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MLB 記事まとめ

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2023年9月の記事一覧

WARの解説④ -補足事項-

「WARの大枠の説明」としては前回までの記事でほとんど出来たと思います。この記事ではさらに詳しいところまで解説していく予定です。少しマニアックな内容になるとだけ先にお伝えしておきます。 ■「WARの枠組み」の補足前回の記事で簡単に紹介した部分ではありますが、「WAR」について解説する上で非常に重要になる部分であり、かつ私としてもとても面白く美しい部分であると考えている為、もう少し深く掘り下げていきます。再掲にはなりますが、リプレイスメント・レベルについての考え方を学ぶ過程で

【PIT】PROSPECT RANKING '23MID【31-100】

前回からずいぶん間が空き、気付けばマイナーリーグのシーズンも終わってしまいましたが、ようやくPittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキングの続きです。 前回投稿した1位から30位まではこちら。 ちなみに、今年の春に更新した分はこちら。 → [1-10位] [11-30位] [31-60位] [61-100位] 31位から60位までは10人ずつ、61位から100位までは20人ずつ紹介します。前回は30人だったので全員触れましたが、流石に今回はその中

佐々木麟太郎選手の米大学進学先予想

1.バンダービルト大(42勝20敗/ベスト48/SEC)CWS出場5度・優勝2度・準優勝2度 OB:デビッド・プライス、ソニー・グレイ、ウォーカー・ビューラー、ブライアン・レイノルズなど 本拠地:左翼94.5m/左右中間114.3m/中堅121.9m/右翼100.6m 22年平均観客動員数3649人(全米20位)  全米最長17年連続ポストシーズン進出中の全米屈指の名門校。 2003年のティム・コービンヘッドコーチ(前クレムソン大アシスタントコーチ)就任後に頭角を現し、1

【NYY】CY賞とマイナー年間最優秀投手を総取りしちゃうわよ

あまりにも眩い有望株・Jasson Dominguezがデビュー直後にTJ手術を受けたことで,実体が消えかかった筆者でしたが,ここいらでようやく気持ちの整理が付きました。来夏にパワーアップして帰ってくることを祈りたいと思います。 そんな中,ヤンキースに2つほど良いニュースがあるのでまとめていくわよ。(きゃりーぱみゅぱみゅ風) ①エースGerrit Cole,ついに栄冠へ 2019年オフに9年総額324MMにてヤンキースに加入したColeですが,移籍4年目にしてキャリアで

【ATL】チャベ爺1000奪三振への道 979K

おはようございますこんにちはこんばんは。 今回は中断していた企画「チャベ爺1000奪三振への道」の再開です! 先日チャベ爺ことJesse ChavezがILから戻ってきました。 そして今日ついに三振を奪いました!なので企画再開です! よろしくお願いします。 またこの企画の詳細に関しては↓のnoteをご覧下さい。 979個目 記念すべきこの企画最初の奪三振は延長の10回表2死1塁でした。 マッチアップはなんと鈴木誠也選手。 初球は91mphのシンカーが真ん中甘めに決まって

ロサンゼルス野球観戦記 ③(エンゼルススタジアム観戦1試合目・プレゲームツアー編)

① 準備編はこちら ② 出発~ドジャースタジアム観戦編はこちら エンゼルススタジアムで観戦に向けてドジャースタジアムでの観戦という前座(私個人的には、ドジャースタジアムの方が本番でしたが……)を終え、いよいよエンゼルススタジアムでの観戦です。 対戦相手は、ボルチモア・オリオールズ。私が20年前に初めてメジャーリーグを観戦したチームであり、2023年シーズンは競合揃いの地区で首位を走る(9月29日に地区優勝決定)強豪チームとなっています。私はエンゼルスよりはオリオールズに

【BAL】オリオールズ9年ぶりの地区優勝おめでとう!!!

皆さまこんにちは。 BAL担当のもくろーです。 現地時間9月28日、地区優勝のマジックを1として迎えた我らがオリオールズはレッドソックスとの一戦で見事勝利を収め、2014年以来9年ぶりとなるア・リーグ東地区優勝を成し遂げました! 激戦区ア・リーグ東地区にて開幕から順調に勝ち星を積み上げてきたオリオールズですが、シーズン最終盤までレイズと競り合う展開となりました。 しかしながら7月に首位に浮上すると、9月に一度はゲーム差0で並ばれたものの首位の座を開け渡しはせず、ついにシー

9月30日 Angelsリポート モニアックおかえり弾!シルセスも復帰戦で好投!!

