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高校・大学・社会人野球 記事まとめ

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2022年2月の記事一覧

社会人野球応援プロジェクト『ガチプレー』

社会人野球応援プロジェクト『ガチプレー』について ついにやったか。社会人野球がクラウドファンディングなどで本格的に動き始めた。筆者は以前から「社会人野球こそ金をとるべきだ。金を企業が出す、を美徳にしてはならない」と言い続けてきたが、やっと第一歩を踏み出した、という感想を得ている。  やはり社会人野球チームが段々と先細りの様相を呈してきた事に加えてコロナの影響が強く出てしまったのだろう。近年では社会人野球を支えてきた三菱重工が一部撤退し統合化。長い歴史を持っていた三菱重工名

新基準金属バット、高校野球導入へ

 金属バットの事情が変わり始めた。前回が91年の消音対策だからおおよそ31年ぶりか。高校野球における変化の波は止まる事を知らない。  とはいえ野球をかじっている人間にとっては驚くことでもないのかもしれない。近年の打高投低は高校野球の話題でも大きな存在であったし、2010年代後半には低反発の金属バットの話はかなり出ていたように思う。高校野球に無頓着な私でも知っている事であったから今回の変更を知らないということは野球に興味がなかったと言われても差し支えないだろう。  その施行に至

PL学園OBが活躍できる理由を論理的に分析してみた

 PL学園出身のプロ野球選手はPL学園硬式野球部創立62年の歴史の中で実に82名に登る。更にプロ野球の中でも超一流と呼ばれる名球会に入っているPL出身のプロ野球選手は七名。他にも強豪校と呼ばれる高校は全国にも複数あるのだが、これほど継続的に超一流を輩出している高校は他にない。  なぜPL出身の選手はこれほど活躍するのだろう。筆者である僕自身がこの疑問をいだいたのが僕自身が中学生のときである。この疑問を解決したい!その思いを胸に僕はPL学園に入学することを決断した。  実際

【高校野球の思い出】1982年夏の神奈川県予選にて【お題応募】

野球の話を何か書きたいな、と思い我がヤクルトのネタを探していたところ、noteで高校野球のお題が出ていたので、簡単に自分の高校時代の話をしてみようと思う。 おいらにとって、高校野球は「完全にテレビで観戦するだけ」のものだった。子供時代を過ごした1970年代も神奈川は強い高校が多く、その中で東海大相模の原(今は巨人で監督をやっているあの人だ)のようにアイドル的な選手もいて、彼が3年の時だったかなぁ、友達に誘われて一度だけ保土ヶ谷球場まで行き、ストライプのユニフォームに身を包ん

聖隷クリストファー高校の選考漏れに思う事

1.曖昧な選考基準一般的に地区大会(近畿大会や東海大会など)の成績で選考されていると思われがちだが、あくまでもその結果は参考資料であって大会での成績が必ずしも選考に反映されるとは限らない。こういう建前論の選抜選考だが     各高校の県大会、地区大会での力関係が     A高校>B高校、B高校>C高校、C高校>A高校 のような現象が起こることは多々あり選考後に物議をかもす一因になっているのは紛れもない事実なのだ。 これはトーナメントで行われる限り起こり得る現象であり、例えば「

高校野球って誰のもの?

みなさん、こんにちは!先日、大学の先生と同級生で岐阜にゴルフに行ったのですが、まさかの大雪…。7ホールでクローズされてしまいました…。せっかくの貴重な機会だったのに、残念です…。3月にリベンジするので、それまでまた練習します! さて、今回は連日メディアで取り上げれている、聖隷クリストファー高校の選抜代表落ちの件について、僕なりの見解をお話できたらと思います。そしてみなさんと意見が共有できるとうれしいです。 高校野球の歴史近年では、国技ともなった野球。日本に伝わったのは18

