飯田泰之

明治大学政治経済学部教授.経済政策・マクロ経済学の実証分析が元々の専攻のはず.最近は地…

飯田泰之

明治大学政治経済学部教授.経済政策・マクロ経済学の実証分析が元々の専攻のはず.最近は地域経済の問題に関心があります.

メンバーシップに加入する

飯田泰之の #note経済ゼミ はじまります. これまでご愛顧いただいてきました定期購読マガジン「経済学思考を実践しよう!」はもちろん,掲示板を通じた交流や質問の場にしていきましょうう! オンラインイベント オンライン講義 もこれから増やしていきます♪ ●スタンダードプラン ・メンバー掲示板 ・定期購読マガジン「経済学思考を実践しよう!」 ・オンラインイベントへの招待 ●マスタープラン ・メンバー掲示板 ・飯田泰之の全てマガジン ・月2回のオンラインイベント(5月末開始予定)

  • スタンダードプラン

    ¥880 / 月
    初月無料
  • マスタープラン

    ¥2,200 / 月
    初月無料

マガジン

  • 経済学思考を実践しよう!

    これからの経済・ビジネス・社会を考えるマガジンです

  • 日経COMEMO

    • 13,616本

    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • 経済学講義シリーズ【まとめ】

    経済学講義シリーズを見やすくまとめたものです 参照用につくったものなので購入しないでOKです^^

  • 【マガジンよりぬき】貨幣史連続講義

    定期購読マガジン「経済学思考を実践しよう」の音声コンテンツより,日本貨幣史に関する講義をまとめました! (全13回の予定です)

  • 【マガジンよりぬき】世界一短い経済学史

    経済学の歴史をその現代的意義からふりかえるシリーズ講義です(全15回各15-20分).アダムスミスからDSGEモデルまで,大経済学者が何を問題ととらえ,どのような解決策を考案したかざっくりと理解してみましょう♪ 正直ここまでカバレッジの広い(直近までカバーしている)学説史の教科書はないと思います. おまけコンテンツ「政治的景気循環と岸田政権」「石橋湛山とネットコミュニケーション」つき♪ ※定期購読マガジン「経済学思考を実践しよう!」のよりぬきコンテンツです.過去に視聴済の方はご注意ください.

最近の記事

アンケート調査の「コツ」

 さて本日は実用ネタです.みなさんの組織はアンケート調査してますか? 正直こんなアンケートとってどうすんだ?みたいな調査も多いですよね.  それにしても日本人ってアンケート好きですよね.そして,アンケートの結果を妙に真に受ける.この傾向はTBS系列で15年くらい続いた「クイズ100人に聞きました」のせいじゃないかと思ってます(陰謀論^^).  伝統的&主流派経済学はあまりアンケート調査が好きではありません.そのなかでは私は比較的アンケート好きな方です.そこで,今回は「使え

    • 政策金利を上げてもOKな理由

       出オチです.   今年に入ってから2度の政策金利引き上げ,さらには今後のさらなる利上げを示唆する日本銀行ですが....私はいま,この経済環境で利上げをするべきではないと考えています.昨期のGDP統計では標準的な経済状態に対して需要が4兆円少ない.さらに,インフレ関連指標は頭打ちになっていてインフレ対策が焦眉の問題というわけでもない.さらに米国の利下げが近く,さらに年内にいっそうの利下げが予想されるため為替問題も少ない.要は急ぐ必要がまるでないからです. その一方で,日本

      • 政治家のブレーンて何?

         三国志で誰が好きですか?

        • 社会保障と防衛の大きな違い

           自民党総裁選は顔ぶれも固まりつつあり,そろそろ本格的な政策論争のフェーズに入りつつあります.大きな関心事は経済政策となりますが,なかでも社会保障と防衛費の財源をどこにとるのかという問題は論点としての重要性に加え,候補者やその政策ブレーンのセンスが試されるところ.  結論からお話ししますと……財源を考えるにあたっては, ・社会保障は基本的に給付縮小/負担増加の二択です ・防衛費の財源は増税以外に依拠すべき の二点です.なお両者ともにもう少しすると国債財源による支出は少々

        アンケート調査の「コツ」

        マガジン

        • 経済学思考を実践しよう!
          初月無料 ¥880 / 月
        • 日経COMEMO
          13,616本
        • 経済学講義シリーズ【まとめ】
          18本
          ¥30,000
        • 【マガジンよりぬき】貨幣史連続講義
          15本
          ¥660
        • 【マガジンよりぬき】世界一短い経済学史
          16本
          ¥660

