【PHI】オリオンがフィリーズの新未来を担う
ごきげんよう
2022年のドラフト5巡目指名のブルペン右腕 Orion Kerkering が現地9/22にメジャーリーグに昇格した。
開幕時はA級クリアウォーターに在籍していたプロスペクトがシーズン中にA→A+→AA→AAA→MLBと5つのクラスを異例の速さで駆け上がり、ポストシーズンの秘密兵器になろうとしている。
今回はフィリーズのマイナーで最も活躍したプロスペクトに送られるPaul Owens Awardにも選出されたKerkeringを特集していく。
プラスプラスピッチのスイーパーと100マイル越えのファストボール
Kerkeringは2つの球種しか持っていない。
1つは高い評価を受けているスイーパー(スライダー)だ。
このスイーパーはすでにメジャーリーグでもトップクラスという評価さえある。
そして、もう1つはファストボール(2シーム)である。
ドラフト指名された2022年には平均93-94マイル程度だったファストボールは今年2023年には平均97.6マイルを記録、最速で100マイルを超えるレベルに成長し新たな武器となっている。
2シームの球速が上昇した結果、今シーズンのKerkeringは53.2イニングで79奪三振を記録。
奪三振率 38.0%は50イニング以上を投げた2023年のマイナーリーグの投手の中で11位の数字となっている。
スピード昇格の最大の要因はコマンドの良さ
Kerkeringがスピード昇格することができた最大の要因はコマンドの良さにある。
Kerkeringはファストボールだけでなく決め球のスイーパーもストライクゾーン内に投げることができる。
マイナーリーグにも三振が取れる素晴らしい球種を持っている投手プロスペクトは多く存在している。
ただコマンドまで整っているとなるとかなりの少数となってしまう。
フィリーズ内で見てもトッププロスペクトであるMick AbelやGriff McGarryでさえ高い奪三振能力を有してはいるがコマンド面については大変に苦しんでいる。
もっと言えば現在のフィリーズブルペンの主力メンバーであるJose AlvaradoやSeranthony Dominguezでもコマンド面については大変に不安がある。
コマンドが良ければ自滅する心配はかなり小さくなる。
監督やコーチからしても安心して起用できる。
それを備えているKerkeringがスピード昇格したのは必然だったわけである。
多分いい例えが思いついた
大変優れた決め球とコマンドの良さを持つKerkering。
メジャーリーグでもエリートリリーバーになる素質を持っている可能性があるKerkeringがこのままメジャーリーグに定着するのかをまずは注目したい。
ところで今回のnoteを書いていて浮かんだのがメジャーリーグでもトップクラスになりそうな決め球とコマンドの良さという組み合わせって呪術廻戦の五条悟に例えられるんじゃないかということ。良い決め球があってもコマンドが良くないと効果が薄い。五条悟の術式である無下限呪術も六眼を持っていないと十分に扱うことができない。ピッタリじゃないか。
…というわけで、今回はこの辺で。
noteのタイトルはタイガー&バニーオマージュなのに最後呪術廻戦ってどうなんだろうか。
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