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227.告発『最後のパレード』事件 14年の真実(2023.2.17改訂版)

この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。

※本内容は、2023年2月17日 07:54「最後のパレード ディズニーランドであった心温まる話」は盗作だった…の改訂版です。当時の情報をもとに作成したものですが、著作者の中村克氏より誤りの指摘があり、緊急に改定したものです。また、指摘後に現在の状況等を改めて俯瞰してまとめたものです。あえて、タイトルは変更し、原文は当時の情報のままとしました。それによって、中村氏の主張と比較できると思ったものです。

1.ネット情報の著作権


 最近、スマホを辞書代わりにする人が多い。

百科事典を調べるよりも、ボタンひとつでスピーディーに検索できる。
何かの文章をまとめたりするとき、すでに似たような情報があり、それを参考にすれば、まとめる時間はかなり短縮できる。

しかし、そこにはいくつかの危険が紛れ込んでいることを知っている人は少ない。それは、
「本当に正しい情報なのか?」という点と、
「その情報の出どころはどこなのか?」
「その情報は他の何かから使用されているものなのかどうか?」、
そして「誰が本当の著作者なのか?」ということがわからないこと。

ネット上の書き込みは、ほとんどが匿名のため、
このように「著作者が誰か」まったくわからない。

このようなことから、ネット情報をそのままうのみにしてしまうと、かなり危険。また、「誤った情報」も紛れていることもある。

しかし、たとえ「名無し」であっても、「匿名」であっても、そこには著作者がおり、著作権は判例でも認められている。

約23万部売り上げたというベストセラー「最後のパレード ディズニーランドであった心温まる話」の盗用疑惑が最近マスコミで取り上げられていた。


「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話 著者 中村 克 (著)


この本の著者、中村氏は1982年にディズニーランドを運営するオリエンタルランドに入社し、約15年間、社員の指導などを担当していたという。

この本は2009年3月に出版され、4月20日までに約23万部売れた。

しかし、5月1日には自主回収により、すべての書店から姿を消した。盗用疑惑に対し、中村氏は「ネットなどいろいろなところから題材を仕入れたと本にも書いてある」と釈明した。

発行元のサンクチュアリ・パブリッシングの鶴巻謙介社長は、読売新聞で、「エピソードは著者が見聞きしたり、ディズニー社内で語り継がれたりしている話だと聞いているが、ネットや新聞に酷似した文章があるとは知らなかった。著者や編集者から経緯を聞きたい」とコメント。

「最後のパレード」は全体が33章からなり、ディズニーランドであったエピソードを約190ページにわたり紹介している。

その中の一部「大きな白い温かい手」と題された文章が、読売新聞に掲載されていた作品とほぼ同じ内容だった。

脳硬塞で障害が残った車いすの夫とその妻が遊園地を訪れたとき、「ドナルドダック」に背中や腕をさすられて感激したという話。

しかし、社団法人「小さな親切」運動本部が2004年に実施したキャンペーンで、日本郵政公社総裁賞を受けた作品と文章の表現まで極めて似ていたという。

この作品は同年11月24日の読売新聞の夕刊に掲載されていた。

さらに、この文章を執筆した作者には何も知らされておらず、遊園地に出掛けた際の出来事を題材に書いたものだったが、ディズニーランドではなかった。そのタイトルは「あひるさんありがとう」ということで掲載されていたものだった。
 
★総裁賞受賞作「あひるさんありがとう」と「最後のパレード」の中村氏の作品との比較。
★「冬の1日、急に思い立って遊園地に行った」(★印が総裁賞受賞作品)
     
☆「冬のある日、急に思い立ってどこかの遊園地へ行くことにしました」
     
★(あひるさんは)大きく一礼して、大きな手で夫の背中を撫でてくれた。二度、三度。
     
☆ (ドナルドは) 大きく一礼をして大きな手で夫の背中をなでてくれました。2度、3度。
     
★その温かさが周りに広がって、見ていた人たちのあいだから拍手が起こった。
     
☆その温かさはまわりに広がり、見ていた人たちから拍手が起こりました。
     
★あひるさんはウンウンとうなづいて、
     
☆ドナルドはうんうんとうなづいて、
     
★やさしさと励ましのお心はしっかりといただいた
     
☆優しさと、励ましの気持ちはしっかりといただきました。
 
 
これでは完全に盗作といわれても仕方がない。
全体の文章を微妙に変えているだけだ。

出版元の社長は読売新聞に「ネット上の文章はコピーが容易で、どれが原典なのかわからなかった」と答えた。
また、「複数のサイトに書き込まれている文章もあり、『公の情報』と考えられるものを選び、問題ないと判断したものだけを掲載した」と釈明した。

