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千葉ロッテマリーンズ 記事まとめ

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2021年12月の記事一覧

第6章 2022ロッテ野手陣を考える

1. はじめに最終章となります。一二軍別に、この絵に選手たちを配置していきます。 2. 一軍の野手布陣はこうなる早速いきます。 ・レアードもエチェバリアも残留。ということは全体的に今季のままで行きたい、という意思表示と受け取る。 ・違いは内野中に平沢 小川 池田 西巻を小さく散りばめたくらい。 ・筆者の一番の注目は、セカンドの中村奨偏重起用にストップがかかるか。 要は、構想的に来季は無理な育成より勝利優先を取ったと見れそうだが、再来年を見越した運用もどれだけできるかだと

第5章 2022ロッテ投手陣を考える

1. はじめに全6章中、本章がもっともボリュームが大きいです。 今回は第3章の続きで以下の表をさらにいじっていきます。今季をベースに来季を想定すると、今のままでは二軍リリーフが5人足りない。なので他の階層から誰を配置転換させようかという観点を中心に、勝手に人員配置していきます。 ただそれにあたって少し寄り道。まずは他の階層にどの程度余裕があるのかを改めて考えてみる。 2. 一軍先発まずは今季143試合の内訳。 今季の数値をベースに来季を考えてみる。表の右に付記した赤文字

中村奨吾の打撃を振り返る

 昨日、契約更改で1億円プレーヤーの仲間入りを果たした中村奨吾。多忙を極めている最中ですが、今日はそんな中村奨吾の打撃を振り返ろうと思います。突然ですが、まずは今季の成績です。  打率.283(506-143) 9本塁打67打点12盗塁  出塁率.382 長打率.415 OPS.797  開幕後から好調をキープして前半戦終了時には打率.305 OPS.850をマークするも最終的には上記の成績に収束しました。  10本塁打70打点、OPS.800をギリギリ割ってしまったの

第4章 ロッテ選手編成 野手編

1. はじめに第3章の投手編を中途半端な形で終えましたが、続きはまた改めてということで、ひとまず今回は同じ形式で野手編の編成結果と考察をしていきます。 2. ロッテ二軍野手陣の現状3. 結果サントスは現状去就不明だが、ひとまずいなくなるものとして話を進めます。エチェバリアは本日12月25日に残留が正式決定。 先ほど出した各ポジションの現状一覧表に当てはめるとこうなると考えました。 なお、OUTの内野4人の配置は各々の選手がもっともスタメン出場したポジションとした。意外だ

第3章 ロッテ選手編成 投手編

1. はじめに本章からは、ロッテが今オフ行なっている人員整理の意図と来季構想を考えていこうと思います。今回は投手編として、 といった流れで進めます。 2. 現状・課題ここは第1章のおさらいなので、詳細はそちらをご参照ください。さらに上の表にプラスして世代構成的な要素を加味すると、今後数年はたちまち戦い方に困るような布陣でもない為、ならば今のうちから新しい育成に着手し始める価値はある。 ⇒次々世代として高卒投手を獲得しても良さそう。 3. 結果ハーマン フローレスに関して

野球を見られる幸せ #忘れられないあの試合

前置なんだこのタイトル……? とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実は嘘みたいな本当の話なのですが今回、この弱小アカウントに文章のお手本的なものを書いて欲しいとの依頼がありました! いやはや大変嬉しい話ですね。依頼した人見る目無いんちゃうか? というのは本年から我らが応援する千葉ロッテマリーンズのパートナー企業でもあり、機能性に優れた高反発マットレスなどで健康的な睡眠を追求しているめちゃイケ(死語)な寝具メーカーであるライズTOKYOさんが現在、その千葉ロッテマリーンズ

野球は9回2アウトから

1.はじめに みなさんこんにちは、ゆーさく(Twitter:yu_saku25)と申します。聖なる夜にわざわざこのページに飛んできて頂けたという事は相当なロッテファンか、クリスマスもへったくれもない方々なのかなと推察致します。お互い頑張りましょう、笑 岡大海ファンとして僕の事を知っている方もいらっしゃると思いますが、今回は「この1点を、つかみ取る。」というチームスローガンのもと、岡大海選手がどのような活躍でチームに貢献してくれたのかをnoteにまとめてみました。 なにぶん初め