教科書に載ってないスパイクの話

偉大なる先輩の支援も受けて...花巻東高校女子硬式野球部

今春、創部3年目を迎える花巻東高校女子硬式野球部。 同校OBのメジャーリーガー・菊地雄星選手、大谷翔平選手の支援も受け、練習に励んでいる。 13人でスタートしたが、昨年は36人もの新入部員を迎えた。 実戦練習も可能となり、少しずつ力をつけ、昨夏は全国大会初出場で初勝利! 創部から支えてきた3年生2人が引退し、後輩たちに更なる飛躍を託した。 来月開催される選抜大会での躍進にも期待がかかる花巻東高校。 初戦では、昨夏初戦で戦った叡明高校との再戦となる。 『岩手から日

父の遺品より

①夏の甲子園への思い 高校2年夏の大会は10日前にベースの釘を踏んで足の甲に肉離れを起こし、調整不足のまま試合に突入したことが不運な結果を招き、1回戦0:6で敗退してしまった。伝統校が1回戦で敗退するという悔しさをバネに何とかしたい、頑張らねばと心に期す。  高校3年になって県内の有力校は若狭、敦賀、福井商、我が武生高は3~4番手である。  夏の前哨戦である春季知事杯の県大会において準々決勝で若狭高と対戦した。腰の調子が悪く試合前のピッチングも体を温める程度にして試合に臨んだ

選抜大会の選考で炎上しない方法

選抜高校野球の選考について問題になっている。 前年の秋季大会での地区準優勝校が選ばれずに、ベスト4で敗れた高校が選ばれた。これまでは、優勝校と準優勝校はほぼ選ばれていたのにということだ。 ただし、今回の選考自体には問題はない。 大会要項には、資格や高校野球精神に違反しないことの後に、次のような内容が書かれている。 ・地域的な面も加味して選出する。 ・試合成績や実力とともに、勝敗にこだわらずその試合内容も参考にする。 ・選抜大会は予選を持たない大会であって、秋季大会は一つの参

オリジナル野球カードのきっかけとはじまり

こんにちは。初投稿から2日くらい経ってしまいました。 まずは慣れるためというか、とにかく時間ある時に投稿していこうと思います。 アカウント名にもある通り、僕は「オリジナル野球カード」を作っています。チラシやホームページも作ってはいますが、この野球カードはデザイナーになる前、高校・専門学生時代から作り始めました。 最初のきっかけは、高校生のころ。 所属していた野球部を引退して土日が暇になった秋頃に、同級生のカードを作ったのがきっかけです。 保護者の方々が撮ってくれた写真を

生徒主体のチーム運営

前回まで、自分自身の振り返りでしたが、 今回からは、ここまでの自分の経験から得られた 考えをテーマごとにまとめたいと思います。 ここまでの取り組み前監督と迎えた2度目の夏である2016年の選手権大会終了後。 大会後の慰労会の中で、 「選手たちが自分たちでチームを作ることが理想」 という話になり、当時、ボトムアップ理論を取り入れていた 山梨県立都留高校の柏木先生の話をしたことが全ての始まりでした。 その夏休みに、監督、数名の選手とともに都留高校を訪ね、 選手が自分たちで

聖隷クリストファー(静岡)の落選について語る

◯はじめに 先月28日、第94回選抜高等学校野球大会の出場校32校が決定しました。 今回、東海地区の出場校について、物議を醸し出す選考があったことはご存知でしょうか?それは、秋季東海大会の準優勝校である聖隷クリストファー(静岡)が落選し、4強で日大三島(静岡)に5-10で完敗した大垣日大(岐阜)が選出されたというものでした。この選出に疑問の声が挙がっているようです。 何故このようなことになってしまったのか、自分なりに考察してみましたのでダラダラと書き綴っていきます。 ◯それ

選抜選考感想②その他の選考結果と大垣日大/聖隷クリストファーの選考見解

久々に書きます。 東海の選考結果が余りにも影響力が大きかった事もあり、他地区の選考に違和感を抱く人が少なかったのではないでしょうか。最初に出場32校をおさらいしておきましょう。 【北海道地区】 クラーク記念国際 【東北地区】 花巻東 聖光学院 【北信越地区】 敦賀気比 星稜 この3地区は順当なので割愛。1つ気になった事としては、星稜が準優勝ながら大会を通じて接戦が多かった事/決勝に一方的な大敗となってしまった事によりベスト4(敦賀気比に善戦した)小松大谷との比較で議