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経済 記事まとめ

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2023年12月の記事一覧

2023年の経セミ:ビジネスとの接点、論文の書き方、バブル、実験

この note では、2023年にお届けした『経済セミナー』各号の特集のおもしろ&お役立ちポイントをご紹介していきます! 「成長のカギはスタートアップにあり?」2023年2・3月号(730号) 「経済学でビジネスを動かせ!」2023年4・5月号(731号) 「見えない価値を可視化する ESGの経済学」2023年6・7月号(732号) 「経済論文の書き方[アドバンスト編]」2023年8・9月号(733号) 「バブルとは何か?」2023年10・11月号(734号) 「

日本が「医療費の安い国」でなくなった主因は、経済成長の鈍化

前回までの記事で、以前までは日本は「医療費が安くて、寿命の長い」世界がうらやむような医療先進国であったとご説明しました。しかしながら、近年ではそのような日本の地位は揺らぎつつあります。 はじめにほころびがでたのは、医療費の問題です。 2015年頃まで日本の医療費はOECD平均よりも低く、日本は「医療費の安い国」であると思われていました。しかし、2015年にこの状況は一転し、日本のGDPに占める医療支出の割合(GDP比)が11%を超え、加盟国中でアメリカ、スイスに次ぐ第3位

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1/2&16【LIVE】『財政・金融政策の転換点』著者解説

 『財政・金融政策の転換点』(中公新書)の著者自身による解説です♪ いちおう本がなくても楽しめるようにお話ししますが,手元に置いておいていただけるとよりスムーズに視聴できるかと思います.  前編(1/2 20:30-LIVE,放送終了後アーカイブ)で取り扱う話題は,同書1・2章のテーマである財政政策・金融政策の基本論点についてです.具体的には, ・政府のバランスシートと公債負担論 ・伝統的金融政策と非伝統的金融政策は結構同じ といった内容となります♪  後編(1/16 2

2023年のベストエントリ

 さて今年も残すところ1日少々となりました.年末恒例の(サボり)キュレーションプログラム,今年のベストエントリです.全文公開版とマガジン版それぞれについて閲覧数・いいね数をともに勘案したベスト3を後記(言い訳)つきでお届けします♪ 無料版からベスト3第三位:ふたつのギフテッド  まずは今年後半ちょいちょい話題に上ったギフテッド(gifted)について.生来の特別な能力をもつ人,なかでも子どもについてその生きづらさを指摘しているのですが・・・どうも巷間の定義には2種類ある感

お昼の経済学(第14回)

お昼の経済学 by The Night School Vol.14 [公開日:2023年12月26日] https://twitter.com/i/spaces/1ZkKzjgmLggKv?s=20 今年最後の「お昼の経済学」。ということで、今年1年の振り返りからスタートする予定が、音声のプチ・トラブルなどがあり、気が付けば身の回りのナッジやインセンティブの失敗について長々と話す展開に・・・ コンビニの「手前取り」「3点シュート・ゾーンの変更」「コブラ効果」など、行動変容

2023年の活動振り返り&2024年の抱負

<読了目安時間:5分> 皆さんこんにちは、池田です。年末を迎えるにあたり今年の活動を簡単に振り返りつつ、来年の活動についてもお話ししていこうと思います! 手探りで駆け抜けた1年私がXで情報発信を始めたのは2023年1月。当時は東京工業大学の技術経営(MOT)でテニュアの准教授をしておりましたが、毎年1月と言えば大学教員が一年で一番忙しい時期です(卒論・修論・博論発表、入試対応など)。既に退職することは決まっていたのですが、「まずは自分に負担がかからないように簡単な資料(画

高圧経済論と有効需要原理は別物だよ

 さて,年の瀬もおしせまって参りましたがみなさまいかがお過ごしでしょう? 2023年が残すところあと4日なんて……不都合すぎる真実です.この年の瀬に発売というなかなかチャレンジングな新刊ですが,みなさまのおかげさまをもちまして,それなりに注目いただけているようです.  さて,本日の話題はあいも変わらずの高圧経済論です.高圧経済論は好景気が生産性・生産能力そのものを向上させるという主張です.高圧経済の維持に財政・金融政策が必要(になることがある)ため誤解されがちですが--「高