【オーシャンズ通信Vol.1】水島の救世主、廣畑敦也 2年間の軌跡

三菱自動車倉敷オーシャンズ、投手 兼 非公式広報 の矢部です。 本日は、千葉ロッテマリーンズドラフト3位、オーシャンズの大エース、声出し番長こと廣畑敦也についてお話します。 1. 負け続けた日々まず、廣畑が入社する前の弊部。 2004年に都市対抗野球大会、2007年に日本選手権 大会に出場して以来、全国大会から遠ざかっていました。 ※都市対抗野球大会、日本選手権大会は二大大会といわれていて、社会人野球でもっとも大きな全国大会です。 私は2017年に入部しましたが、1年目

野球の力で「島」の子どもたちに夢を与える。村田兆治が離島甲子園にかける思い【HEROs AWARD 2021 男性部門受賞】

「マサカリ投法」と呼ばれるダイナミックな投球フォームで知られ、多くのプロ野球ファンの脳裏に記憶された村田兆治さん。 引退年の1989年には40歳ながら2桁勝利を記録した名ピッチャーである彼が、“野球を通じた人材育成” をテーマに活動をしています。 気になるその舞台は、“離島”です。 数百にも及ぶ離島中で参加する自治体の中学生チームを結成し、普段は接する機会のない他の島の選手と優勝をかけて大会に挑みます。 「離島甲子園」と名付けられたこの取組みは、どういった経緯で開催さ

鳥谷敬がチームメイトに遺したもの、その片鱗

 佐々木朗希を知った3年前から、ほとんど日課のように続けていることがある。Twitterの検索機能を使ったパブリックサーチ、略してパブサだ。対義語にあたるエゴサの方が有名かもしれない。ざっくりと説明すれば、エゴサは自分の名前で検索をかけること、パブサは第三者の名前で検索をかけること。推しがいる人なら、一度くらいは経験があるのではないだろうか。        暇が出来るとパブサをして、最新情報を入手する。3年前なんて、彼は幻のポケモンのような状態だったから、信ぴょう性の低いもの

社会貢献を当たり前のようにやるのが「プロ野球選手」であってほしい―千葉ロッテ井口監督が語る「愛基金」

<トップ写真:©Chiba Lotte Marines> 千葉ロッテマリーンズは、2021年のパ・リーグを制したオリックス・バファローズと最後までデッドヒートを演じました。その粘り強い戦いぶりに勇気をもらったプロ野球ファンも多いでしょう。 この千葉ロッテの指揮を執る井口資仁監督は、現役時代から今に至るまで「愛基金」という基金を通じて、寄付、野球教室の開催、小児病棟などへの慰問といった様々な社会貢献活動を行なっています。井口監督に、こうした活動をはじめたきっかけなどについて

第2章 2021年 二軍ロッテ野手運用

1. はじめに第1章の投手編と同様の形式で、本稿では捕手・内野手・外野手を考えます。 導入として打席数ランキングを。育成機関の投資内訳の指標としてご覧ください。 ということで、どんな選手に本腰を入れた起用をしていたかがだいたい見えてくると思います。では以下では各ポジション別に。 2. キャッチャー全108試合におけるスタメン数の内訳 今シーズンは序盤から中堅以上の故障が相次いだこともあり、植田が頭角。谷川は治療に専念しスタメンはゼロ。次に年齢とスタメン数で選手をプロッ

第1章 2021年 二軍ロッテ投手運用

1. はじめに今年は毎月二軍運用をまとめてきましたが、本当にやりたかったのはシーズン全体の振り返り。そもそも二軍に注目しようと思ったきっかけはチームがどんな将来設計をしているのかを考察する為なので、来季の起用法予想まで展開したいです。長くなるので6本立ての予定。 第1章 2021年 二軍投手運用(本稿) 第2章 2021年 二軍野手運用 第3章 2021年 投手人員編成 第4章 2021年 野手人員編成 第5章 2022年 投手陣 展望 第6章 2022年 野手陣 展望

9回の手術も「後悔はない」中日との日本シリーズが内竜也に与えたもの

ファンの方を対象に、印象に残っているマリーンズの試合の思い出を語るエッセイコンテスト「#忘れられないあの試合」。 元マリーンズ選手である内竜也さんを招き、「人生が変わった」と語る2010年の日本シリーズについて伺います。 後編である今回は、中日打線との対峙の振り返りからその後の怪我との戦いについて。そして優勝を目指すマリーンズへのメッセージなどをお話いただきました。 優勝経験の有無が、試合の結果を左右する中日打線を相手に3イニングを投げて、多くの打者と対峙しました。その