また、1年前からネットで情報を集めて題材にしたケースが複数あったことや、発行前に著作者を確認していなかったことも認めている。

サンクチュアリ出版よりの謝罪文

ネット上の文章は『公の情報』というが、公の情報であるならなおのこと勝手に使用することはできない。
ここがネット世界、ネット情報の著作権の世界を拡大解釈している所以でもある。

また、東京ディズニーランドを経営するオリエンタルランド (OLC)がまとめた社内向け文集の複数の作品が、ほぼ同じ形で掲載されていることも判った。
OLCも著作権の無断使用を指摘している。

ここでの問題点は、他人の著作物の「出所表示」、「著作者表示」、「サイト表示」がなかったこと。

「著作物の改変(著作者人格権侵害)」及び無断使用の「著作権侵害」となる。他人の著作物を参考にして新たな著作物を創る、これは違法ではないが、「そのまま」または「一部改変」では新しい著作物とはいえない。

ディズニーランドの物語に固執せず、著作権で認められている「引用表示」として、改変せずにそのまま使用すれば問題はなかったはず。これだけベストセラーになる内容なのだから、世の中に必要とされていた本であったことは間違いないだろう。

ネット上の情報を公表するのはいささか恐ろしいといえる。

ネット上の情報事体が「パクリ」であったり、「そのまんま」であったり、「なりすまし」であったり、「ニセの情報」「誤報」「ミス」であったりするからだ。

そこには第三者が介入して内容をチェックする機能もない。
ネット情報は「盗用」のものである可能性も高いので、むやみに使用するのは避けた方が無難だろう。(原文のまま)



そして、本年度の11月4日にこのnoteを見た中村氏からメールをいただいて私は驚きました。また、中村氏のホームページに記載されている言葉通りに、「強制的に脳にインプットされた『最後のパレード』事件に関する「盗作」情報を、すべて記憶から一度アウトプットして頂きたい。」と書かれているように、一度すべての記憶からアウトプットしてみた。

そう、すると、事実と事実でないことがわかった。
私たちは、新聞やマスメディアの情報しか知る方法がない時代。ここ10年ぐらいでSNS等が発展し、誰もがスマホを持ち、自由に情報が手に入るようになった。反面、どの情報が正しいのか、最終的に自分の判断でしかない。

また、本の発行元の代表が謝罪文を出し、テレビにも出た記憶がある。そして、様々なメディアで謝罪していた...。
こうなると、私だけでなくすべての人々はそう信じてしまう。

しかし、それが間違い、嘘だったとしたら...。

誰もそんなことは信じないだろう。今もなお、様々な会社等での謝罪会見ラッシュが続いている。ジャニー問題でも、本当のところは、誰もが何を信じて良いかわからないが、謝罪した瞬間から物事の白黒がついてしまう。

しかし、誰にも考えられない、前代未聞の謝罪会見だとしたらどうなのだろう?この「告発『最後のパレード事件』14年目の真実を私は購入して読み続けた。

そして、私は、14年ぶりに安堵した、正直な話だ。その理由は、当時『最後のパレード』を読んだファンの一人だったからだ。
「一杯のかけそば」と言う素晴らしい物語に涙し、「千の風にのって」に涙し、たくさん人にその本を紹介し、この3冊をプレゼントしていた。

そして、確かに『最後のパレード』の本はすべて回収されたという報道と謝罪会見で伝えられていたのに、新品がアマゾンであのときのまま、現在も購入できている疑問。

まさに出版社側の保身と著作者との乖離、断絶のまま物事が進んできたという結論だと感じた。また、販売している以上は印税も支払われるべきものなのですが、支払われていないというのも驚きでした。

さらに、驚いたことに、バッシングです。
中村さんの内容を読み続けている内に、自分事ですが、私の場合は戦いに敗れてしまいましたが、中村さんはこのバッシングに対して現在もまだ戦い続けている事でした。

私のnoteは、すぐさまクレームがつきます。事件や事実を扱っている事よりも、考え方に問題があるようで、このnoteも実際のところ、いつまで続けられるかわからないまま続けています。

