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なぜ、中府穴・雲門穴から始まるのか。

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こんにちは!HAMTプロジェクト編集部です。

今回は特別編!テーマは鍼灸師にとって興味関心の高い「東洋医学の捉え方」について!

在宅鍼灸師の中でも特に珍しい”介護施設”での訪問鍼灸というフィールドで活動されている鍼灸師"hana"さんによる記事になります。

hanaさんは在宅鍼灸しゃべり場の参加レポも書いて下さっていますのでこちらも併せてご覧ください👇


こんにちは、hanaこと玻名城です。
沖縄県出身です。高校卒業までの18年間を沖縄で過ごしました。
高校卒業後、上京。帝京平成大学で「はり師・きゅう師」の資格を取得しました。
大学卒業後、介護施設を中心に訪問鍼灸を行う会社に就職し、転職することなく現在に至ります。

これから「東洋医学の捉え方」を幾つかに分けてまとめていきたいと思います。
先ず、今回は表題について考えていきます。
東洋医学を苦手としている方や距離のある方が東洋医学に近づく何かキッカケになるなら幸いに感じます。
少しコラムみたいになっている点はお許しください。



1.手の太陰肺経はなぜ中府穴、雲門穴から始まるのか


東洋医学の経穴の順番は中府穴(LU1)、雲門穴(LU2)から始まる。そして、経穴を順番通り結んだ線を経絡として表し、呼吸が生命活動において重要だからか、その経絡は手の太陰肺経(以下、「肺経」という)として始まる。
流れを簡単に説明すると、前胸部から始まり上肢の前面を通り母指に向けて流れる。(※その流れを東洋医学では「流注」と呼ぶ。)

考えたいのだが、経穴の順番や肺経の流注が逆であって母指(※LU11:少商)から始まっても問題なさそうに感じてしまう。別に中府穴から始めなくても、「呼吸」や「肺の概念」の重要性が伝われば何でもいい気がする。

そう言っても中府穴からの流れで2000年以上の時が経過している理由はあると思うので考えてみたい。
とりあえず今回は「骨格筋」をベースに考える。


2.中府穴、雲門穴を骨格筋ベースで考えたとき

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