2024年の見通し

<読了目安時間:30分> この記事では「2024年の見通し」と題し、重要イベントとその注目ポイントを解説します!記事全体で12000字以上ありますので、そこまで読む時間がないよ!という方は冒頭の「イベントカレンダー」と「この記事の要点」をご覧ください👇 なお、この記事では「この場合にはこうなりそうだ」というある程度の見立てを書きましたが、「日経平均は来年〇〇円になる!」という話はしません。SNS的には極端なことを言った方がいいかもしれませんが、そういった予想は当たらないと

植田総裁講演への所感

<読了目安時間:5分> 2023年12月25日に経団連審議員会にて植田日銀総裁が講演を行いました。「先週には日銀会合の会見があったばかりだけど、植田総裁は何か突拍子もないことを言うのだろうか…。」と、今週の経済・投資イベントの中では不確実性が高いものとして少なからず警戒されていました。まあ、人の発言を事前に予想することなど出来ませんから、市場がある程度警戒するのも無理はありません。 さて、実際にどのようなことを話されたのか、サクッと解説&所感を述べます。まずは要点をまとめ

手数料が下がるとアプリは安くなるのか?

 Google Play StoreやApp Storeに代表されるモバイル・プラットフォームの手数料は、ニュースなどでもよく話題にのぼります。収益(売上)の30%という手数料率が高過ぎる、と考える批判者たちからは「アップル税」と揶揄されることもあるようです。【注1】 手数料をめぐる議論では、プラットフォーム側とアプリ事業者側との対立に焦点があたりがちですが、アプリを実際に購入・利用する消費者に与える影響も無視できないでしょう。【注2】  というわけで、突然ではあるのですが

資本主義、「懐の深さ」と「レヴィアタン化」

こんにちは。馬渕磨理子です。 「資本主義の中心で、資本主義を変える」(NewsPicksパブリッシング)のご著者 清水 大吾 さんにお声がけいただき「資本主義のアップデートについて考える Advent Calendar 2023」 に参加させていただきます。 企画を立ち上げられた 中村研太さん、ありがとうございます。 ■清水さんとの出逢い 清水さんとは、NewsPicksの企画で立教大学で一緒に登壇させていただきました。清水さんはゴールドマンサックス出身で、金融業界の

【LIVE】2023年のニュース&来年への展望

 2023年もお世話になりました.本noteでのマガジン・メンバーシップをはじめてまる4年...光陰矢の如しであります.  本年は日本・世界の社会と経済が大きく変化した年でもあります.これをうけて日本の言論界も転換点に差し掛かっています.いま進みつつある変化の「コア」はどこにあるのか.転換の中心について十に考えてみたいと思います. ...ってな話を入り口に,だらだらと飲酒放送の予定です.来年はマガジンだけでなく多様な展開を計画しているのでよろしくね!

主な半導体関連企業の「稼ぐ力」

<読了目安時間:10分> この記事では、主な半導体製造ならびに半導体関連企業を取り上げ、その売上高と営業利益率をマッピングした上でどのような特徴が見られるかを簡単に解説します。 「半導体関連企業っていっても沢山あってよく分からない!」という方向けに、まずは最低限知っておくとよい企業を挙げました。サッと読めるような文章量での記事にしましたので最後まで是非ご覧ください。 下記、バブルチャートの企業略称一覧(図中右から順): TSM:TSMC(受託製造世界最大手) NVDA:

日米ともにインフレは収束か

本日のニュースはなんと言ってもこちらでしょう♪ 11月の消費者態度指数は前年同月比+2.8%と減速しました.生鮮食品高騰の影響で10月は野火を拡大しましたが,インフレの減速傾向は明確です.