それは、18年前、noteにも書きましたが、2チャンネルのバッシングととともに、仲間たちは真正面から戦いを挑み、まるでハイエナのように誹謗中傷、プライバシーまで公表されてしまい戦線から離れていきました。

もちろん、私も膨大な数には勝てませんでした。当然、弁護士さんたちにもお力をお借りしてきたのですが、資金が続かないのです。当時、裁判は24件同時進行。最終的には自分で、弁護士さん抜きで裁判を続けていましたが、仕事ができなくなるのです。

そこで、新たに著作権協会を設立して、別な戦いの道を探り始めることにしました。実際はとても地味な草の根運動。
著作権法などと言う法律論など、弁理士さんや弁護士さんでないため信用されません。そこで、事件や事実、を中心に、盗作、著作権侵害、プライバシー、肖像権等、子どもたちのいじめ問題を中心に情報集めをしたものをnoteでも公表するようになったのです。

また、自分の創作した作品が勝手に利用、使用され、戦い、それらの思いをこのnoteにも書き続けることで、クリエイターさんたちにお役に立てばと思い続けています。

そんな悲しみを背負ったクリエイターさんが、中村克さんでした。本文が情報不足のため深く傷つけてしまったことをこの本文をお借りしてお詫び申し上げます。

しかし、あの時の涙が裏切られたものではないことを、教えてくれたことにも心から感謝申し上げます。


『最後のパレード』事件 14年の真実」アマゾンより

さて、ここから著作権法の「引用の定義」から外れるかもしれません。そして、中村さんから著作権侵害(その他、名誉棄損)で訴えられるかもしれません。覚悟もしています。
しかし、「告発『最後のパレード』事件 14年の真実」をみなさん読んでほしい。
これは、マスメディアが報じない真実のお話がここにありました。
そして、もう一度『最後のパレード」を読んで欲しい。そこには色あせない素晴らしい世界が残っています。

そして、中村さんのブログ。そして、ブログに掲載されていた、2022.4.20の「14年目の真実」のあいさつ文を読んで欲しい。すべての答えがここにある。中村さん、勝手な掲載をお許しください。もし、支障があれば即日削除申し上げます。


2022年04月20日
 はじめに ― 本文を読んで頂ける方に最初に行って頂きたいこと
・13年前(2009年4月)にメディアやインターネット上で拡散され、強制的に脳にインプットされた『最後のパレード』事件に関する「盗作」情報を、すべて記憶から一度アウトプットして頂きたい。

・その上で、2021年11月30日、秋篠宮殿下が眞子さんのご結婚に際して記者会見で発言されたお言葉「週刊誌を読んでみると、非常に何と言いましょうか、創作というか作り話が掲載されていることもあります。」というお言葉を脳にインプットして頂きたい。

・著書『「最後のパレード」ディズニーランドで本当にあった心温まる話』は、発刊約14年後の今もAmazonなどで新品を販売している。このことは、サンクチュアリ出版が書籍を回収したと広報されていることが虚偽であったことを意味する。

結論 ― 「盗作」報道は作り話
最後のパレード事件も小室家の「金銭トラブル」事件も、メディアによる作り話がネット上で拡散されものであり、メディア・リンチの被害者は現在も精神を病んでいる。

※以下の公式見解の内容は、K弁護士に確認して頂いています。
「最後のパレード」事件に関する公式見解とお知らせ
2009年10月1日
 
2009年4月20日以降の「最後のパレード」に関する報道後、書籍の回収という結果※回収していないに至り、読者の皆様および関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
 
「最後のパレード」の著者である私は、株式会社サンクチュアリ・パブリッシングの編集者と共に、書籍「最後のパレード」の出版に携わってきました。結果的に現行法の著作権法をクリアしていない「欠陥商品」を世に送り出してしまいましたことを重ねて謝罪いたします。誠に申し訳ありませんでした。
 
「欠陥商品」であることに気付かずに出版に至ってしまった最大の原因は、著者である私も、商業出版社である株式会社サンクチュアリ・パブリッシングの編集者も、現行法の著作権法を熟知していなかったことと私は認識しています。
 
 読売新聞により「盗作の疑い」と報道されましたが、著者も出版社の編集者も、読売新聞に掲載されたオリジナルの著作物の存在を知っており、罪となる事実を認識した上で「盗んだ」ことはありません。すべてのエピソード(体験談)は書籍に明記したように、「東京ディズニーランド関連資料、東京ディズニーランド元関係者の方々の談話、東京ディズニーランドのファンサイトの情報などを基に再現したもの」です。
 
