見出し画像

エッセイ漫画「お盆」

1/3
2/3
3/3

あとがき

本当は16日の夜にあげたかったんだけど、
書いてるうちに色々思い出して
書き終わったのは17日の1時だった。

書きながら、なんか蚊取り線香でも
たいちゃおうかな〜なんて思ったけど、
あれって地味に髪の毛に匂いがつくし、
そもそも住んでいる所が暑すぎて蚊を
見ることも無い。

あまりの暑さにボウフラが死んでしまって
いるらしいし、
ザリガニも池で茹でられ
水面に浮かんでいる異様な光景。
水から出たら生きていけないし、
かといって水の中も暑すぎて生きていけない。
鳥のようにも飛べず、
生まれたからにはそこからは大して
動けもせず、ボイルされ死んでいく。



私達はザリガニと同じだ。

年収も他国と比べ変化はなく、
年金も貰えなさそうなので、
iDeCoとやらを駆使して2000万貯めろと
政府が言うが、
生活保護さえ需給してしまえば
そんな苦労もなくなると
甘く囁く人がいる。

なんなんだろうこの人生は、
「ひろゆき」が女子高生の間で
流行っているのも納得する。

将来に希望なんて持てという方が
無理な現状が拡がっている。

暑さで池が煮立つのが分かっている。
だけどここを出るすべが分からないから
目先の蜘蛛の糸を探す。
フランスから垂らされた蜘蛛の糸に食いつき、
彼より収入の低い人々が真剣に長文を打ち込み
お金を払い質問をする。

なんて皮肉で上手く出来た
構図なんだろうと思った。


話が脱線してしまったので
元に戻す。(人の脱線した話が好きなので特になんにも思っていない)
当時は察するなんて高度なスキルを
持ち合わせていなかったので、
頑なに服を脱がない
祖母を質問攻めにしていた記憶がある。
「いい加減にしなさい!」だの
言われた記憶もなく、
ただただ祖母はずっと濁し続けていた。

はじめて胸を全摘出していたと
知った時「なんで話してくれなかったの」
と思ったけど、

不安定な親元にいて、
その保護をしている自分が
子供に不完全さを見せるというのは
あまりに当時の私には
ヘビー過ぎたなと思う。

信頼しきっている人の体の一部が
えぐれているというのは、
子供の時の私には不安でしかない。
完璧に強く健康で私を離さなさそうな
人であって欲しいという生存本能から
くる理想。

祖母が死ぬまで秘密にしたかったんだから
もうそれでいいんだと
今は咀嚼ができている。

強い祖母であり母であった、
そうならざるを得ない人だった。

母しかり祖母しかり我が家は代々、
とことん男運がない。

そんなパートナーを持つと
自然と強くなっていくしかない。

私は男性と結婚というものが
とても恐ろしい。
盲目になって冷静でいられない状態の
自分が滑稽で信用出来なくて怖い。
子供を作る余裕もないから、
生のアンカーになるだろうと思う。

お盆で迎えられ見送られることも
無いだろう。
だからこそ今は存分に送り出す。

それくらいしか出来ないよ。
それくらいが良いんだよ。


おわり


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?