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製造業のお客様と、『A-Eyeカメラ』で機械の稼働を監視してみた      Vol.4 呼び出し機能の活用と、目標値の再設定

ご覧いただきありがとうございます。
株式会社テクノア広報・企画担当鈴木と申します。
note連載特別企画 テクノアとお客様のIoT導入体験記
「製造業のお客様と、『A-Eyeカメラ』で機械の稼働を監視してみた」
Vol.4 は、「呼び出し機能の活用と、目標値の再設定」です。
前回までの内容は、マガジンからチェックしていただけます♪
製造業のIoTソリューション導入にご興味ある方におすすめの内容です!


1.『A-Eyeカメラ』について

『A-Eyeカメラ』は、AIによる画像認識を利用した
工場の「見える化」を推進するシステムです。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
「製造業向けIoTソリューション 『A-Eyeカメラ(エーアイカメラ)』とは?」

2.前回までのあらすじ

コクネ製作株式会社様(以下、コクネ製作様)で、
テクノアのIoTソリューション『A-Eyeカメラ』を導入、設置しました。
見えてきたデータをもとに、工程の改善に関する議論をしました。
他に、『A-Eyeカメラ』のどのような機能を使って
機械稼働率を改善したのか?Vol.4でご紹介します!

3.『A-Eyeカメラ』呼び出し機能の活用

稼働率を上げるためには停止時間を短縮するための対策が必要です。
トラブル発生時の応援依頼に早く気づければ
停止時間の短縮が可能ということがわかりました。

しかし、応援を頼むために工場内で人を探していては
時間が更にかかってしまうリスクがあります。

そこで、簡単に応援依頼する方法として
『A-Eyeカメラ』の「あんどん機能」
実装されている機能を活用しました。
それが「呼び出しボタン」です!
手元のスマートフォン・タブレットから
『A-Eyeカメラ』の可視化ツールを起動し
「呼び出しボタン」を押して人を呼び出すようにしました。
ボタンを押せば、工場内の大型ディスプレイなどに
呼出サインが表示されます!

呼び出し機能

その結果、応援依頼の呼び出しに即座に対応できるようになりました。

応援が必要な時や、トラブル発生時の素早い対応
そのまま、機械の停止時間短縮に繋がります!

4.効果的な稼働率の設定とは?

話は変わりますが、カイゼンのPDCAを回すためには、
適切な目標稼働率の設定が不可欠です。
Vol.2で、生産管理システム(TECHS-BK)から
目標稼働率を算出しましたが、
今回は下記の2つのステップで目標値設定方法を改善していきました。

STEP1.稼働可能時間を目標にする(100%)
STEP2.稼働予定時間を目標にする

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もっとも単純な目標値は、稼働可能時間から目標を設定することです。
つまりSTEP1の場合、目標値は100%です。

しかし、実際にはメンテナンスなどで止めざるを得ません。
これでは目標達成ができないので、
改善の目標として使う値としては使えません。
では、稼働予定時間を目標値にするのはいかがでしょう?

画像3

稼働予定時間は、稼働時間から停止時間を控除した目標値です。
目標稼働率=稼働予定時間÷稼働可能時間

この目標値は現場が改善できる範囲で達成が可能です。
※加工するものがない日、時間帯があるときは、
 目標は達成しませんのでご注意ください。

計算式から、目標稼働率を算出したら、
『A-Eyeカメラ』で目標稼働率を設定します。
『A-Eyeカメラ』は、機械別の設定はもちろん、
日別に細かく目標稼働率の設定が可能です。
各日の生産計画に基づいて、
目標稼働率を設定すれば、機械稼働率をより細かく分析できます。

1_日別機械別グラフ_日別設定について


このような目標稼働率の設定には、各日の生産計画も必要です。

コクネ製作様では、生産管理システム
『TECHS-BK(テックスビーケー)』に入力したデータをもとに
生産計画を立てています。
計画を立案する生産管理部門と製造現場が連携して
目標稼働率を設定できる環境
が整っている点も
次回ご紹介する機械稼働率の向上の一助となっています。

いよいよ次回は最終回です。
稼働率がどこまで改善できたのか…?ご期待ください!

■ 今回紹介した製品はこちら!
・まるごとIoTシリーズ『A-Eyeカメラ(エーアイカメラ)』
・生産管理システム『TECHS-BK(テックスビーケー)』