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 どうも。うぇい。こと、長谷川夕起です。
 今回は、私が今従事させてもらってる「高校魅力化コーディネーター」についてちょっとご紹介してみようかと思います。
 ※自己解釈で語っていることも多いです。

高校魅力化コーディネーターという仕事(一般的な定義)

 高校魅力化コーディネーターって、発祥は島根県なんだけどね。元々約10年くらい前から始まった「高校魅力化」っていう取り組みの中で生まれた職業で、学校の中に入って学校(教職員・生徒・授業)と地域をはじめとした異分野の人たちを繋ぐ役割をする人で、「縁結び人」とも言われるお仕事。教育魅力化コーディネーターとか呼び名は色々ある模様。
 地域と学校を繋ぐ・といってもそのやり方とか役割とかは、多種多様で、学校や地域の特色や状況によって全然異なるんよね。うちは京都府北部にある加悦谷高等学校/宮津天橋高校加悦谷学舎の高校魅力化コーディネーターをしているけど、お隣の学校にいるコーディネーターさんや隣の県にいるコーディネーターさんとは、これまたやっていることが全然違うんよねぇ。大きな方向性は同じなんだけど。
 と、いう感じで、定まっているようで定まっていなくて、雑多に何でもやるのが高校魅力化コーディネーターだと思う。これはうちの体験談。っていうか、その地域その学校の特色にあわせてやることが違うんだと思う。
 ただ、大きな方向性としては、「学校の魅力化を進めて、在学中の生徒に価値提供する。結果、中学生から『この学校に行きたい!』と思ってもらう、その仕組み作りをする」というところに行き着くと思うのよね。

うぇい。が行っている高校魅力化コーディネーターのお仕事

 うちは2019年4月から着任して活動させてもらっていて、2020年度の今年は2年目になるのね。あんまり知られてないんだけど、京都の南部も含めて京都府初めての取組なのよ。高校魅力化コーディネーター導入って。全然知られてないけど(不服)
 さっき、隣の学校、って言ったけど、お隣さんは、『加悦谷高校で高校魅力化コーディネーターっていうのが導入された!なんやそれ!!うちの学校でもその役割してくれる人欲しい!というか、そういうのを探してたんや!!!』って校長先生が思いはって、約1年後、つまり今年2020年度からコーディネーターさんが配属されました。京都府で先駆者なのです。私。
 まぁ、全然まだ目に見える形のものを創り上げられてないから、知られてなくても仕方ないんだけどねぇ(;´・ω・)

 で。

 地域と学校つなぐって、「長谷川は何やってンの?結局。」ってところのご紹介をしてみる。
 1年目と2年目で全然関わり方が異なっているので、年で分けてご紹介します。

【1年目のお仕事】

①広報活動
 これが1年目の活動の9割だったといっても過言じゃないと思う。
 ・HPのカスタマイズや更新作業、ブログ作成 
 ・宣材写真の撮影(授業中、あらゆる行事での写真、部活動(特に試合の時) 
 ・地域や地域の小中学校向けの広報誌(ニュースレター)の作成

②就職先の開拓に同行
 うちの学校では、就職希望の生徒も結構数いるんだけど、その企業開拓での企業さんの挨拶回りを一緒にさせていただいた。

③学校と地域をつなぐ仲介役
 これがメインのはずなのに、ほとんどなかった…。
 と、いうのも、これは大きな要因として2つあると思ってる。
 1つは、うちが配属したのって4月からだったこと。教育界はこれが初めてだったので、配属されて初めて知ったけど、学校って4月にはすでに学校の1年の動きが決まっているタイミングなんよね。だから、4月に入ってて、うちが関わる余地ってほぼなかった(´;ω;`)
 もう1つは、周りで高校魅力化コーディネーターを配属している学校がなかったから、現場の職員としては「高校魅力化コーディネーター?何それ美味しいの?」って感じで、「何をどこまでお願いしていいやら…」と色々計っていた感じだったのよね。遠慮されていたともいう。学校としても、学校職員ではないから、学校職員と同じ扱いをするわけにもいかない、っていうのがあったみたいで、且つ、うちも人見知りと様子見モードだったから全然関われなかった。現場で担当となってくれる先生がいなかったことも大きかったなぁ。

