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好きではない相手を、好きになったのはどうしてか

一昨日、振られたので、元カレとの関係を振り返っています。


今年の1月中旬、2軒目を出て帰ろうとした時。
ぎゅっと強く強く抱きしめられた後、すごくなめらかなキスをして、何秒かお互いを見つめ合った時。
それが二人の関係のはじまりの時。


そして2人でホテルへ行って、当然の如くセックスをした。


終電で帰路についてから、果たしてあのキスはどういう意味だったが、あのセックスはどういう意味だったのか迷った。


手をつなぐ
抱きしめる
キスをする


この3ステップを嫌がらなかったから、セックスも大丈夫だろうということだったのだろう。正直、わたしも心は揺らいだのだ。


男はセックスできればいいのだろう。
そのときがピークで、徐々に興味を失っていくのだろう。


若い頃にワンナイトはあったものの、30代40代と経験はなかった。
ましてや仕事で関わりのある人と、身体の関係を持ったことはなかった。
焦燥感に苛まされて、不安からネットで男性心理の検索をたくさんした。


恋愛なんて所詮、勘違いなのだと思う。
ありえない誤解、それが恋愛だと思う。


身体の相性がよかったこともあるが、彼が最後に「またしてあげるからね」と言ったので、次があることを知った。ワンナイトではないのであれば、私たちは何なのか。


セフレというのが妥当なのだが、その後のLINEのやりとりが、深い内容のこともあり、私は混乱した。でも聞けなかった。「私たち、つきあっているの」という一言が、どうしても言えなかった。否定されて関係が途切れてしまうことを、私は心底恐れていた。


それほど彼との相性は良く、食の好みも似ていれば、お酒の好みも似ていた。セックスの相性だけではなく、普通に話をしていて楽しかった。その時間を失うことが、次第に怖くなった。


セックスの回数を重ねると、好きなのかもしれないと思うようになった。どこが好きかは、突き詰めて考えなかった。今思えば、将来的な展望はなかった。それでも彼の仕事や実家の話を聞いて、私自身の話もしていくうちに、2人だけの共有する秘密が増えた。その事実にときめいた。


恋愛なんて勘違いで、脳が勝手にときめいて、その情動に名前をつけただけなのだ。脳から発信されて、心が動いていく。その流れはとても気持ちのいい感覚だ。


好きだと思ったのはどの瞬間か考えたけれど、やっぱりセックスでいった瞬間かな。とてつもなく気持ちのいいセックスだった。演技する必要性もなく、ただ体を任せていればよかった。変わった体位を求められることもなく、スポーツをするように躍動感を楽しめた。


彼とのセックスを思い出すと、ちょっと惜しいことをしたかな、と感じてしまう私なのだった。


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