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「筋膜のつながり」から「手の経絡」について考える
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こんにちは、hanaこと玻名城です。
今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。
以前、解剖学の「骨格筋」から手の太陰肺経を考えてみました。
今回は、解剖学の「筋膜」から手の太陰肺経に留まらず、手の経絡について考えてみたいと思います。
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東洋医学における経絡の流注は、「筋膜のつながり」と重なる部分が多くあります。この重なる部分をみることで、気血の流れで終わらずに東洋医学を考えていくことにつながると思います。
先ずは、筋膜とは何かを確認し、手の経絡の流注を「筋膜のつながり」から迫っていきます。
1.筋膜のつながり(アナトミートレイン)
【筋膜】器官やさまざまな構造物の間に存在する結合組織で、それらの構造物を支持するとともに、互いを隔て、あるいは連結している。脂肪を含み、器官などが動きやすくするとともに、血管や神経の通路にもなっている。筋膜には、浅筋膜と深筋膜がある。
解剖学の本における筋膜の説明は、上記の通りです。
筋肉を覆っている膜(結合組織)で、鳥の胸肉を一から料理するとヒトに近い筋膜をみることができるそうです。
※私自身、料理をしないので経験はありませんが、筋膜を剝ぎ取る作業があるらしいです。
そして、上記の「筋膜」の説明にある『〜あるいは連結している。』の部分を発展させた、「筋膜が個々の筋を覆うだけでなく隣接する筋の筋膜と連続体を持つ」「つながっている」という概念があります。
それが「アナトミートレイン(筋筋膜経線)」という概念です。このアナトミートレインでは、筋膜のつながり、連続体を幾つかの「ライン」で表現しています。
また、「アナトミートレイン(筋筋膜経線)」は、筋膜のつながりと表現しつつも、隣接する骨の膜(骨膜)や靭帯ともつながっています。
※結合組織として「連続体」を持っている状態です。
その「ライン」の一部は、東洋医学の経絡と重なる部分が多くあります。「アナトミートレイン」という概念を知っておくことで東洋医学の経絡をより深く知るキッカケになると思います。
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2.手の太陰肺経
それでは、「筋膜のつながり」と手の経絡の流注をみていきます。
手の太陰肺経の流注と重なるアナトミートレインの「ライン」は、「ディープ・フロントアーム・ライン(DFAL)」になります。
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DFALは、小胸筋、上腕二頭筋、橈骨(骨膜)、母指球筋と「筋膜のつながり」があります。
経絡上の経穴を骨格筋(解剖学)を元に確認しても一致しています。
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【小胸筋】中府(LU1)
【上腕二頭筋】天府(LU3)、侠白(LU4)、尺沢(LU5)
【橈骨(骨膜)】孔最(LU6)〜 経渠(LU8)
※橈骨も指標に取穴するという点も踏まえて記載。
【母指対立筋】魚際(LU10)
【母指球筋】母指対立筋/短母指外転筋/短母指屈筋
3.手の闕陰心包経
手の闕陰心包経の流注と重なるアナトミートレインの「ライン」は、「スーパーフィシャル・フロントアーム・ライン(SFAL)」になります。
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