④中高連携講座の開講
 中高生に「思考力」とか「表現力」を身につけてもらいたくて”探Qゼミ(仮)”という名で、外部講師を招いての講座を開講。町の中学生・高校生対象に、「AIとは」とか「最近の入社試験、入試問題」とか「コミュニケーション」といったテーマで学びの場を作ってみたけど、結果としては、高校生はほぼ来ず、中学生の参加もどんどん尻すぼみになっていっちゃった感じ。
 内容自体は悪くなかったんだけど、仕掛け方とかやり方があんまりよくなかったなぁ、という印象。参加してくれた子や見学してくれた大人の反応は良かったんだけど、ちょっと先を行ってしまった感があって、子供には響きにくかった感もある。

【信頼づくりの1年目】

というのが、主に1年目の主なお仕事やったな~。
まぁ、でも、1年目って、さっきも言ったように
「高校魅力化コーディネーター?何それ美味しいの?」
って状況だったし、うちも教育現場あんまりよくわかってなかったし、互いを知る年・って感じだった。
とにかく、自らやれることを探して、小さなことでも関わりに行ってた
そもそも学校にコーディネーターっていうのが入ってるんだよ、っていうのも生徒にすら認知されていない状況だったから、顔覚えてもらうところからやったから、初めにやったのは朝の挨拶活動。
広報係やったからカメラを免罪符にとにかく顔出せるところには全部顔出した。行ける試合も全部行って、とにかく「なんか、授業とか全然してないけど、毎回何かしら写真撮ってるあの人だれ?」って感じで存在の認知をしてもらうことから始めていった。
これはまた追々語るけど、地域側と学校側の考えって全然違ったりもしたし、管理職と現場でまた先生方の受け取り方も違うし、自分が出しゃばってはいけない、わきまえないといけない、というのを学んだ1年だった。

【2年目のお仕事】

 うぇい。という人間がどういう人間かの理解もしてくださる先生が増え、味方になってくれる先生も増えて、そもそも学校が何に困っているか・とか、コーディネーターとして何をすることが学校にとって喜ばれるのか、とか、そういうのをはき違えていたことに気づいた、本当学び多かった1年目で、それを踏まえての2年目(2020年度)になるんだけど、2年目主にやっている仕事は以下の通り。

① 3年生向けの推薦入試(旧AO入試、旧推薦入試)対策講座の運営&生徒の志望理由書添削
 生徒一人一人に対しての受験対策をこれまで以上に手厚くするために・ということで、実績ある外部講師をお招きして、志望理由書作成のための講座と、作成した志望理由書の添削をする・という講座を学校内で開催させてもらうことになったのが今年の大きな取組の1つ。
 うちはその運営と講師と生徒を繋いだり、講師のサポートで添削作業をしたりしている。

② 「総合的な探究の時間」のコーディネート業務
 高校には今、新しい学力である思考力・判断力・表現力など、生きるために必要な力を身につけさせるために「総合的な探究の時間」っていう時間が設けられてるんやけど、この時間って、明確に「これしなさい!」っていう決まりがあるわけじゃなくて、まさに先生にとっても探究の時間なんだけど、そこの部分の授業構成考えたりとか、ゲスト呼ぶための段取りとかをさせてもらっております。

③ 教科実習に地域の企業さんなど関わってもらうためのコーディネート業
 
今年家庭科の先生が新しく着任しはったんやけど、地域を活用しまくる先生で、取り組んでいることに対して色々提案したら乗っかってくれるし、相談してくれるし、で、家庭科の授業で地域の人を繋ぐ・ということも最近させてもらうように。
 うちの学校、スポーツに特化したアスリートスポーツコースっていうのがあって、先生がそこで「生徒に考えさせる」ってことを授業でやったりしはるから、そこに見学させてもらったり、たまに生徒にコメントさせてもらったりしている。

④ 広報業務
 これは去年に引き続き。
 高校の魅力って新しく創るだけじゃなくて今ある魅力も伝えていってなんぼやしね。これは引き続きさせてもらってる。

⑤その他
 生徒会と短期の企画もんを計画して、コラボしてやらせてもらったり、中学校への説明会に同行させてもらったり。

【全く違う1年目と2年目】

 というのが、この2年間の仕事の変遷でございます。
 なんでこんなやれることちゃうの!っていうと、いくつか要因はあると思うけど、主に以下の3つが効いてると思う。

 ① 1年目での信頼の積み重ね
 ② 1年いたことによるちょっとした古参感
 ③ 人事異動

まぁ、そんな感じで、ざっとお伝えしてみました、うちのやっている高校魅力化コーディネーターの動きね!

また細かいところはお話していこうと思います!
「これどういうことなん?」って気になったことなどあれば遠慮なくコメントなりなんなりでご連絡ください!

では、今回はここまで!

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