5-1。開幕カードを戦ったアスレチックスと、シーズンを締めくくるシリーズでの再戦となった今日の試合は、エンゼルスが快勝を収めました!! 勝利投手はロングリリーフを務めたダニエルで、なんとMLB初勝利となっています!5回から9回まで投げ切る、ナイスピッチングでしたね!先発シルセスも、4回を1失点でしっかり試合を作ってくれました。 攻撃陣では、復帰戦となったモニアックに1本が出た他、シャヌエルとフレッチャーにもタイムリーヒットが出ています! 本日の記事では、そんな最高の勝利

アナハイムの激安グルメをリサーチ

大谷翔平選手を応援しにアナハイムへ行く日本人がとても多いそうですね! でもそこで必ず話題に登るのがアメリカの物価高 食事をするのもとても高いという話をよく聞きます そこで全くアナハイムに行く予定はない私なのですが 安く食事が出来るお店ってあるのかな!? って気になっちゃって調べてたらだんだん楽しくなってきて結局まとめてしまいました 10$未満で食事できるお店(チップ抜き)けっこうありましたよ! 私は現地には行ったことないので 私のお気に入りのお店紹介じゃなくてご

【OAK】推せる若手3(+1)選!(2023夏)

 シーズンも残り少なくなり、ポストシーズン進出の可能性がない球団のファンとしては若手たちの成長を楽しみにするほかない時期になってきました。今回はそんな若手の中から皆さんに知ってもらいたい選手をピックアップしていきます。 メイソン・ミラー(RHsP) 1型糖尿病との闘いを続けながらも堂々たる体格から放つ100マイル級の速球と一級品のスライダーのコンビネーションが特徴。95マイル程度のハードカッターも印象的です。パワーピッチャーとしてはかなり制球がいい方であるのが最大のセールス

【MIL】ブルワーズ2年ぶりの地区優勝!!

日本時間9/27、優勝マジック1で迎えたブルワーズはカージナルスと対戦し1-4で敗戦。しかしカブスがブレーブスに敗戦。ブルワーズは2年ぶりの地区優勝を決めた。 開幕から安定した強さを維持したブルワーズ。シーズン序盤はパイレーツ、中盤はレッズ、終盤はカブスとそれぞれ競り合ったが、最後は2位に6.0ゲーム差をつけて地区優勝を飾った。 今回はそんな2年ぶりの地区優勝の要因について3つ挙げた。 以降、記載のない限り日本時間9/24時点の成績です。 ①新加入選手の戦力化オフに獲

【MLB】ニューヨーク・メッツが求めていたピッチング

現地、9/25にシアトルで行われたアストロズ対マリナーズの一戦。 両チームの先発はそれぞれバーランダーとカスティーヨという、ポストシーズンの初戦のようなエース対決。 ただ、結果はカスティーヨが序盤にアルバレスに被弾、6回にもタッカーにダメ押しとなる一発を打たれ5失点。 一方で、アストロズの先発バーランダーは9回途中(9回の先頭バッターにヒットで出塁を許し、8回0/3で降板)8奪三振、1失点と好投。 試合はアストロズが勝利しました。 このバーランダーの投球を目の当たりに

【PHI】オリオンがフィリーズの新未来を担う

ごきげんよう 2022年のドラフト5巡目指名のブルペン右腕 Orion Kerkering が現地9/22にメジャーリーグに昇格した。 開幕時はA級クリアウォーターに在籍していたプロスペクトがシーズン中にA→A+→AA→AAA→MLBと5つのクラスを異例の速さで駆け上がり、ポストシーズンの秘密兵器になろうとしている。 今回はフィリーズのマイナーで最も活躍したプロスペクトに送られるPaul Owens Awardにも選出されたKerkeringを特集していく。 プラスプラス

MLBは大谷選手がいなくても、日本人選手が盛り上げる!カブス鈴木選手が20号。ポストシーズンへ前進。前田投手のツインズは地区Ⅴ決める

海の向こう、アメリカのメジャーリーグが熱い。日本人選手の活躍が目立ち、ポストシーズン進出へヒリヒリした戦いを続けている。エンゼルスの大谷翔平選手がケガで残りの試合を欠場するからといって、関心をなくすのはもったいない。日本人選手所属の4チームがポストシーズンに出場するかもしれない。9月の最終盤に注目だ。 シカゴ・カブスの鈴木誠也選手が日本人3人目となる20号本塁打を放った。22日(日本時間23日)のロッキーズ戦。四回無死一塁の場面で、外角のカットボールをとらえた当たりは、一直