見出し画像

306.負けちゃあ、行けない~いじめに対して法律でできる、内容証明


1.その3「内容証明郵便とは!」

さて、文書は誰にでも簡単に書けるものですが、相手に非があるからといって感情的な文章や恨み辛みなどは逆効果となります。

あくまでも事実に沿って、複雑にせず、事務的にまとめれば良いのです。
相手の感情を逆なでるような内容では、逆に名誉棄損で訴えられる場合もあります。ですから、慎重にシンプルで良いのです。
 
文書はこれでわかりました。
次はさらに強烈でインパクトのある文書、「内容証明」です。
 
「内容証明」って何でしょう?

皆さんは「内容証明郵便」を受け取ったことがありますか?
ほとんどの人が受け取ったことがないはずです。

ある日、身に覚えのない相手から「内容証明郵便」が来たらどうしたらよいでしょうか?

では、少しだけ説明します。
「内容証明郵便」とは、〈内容を証明する郵便物〉のことをいいます。
 
例えば、大切な契約事などには、この内容証明が活用されています。
法的には「口約束」なども契約上認められていますが、後で言った、言わない、聞いた、聞いていない、話した、話していない、とならないために、証拠として残すものです。
 
契約は甲乙が契約書に署名、捺印して、各一通ずつ保管し証拠として残します。しかし、甲乙だけでは証拠力が弱いと感じたら、郵便局の内容証明郵便を利用することで、公的な日付と公的な内容を証明してもらうことができます。
 
つまり証拠力が強くなるのです。
 
また、この内容証明郵便の場合、届いた、届いていない、受け取った、受け取っていない、という不明慮なことは起らず、必ず届け先からの受け取りを取ることができます。

それでは、誰が証明してくれて、どうやって証明するのかというと、郵便局(郵便事業株式会社)が証明してくれます。
つまり、郵便局(郵便事業株式会社)が手紙の証人になってくれます。
 
郵便法第四八条によれば、「内容証明の取扱いにおいては、会社(=郵便事業株式会社)において、当該郵便物の内容である文書の内容を証明する」としています。このように、  法律によって正式に規定されているものです。


発送しようとする手紙とそのコピー二部を持って郵便局へ行き、内容証明の依頼をすれば、手紙のコピーの一部に、「この郵便物は○年○月○日第××号書留内容証明郵便物として差し出したことを証明します。
郵便事業株式会社、郵便認証司」という印鑑を押して返してくれます。
そして、コピーのもう一部が郵便局に保管されるのです。

内容証明(郵便)とは、郵便局(郵便事業株式会社)が手紙の内容を公的に証明してくれるものなのです。
 
内容証明を馬鹿にすることはできません。

なぜかと言うと、裁判時の証明効果、証拠力、確定日付等のメリツトが出す側にあるからです。

そして、内容証明郵便の末尾には必ず、○月○日まで、又は○週間の内に返答(解答)を望む旨が記載されています。
すると、期日までに返答をしなければ書かれている内容をすべて認めることとなり、不利な証拠として残される可能性があります。
 
さて、いかがでしょう?

一般的に「内容証明」を利用する場合、金銭の請求や仕事上のトラブルにおける証拠書類、相手からの公式な解答、裁判で訴訟を起こすための文書として利用されているものですが、子どもたちのいじめや嫌がらせ、ネット上の侵害行為、SNS、フェイスブックの投稿、ラインやメールなどの不特定多数に対する公表を目的とした侵害行為にも活用できるものです。

この内容はnoteの世界で「いじめ撲滅のための利用」として、初めて世に問うものです。
 
法律はすべての人々に平等に与えられている権利ですが、最終的には裁判という形で平等を問う必要があります。
もちろん、傷害や生命にかかわる問題であれば警察も動いてくれます。ただ、そのためには証拠が必要となるのです。
 
 

2.その4「内容証明郵便の効果とは!」


 
では、その「内容証明」の効果とはどのようなものなのでしょう。
 
まず、一般的に「内容証明」「侵害行為」「裁判」「損害賠償」など無縁な人たちが多くおりますが、このようなものが怖いと思う人間の心理があります。その心理とは、訴えられる恐怖、自分がどうなるのかわからない不安、裁判の制裁や罰則規定などへの恐れです。
 
