-3-2-1 ゴミス マルシーニョ 小林 遠野 シミッチ 脇坂 登里 山村 田邉 山根 ソンリョン 初期配置:4-2-3-1 鈴木 三戸 高木 長谷川 高 秋山 堀米 千葉 トーマス 新井 小島 前半・支配率が37:63というように、基本的に新潟が保持して川崎が見守る構図。 ・ホームチームのキックオフで始まり、ゾーン1,2では4-1-2-3気味の陣形を確保して4-4-2セットで構える新潟に配置的優位をとる川崎。 ・しかし配置的優位があってもそれを成り立