        メンバーシップ

        • ★掲示板はここです!★

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ライブ配信・動画アーカイブスレッド

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • これからよろしくね!スレッド

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • トラブル&不具合

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ★掲示板はここです!★

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ライブ配信・動画アーカイブスレッド

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • これからよろしくね!スレッド

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • トラブル&不具合

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります

        メンバー特典記事

          アンケート調査の「コツ」

           さて本日は実用ネタです.みなさんの組織はアンケート調査してますか? 正直こんなアンケートとってどうすんだ?みたいな調査も多いですよね.  それにしても日本人ってアンケート好きですよね.そして,アンケートの結果を妙に真に受ける.この傾向はTBS系列で15年くらい続いた「クイズ100人に聞きました」のせいじゃないかと思ってます(陰謀論^^).  伝統的&主流派経済学はあまりアンケート調査が好きではありません.そのなかでは私は比較的アンケート好きな方です.そこで,今回は「使え

          アンケート調査の「コツ」

          政策金利を上げてもOKな理由

           出オチです.   今年に入ってから2度の政策金利引き上げ,さらには今後のさらなる利上げを示唆する日本銀行ですが....私はいま,この経済環境で利上げをするべきではないと考えています.昨期のGDP統計では標準的な経済状態に対して需要が4兆円少ない.さらに,インフレ関連指標は頭打ちになっていてインフレ対策が焦眉の問題というわけでもない.さらに米国の利下げが近く,さらに年内にいっそうの利下げが予想されるため為替問題も少ない.要は急ぐ必要がまるでないからです. その一方で,日本

          政策金利を上げてもOKな理由

          政治家のブレーンて何?

           三国志で誰が好きですか?

          政治家のブレーンて何?

          社会保障と防衛の大きな違い

           自民党総裁選は顔ぶれも固まりつつあり,そろそろ本格的な政策論争のフェーズに入りつつあります.大きな関心事は経済政策となりますが,なかでも社会保障と防衛費の財源をどこにとるのかという問題は論点としての重要性に加え,候補者やその政策ブレーンのセンスが試されるところ.  結論からお話ししますと……財源を考えるにあたっては, ・社会保障は基本的に給付縮小/負担増加の二択です ・防衛費の財源は増税以外に依拠すべき の二点です.なお両者ともにもう少しすると国債財源による支出は少々

          社会保障と防衛の大きな違い

          経済政策論壇のフェーズ変化

           私が経済政策論争に最初にコミットしたのは2003年にダイヤモンド社から『経済学思考の技術』を発刊したころから.翌年には岩田規久男編『昭和恐慌の研究』(東洋経済新報)の章を担当してからはいっそう「若手リフレ派」的な立場での発信が増えていきました.  2000年代から2010年代後半まで日本の経済政策論壇の課題は「いかにして需要不足に対処するか」にありました.この課題に対応する手段が――構造改革論であり,財政出動論であり,もちろんリフレ政策だったわけです(天命だからあきらめろ系

          経済政策論壇のフェーズ変化

          雇用流動化と働きやすさ…そして最低賃金?

           とっかかりのニュースは自民党総裁選ネタですが...総裁選ネタではありません.雇用流動化が生産性・経済成長率を上昇させる理由についてお話しします.

          雇用流動化と働きやすさ…そして最低賃金?

        記事

          経済政策論壇のフェーズ変化

           私が経済政策論争に最初にコミットしたのは2003年にダイヤモンド社から『経済学思考の技術』を発刊したころから.翌年には岩田規久男編『昭和恐慌の研究』(東洋経済新報)の章を担当してからはいっそう「若手リフレ派」的な立場での発信が増えていきました.  2000年代から2010年代後半まで日本の経済政策論壇の課題は「いかにして需要不足に対処するか」にありました.この課題に対応する手段が――構造改革論であり,財政出動論であり,もちろんリフレ政策だったわけです(天命だからあきらめろ系

          経済政策論壇のフェーズ変化

          雇用流動化と働きやすさ…そして最低賃金?

           とっかかりのニュースは自民党総裁選ネタですが...総裁選ネタではありません.雇用流動化が生産性・経済成長率を上昇させる理由についてお話しします.

          雇用流動化と働きやすさ…そして最低賃金?

          アイスキャンデーと大統領選

           タイトルで中身わかった人もいると思うけど...自民党総裁選の話も少しするよ^^

          アイスキャンデーと大統領選

          記述と説明そして定義

           さて相変わらず暑い。。。んだけど日差しやツクツクホウシの声に秋を感じる日々になってきました.今日は(も)雑談です.世の中の「説明」の結構な部分が「説明」ではないというお話.結構重要.