 しかしながら、たとえファンサイトに掲載されているエピソードを基に再現したものであっても、現行法では「海賊版の制作」であることには変わりありません
 
著者である私は、ディズニーランドにおける体験談のファンサイト等への善意での公開は、「語り継がれるべき戦争体験談」「読み聞かせるべき被爆体験談」の公開と同じように、時間、空間を超えて人々が共有するべき「貴重な情報」「著作権の生じないデータ(記録)」の公開と同じであり、公開者に権利が生じない「公共的情報」ととらえていました。
 
 私が勤務していた頃のディズニーランドも、ゲスト体験談の公開には積極的であり、株式会社オリエンタルランドの元役員も、講演等において「最後のパレード」に掲載された「天国のお子様ランチ」のエピソード※をたびたび紹介していたことも事実です。元役員や多くの仲間たちと共にディズニーランドを創生してきた私には、「公共的情報」を公開する権利と義務があるものと信じて疑わなかったことも失敗の原因です。
 
 もう一つの失敗です。私の著作権に関する認識の甘さがありました。私は性善説的に、著作権の侵害(権利を侵して、損害を与える[大辞泉])を親告※親告罪である されても、事後に誠意を持って対応することにより問題は解決されると考えていました。この認識は株式会社サンクチュアリ・パブリッシングの鶴巻謙介社長も共有しており、鶴巻氏は、4月22日の産経新聞掲載のインタビュー記事で同認識であると話されています。
 
このように、著作権に関する間違った認識が「欠陥商品」を生みだし、回収に発展するという結果に至らしめました。
 
著者である私は、報道から約2ヶ月後の6月中旬に、株式会社サンクチュアリ・パブリッシングより、「著者が欠陥部分を7日以内に修復しないと出版契約を解除する」という内容の催促状を受け取りました。
 
この間、「最後のパレード」の回収決定も、関係者への謝罪広告の掲載も著者である私との協議を経ずに行われており、株式会社サンクチュアリ・パブリッシングの著者である私への対応に不可解感を抱いていたのは事実ですが、この一方的な催促状には正直、義憤の念を禁じ得ませんでした。
 
 数日後に、弁護士と面談し「何が起こっているのか」がはじめて理解できました。
 
この書籍「最後のパレード」の「発案」「企画」「設計」は、出版社主導で執り行われましたが、初期段階から現行法の著作権法のクリアができないという「欠陥」を抱えていたのです。大手出版社であれば稟議書が通らなかった可能性が高い商業出版に加担してしまったと私は反省しています。
 
それでも著者である私は、「最後のパレード」の読者のこの本に対する気持ちを思い測ると、公衆の面前で株式会社サンクチュアリ・パブリッシングとの「敵対した泥沼の争い」を繰り広げることだけは避けようと考え、「最後のパレード」の改訂版の出版も視野に入れ、友愛精神※ディズニーの博愛精神 を基に、弁護士に円満解決に向けての対応を依頼しました。
 
 私が、書籍の回収後に残された問題の解決を一任した弁護士は高名な先生です。先生は私に「良い仕事をすることにより名誉を回復しなさい」と仰ってくださいました。私は先生のこの言葉を重く受け止め、今後、地球温暖化防止などの分野で良い仕事をし、社会に貢献していくと共に、失墜した名誉を回復していきたいと考えております。
 
 しかしながら、今日まで株式会社サンクチュアリ・パブリッシング側は、当方に誠意を持った対応をしてきませんでした。当初はユニセフへの寄付金の返還要求にも応じていただけませんでした。※現在でも、印税が支払われていない、故に、著書に明記した売上げの3%の寄付は行われていない。
 
こうしている間に大きな事件が発生しました。有名女優の麻薬問題です。この事件は、一見「最後のパレード」事件とは関連性がないようですが、当事者の私には事件報道の背景にあるものは同じであると確信できます。
 
別荘への放火が事実であるならば、思想的にはテロ行為と同じです。一昨日(9月29日)には、福岡で15歳の少年二人が、小学3年の男児を海に突き落としたとして殺人未遂と傷害の容疑で逮捕されました。容疑者は「懲らしめてやろうと思った」と動機を語っています。
 