その理由は、法律や裁判は人に恐怖心を与えることから始まっているからです。
 
恐怖心を与える事に関して否定はしません。モノを盗んだり、人に怪我をさせたり、殺人を犯したりすれば当然罰則があり、懲役、無期懲役、死刑があり、その恐怖心を与えることによって犯罪を抑止するわけですから、恐怖心が起こるのは当たり前のことです。
 
恐怖心がどうして起こるのかというと、未知なる経験、未知なる世界に対する不安から起ります。

「自分はこれからどうなってしまうのだろう…」
「どんな罰則を受けるのだろう…」
「どのくらいの費用を支払うのだろう…」
「他人に知られたらどうしょう…」などという不安です。

私などは、悪いことをしていなくても請求書が来るだけで封書を開けるのが怖くなります。友人からの手紙でさえドキッとしてしまうぐらい小心者です。まして知らない人からの内容証明や裁判所から手紙が来れば恐怖心のカタマリになります。

こんな笑い話があります。
 
ある日、私の親友が内容証明郵便を送ってきました。
私は驚いて、その封書を開けるのを躊躇いました…。

何が書かれているのかが不安だったからです。
大した内容でなければ電話やメール、手紙で済むはずなのに、わざわざ内容証明郵便で送ってくるのですから動揺しました。

もしかすると、その親友に何か傷つけるようなことをしたのだろうか?
お金でも借りていて返していなかったのだろうか?
親友に迷惑をかけたり、お金の貸し借りなどないにもかかわらず、そのようなことで頭の中がいっぱいになりました。
これぐらい内容証明郵便というのは怖いものなのです。

 
しばらくしてその封書を開けたら、
「たまには連絡よこせよ!一杯飲もうぜ!」と書かれていました。

私は親友の真意がわからず電話をしたら、
「お前はこうしないと連絡をくれないからなあ、こうすれば必ず連絡をくれると思ったから」と言うのです。

私は胸を撫で下ろしました…。
ああ、良かった…と。

このように、「内容証明」を受け取ると、何も身に覚えがなく、何も悪いことをしていないのに、不安になります。
だから、何かしら相手を傷つけている場合、やましさがある場合は〈精神的な強制力〉があり、数十倍の効果のあるものだということがわかります。

 
「内容証明」の正式名称は「内容証明郵便」といいます。
この内容証明郵便は、郵便法六三条に基づく制度で、差出人が同内容文の郵便物を三通作成し、一通を郵便局が保存し、一通を相手方、一通を差出人の手元に残します。
 
これによって、一般郵便とは異なり「内容」と「出した日」を郵政省によって「証明」され、大きな証拠能力が期待できるものです。
 
さらに、内容証明郵便を送った後に「配達した年月日」を証明する「配達証明」の制度を利用することによって、相手に直接渡したという証明を得ます。
書留郵便などと同じ扱いになります(内容証明+配達証明同時手続きが必要)。こうすると一般文書などを郵便で差し出したとき、届いた、届いてない、受け取っていない、などという言い訳ができなくなります。


いじめに対して法律でできること

【テンプレ配布】弁護士が内容証明を使う理由は○○だからです



©NPО japan copyright association



※本内容は、悪口、いじめ、誹謗・中傷を中心とした内容ですが、「著作権侵害」「著作者人格権侵害」「肖像権侵害」「プライバシー権」「パブリシティ権」「個人情報保護法」、その他「人格権」「人権」等に最終的にはつながるものばかりです。
特に、ツィッター、フェイスブック等のSNS全般、このnoteなども含まれるものです。断じて、許すことのできない犯罪です。
言葉によるいじめ、暴力など他人を著しく傷つける行為がウイルスのように広がっていく時代になりました。
同時に「なりすまし」「偽物」「フェイク」などの画像やメールなどが出回りまるでカオスの様相を帯びているネット社会。
また、皆様もご存知の通り「偽物メール」なども大量、いや無限に近く飛び回っています。
今や、銀行や郵便局の偽メール、アマゾンやメルカリ、国税庁の偽物請求メール、裁判所からの金品請求の偽メールが出回り、市や都からの偽物メールなど多くの人たちが、混乱しています。
さらに、「本物ぽい偽物」などは何とか見分けがつきますが、「偽物ぽい本物」などはまるで見分けられないという問題が生じています。
一番の被害者は、子どもたちです。それを確認できないお父さんやお母さんたちにも問題があり、子どもたちは何も知らないまま犯罪に手を染めてしまったり、人を傷つけてしまいます。ぜひ、お読みください。本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会


「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)


↓著作権noteマガジン


Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?