          記述と説明そして定義

          株価をめぐるQについて

           世は自民党総裁選の話題で持ちきりですが...候補者が明確ではなく,政策を公表しているのが小林鷹之氏だけという状況なので解説は暫しお待ちください.    というわけで本日のお題は先週のエントリ「株価をめぐる頭の体操」の姉妹編です.(まともな)経済指標・指数には必ず裏側に経済理論がついてきます.本日もPBRの裏にある経済学のロジックを活用する方法について.  前回はPERと理論株価から考える「市場の平均的予想」について.本日はPBR(Price Book-value Rati

          株価をめぐるQについて

          【特典】外部性と公共財

           少し間が空いてしまいましたが,ミクロ経済学講義シリーズ最終章「市場の失敗」の後編です.前編の概論と費用逓減産業についてはコチラ.  今回の外部性・公共財は実はロジックとしては同じなんです.消費に外部性があると公共財...といってもよい.このあたりの同値性に敏感になると経済学のみならず,いろいろな分野の見通しが良くなると思うよ.  これにてミクロ経済学講義シリーズはおしまい.一応,9月上旬に情報/不確実性の経済学だけをまとめた講義をおまけにつけて...講義シリーズがはひ

          【特典】外部性と公共財

          弱者を叩く棒として...

           さて本日の話題はキャンセル・カルチャーのお話にみせかけた雑談です.SNSなどで話題になっておりますが,あるフリーアナウンサーがSNS上の発言を理由として所属事務所からの契約解除を申し渡されたとのこと.  本マガジンを購読していただいている方は,私がこの手の失言による処分・炎上においていつも発言側に同情的であることをご存じかと思います.正直,契約解除……ではなく「契約解除をわざわざ宣言したこと」はやり過ぎを通り過ぎて異常な行動です.このあたりのニュアンスが本日の第一のテーマ

          弱者を叩く棒として...

          経営者は嫌いだけど「日本には経営者が足りない」という人々

           今日のX界隈でにわかに昔の経済教室が話題になっていたので,脊髄反射.X界隈の「地方嫌い/ブルーカラー蔑視/学歴大好き」はこれまでも指摘されてきましたが,個人的にはこれに「中小企業経営者嫌い」を付け加えてもいいんじゃないかと思う.  当該記事では日本の生産性の低さを中小企業の温存に求め,雇用のセーフティーネットを整備したうえで低生産性企業の淘汰を進めるべき...といっているんだけど,これ本気で言ってるとしたらあまりの会計・税務知識のなさにあきれる.そして分かったうえで言って

          経営者は嫌いだけど「日本には経営者が足りない」という人々

          株価をめぐる頭の体操

           ニコ生復活!と思いきやチャンネル放送の復活は8/22ということで,あいかわらずYouTubeで前編無料放送中です.次回8/20 20:30からも全編無料公開で「2024年真夏のニュースと雑談」をお届けします.  過日は,7/31以来の相場の混乱に関して「金融引き締め論の系譜」についてお話ししました.主なテーマは今回の日本銀行による利上げの問題点やこれからの注目ポイント.そして昭和恐慌期に現代とそっくりな金融引き締め論があったことなどをお話ししましたが……予想外?にPER話

          株価をめぐる頭の体操

          「自然」の思想と自然利子率

           「止まらない円安」とか「利上げの必要性」とか言ってた人お元気にされてますか? 本日のお話は, ・現時点の日本に利上げが必要ない理由 について, ・「自然な金融政策」なんてものはないよ という点から説明します.  数日前まで利上げ時期尚早論を主張すると「永遠に金融緩和を続けることはできない」のような意味不明な批判をうけるものでした.しかし,永遠に短期金利を0や0.1%に据え置くべきだと主張しているひとは非常に稀です.GDPギャップが+1%を超え,基調インフレ率(≠コア

          「自然」の思想と自然利子率

          マクロ経済政策のタイミング

           さて明日から日本銀行政策決定会合です.焦点は追加利上げと国債買い入れペースの変更なわけであります.  直近でインフレ率は減速しており,基調的インフレ率を示す指標は2%を割り込むものが目立っています.さらに1-3月期GDPはマイナス成長,2024年度の経済成長率見込みは0.9%に下方修正されました.  この状況での利上げに何の意味・意義を見いだすのか私は全く理解できません.Youtubeチャンネルや8/6火曜から復活するニコ生でも繰り返してきたように,年初には今年半ばから

          マクロ経済政策のタイミング

          為替問題と金融政策

           円ドルレートの動きが激しくなっています.今月はじめに161円台の安値をつけた円ですが,ここ二週間で大きく値を戻してきました. 同時期にユーロ/米ドルレートも一時的に3%弱ドル安ユーロ高にふれましたが,ドル円はその倍の6%を超える変化幅です.  一応ニュースでは7月の日銀政策決定会合での利上げ予想(+国債買入額の大幅縮小)を予想しての円高...とされていますが,せいぜい0.1-0.15%の短期金利引き上げ予想です.さらに確定的なものではないし,利上げ予想がここ10日で急に強

          為替問題と金融政策