ここで、皆様に公表しておかなくてはならないことを記します。私はキリスト教徒として新生致しました。イエス・キリストを救いの主として受け入れ、新しい人生において、新しい考え方、新しい人生観、新しい人生の目的を見いだしました。キリストの道こそ最善の道であり、イエス・キリストと共に歩む神への道を前向きに、そして力強く進んでいくことを決意し、9月6日にバプテスマ(洗礼)を受けました。
 
今後は、「最後のパレード」事件に関する事柄だけでなく、すべてのことに対し、全世界のクリスチャンが共有する教義と価値観に則して発言していくことを誓いたいと思います。
 
 少年が選択した「懲らしめる」行為とは、人をジャッジし(裁き)制裁を加えるということです。聖書は、「裁いてはなりません。裁かれないためです。(マタイの福音書 7章1節)」と教えています。人は人を裁いたとおりに裁かれるのです。
 
陪審員制度における「推定無罪」の考え方も、このキリストの教えから来ています。※故に、「復讐」の意図はない
 
世界中のクリスチャンは、読売新聞の「メディア・リンチ」や、日本で日常的に繰り返されている犯罪容疑者への「懲らしめる」行為やテロと同様な私的制裁行為は、「反キリスト教的な邪悪で野蛮な行為」として忌み嫌っているに違いありません。
 
読売新聞は5月19日の「最後のパレード」盗作疑惑報道の続報で「中村氏が33の話を選んだ」と報道していますが、事実に反します。
 
問題となった「白い大きな手」のエピソードを含む40余のエピソードを選び、編集のテーブルに上げたのはサンクチュアリ出版の編集者です。出版社が嘘をついているのか、それとも新聞社が嘘を書いているかのどちらかなのです。エピソードを選択したのは私ではありません。私は聖書に手を置いてこのように証言させていただきます。
 
この「白い大きな手」の体験談掲載により著作権が侵害されたと表明した、社団法人「小さな親切運動」本部は、著者の私に対し、再三謝罪を要求しています。この件について説明したいと思います。
 
先に記した「戦争体験談」を例に取ります。
 
1、社団法人「小さな親切」運動本部は、戦時中の「親切を受け心温まった体験談」を募集した。
2、賞を取った「戦争体験談(オリジナル)」を読売新聞が掲載した。
3、読売新聞に掲載された体験談を読んだ誰かが(著作権を侵害し)複製し、サイト上に公開した。
4、さらに誰かが、複製された体験談を基に、オリジナル体験談に酷似した第二の体験談に再複製しサイト上に公開した。
5、「心温まる体験談」を集めていたサンクチュアリ出版の編集者が、公開された第二の複製体験談を見つけ「心温まる体験談集」の掲載候補として編集のテーブルに上げた。
 
社団法人「小さな親切」運動本部が著作権を主張する個別の体験談との間に接点はなく、著者が社団法人「小さな親切」運動本部に謝罪したくても謝罪する理由が見つからずに困惑しているというのが偽らざる気持ちです。
 
マハトマ・ガンディーは「真実と愛は必ず勝利する」という言葉を残しています。この言葉を信じる私には、読売新聞との接点もなく、読売新聞による「最後のパレード」の盗作疑惑報道後も、心に一点の曇りもありませんでした。社団法人「小さな親切」運動本部関係者には、読売新聞ではなく、神に従う私を信じていただきたい、そう願ってやみません。
 
「最後のパレード」読者の皆様や関係者の皆様にお伝えしたいこと、お伝えしなくてはならないことを、この場にまだまだ記したいとは思いますが、とてもここには記しきれませんので、別な著作物をもって説明責任を果たしていきたいと思います。
 
「最後のパレード」の著者である私は、この事件をさらに省察し、過ちを二度と繰り返さないよう、より一層の注意をもって著作業務に邁進していく所存です。この度の過ちをお許しいただき、今後も宜しくご指導いただきますよう伏してお願い申し上げます。 
 
 最後にお願いがございます。弁護士の先生には、著者と出版社である株式会社サンクチュアリ・パブリッシング間の調整業務をお願いしております。マスコミによるメディア・リンチの問題や、著作権法の解釈など、「最後のパレード」事件全体に関わる諸問題ついては関与されておりませんので、先生にご迷惑がかかる行為は厳に謹んで頂きますようお願いいたします。
 



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 ※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
                           特非)著作権協会


 
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