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【志のある人とは?】超訳 言志録 第三十三条

幕末の名著「言志四録」に学ぶ
東洋の生き方学 No.33

言志録 佐藤一斎著 第三十三条

【原文】
志有るの士は利刃の如し。百邪辟易す。
志無きの人は鈍刀の如し。童蒙も侮翫す。
【訳文】
志のある人は鋭利な刃のようで、
誘惑や妄念といった邪なものも近寄らない。
志のない人はなまくら刀のようで、
子どもにまでからかわれる。 

言志録 第三十三条『志がある人とは?』

日常には魔物が潜んでいる。
日常こそ魔物であると言ってもいい。

魔物とは、誘惑のことである。

この条文(言志録 第三十三条)にて
佐藤一斎先生はこう述べている。

"志有るの士は利刃の如し。百邪辟易す"

志がある人物は、まるで鋭利な刃の様で、
様々な魔物を寄せ付けない。

これこそ、非日常観であろう。

誘惑とは何か?

本当の誘惑は、
"誘惑だと認識できていない何か"である。

日常に潜む魔物は、
その素顔を隠して日常に溶け込んでいる。

魔物を寄せ付けないとは、
誘惑を自己のエネルギーに転換することである。

誘惑は、エネルギーに転換することができる。

そのために必要なのが、
本質を見抜く認識力である。

日常に潜む魔物を
"誘惑である"と認識しなければ、
エネルギーに転換することはできない。

この認識力は、
認識力自体を養おうと思って
養える物ではない。

志を立てることによってのみ、
その認識力は養われる。

真に志の有る人物は、
魔物の化けの皮を剥げる人である。

今日もどれだけの化けの皮を剥げただろうか。
私自身も志によって、認識力を養っていきたいと思う。

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#読書 #哲学 #人生観 #東洋思想 #生き方 #メンタル


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