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エシカルなチョコレートとコーヒーが大集合! | 「Hello,エシカル!~お買いものから地球を考える~」現地レポート

こんにちは。「Tカードみんなのエシカルフードラボ」公式note担当の東樹です。

「世界食糧デー」である2022年10月16日(日)、1ヶ月限定のセレクトショップ「Hello,エシカル!~お買いものから地球を考える~」が代官山の蔦屋書店内にオープンしました。この記事では、売り場の様子をお伝えしていこうと思います。

「エシカルフード」って?

みなさん、「エシカルフード」と聞いてどのようなイメージを持ちますか? 環境にやさしい食品、持続可能な食品、認証を取得している食品……
言葉で説明しようと思うと、なかなか難しいかもしれません。

「Tカードみんなのエシカルフードラボ」では、有識者の方々と対話を重ねて、2022年に「エシカルフード基準」を作成しました。

ラボの「エシカルフード基準」は、「環境」「動物」「人・社会」「政治」という観点で、企業や商品に倫理的な配慮がなされているのかを確認するものです。

■ エシカルフード基準(大手企業ver.)
■ エシカルフード基準(中小企業ver.)

「エシカルフード基準」の一部は、売り場でも見ることができます。

チョコレートとコーヒーを取り巻く問題

「Hello,エシカル!~お買いものから地球を考える~」では、「エシカルフード基準」を満たしたチョコレートとコーヒーを取り扱っています。

これらの原料となるカカオ豆やコーヒー豆を生産する国々では、児童労働や、不当な低賃金での労働が行われてきました。また、農地を広げるために森林伐採や農薬大量散布などが行われ、環境への負担が問題となっています。つまり、チョコレートとコーヒーは、様々なエシカルイシューを抱えているのです。

エシカルなチョコレートとコーヒーがもたらすことは、児童労働・強制労働の阻止、適正価格かつ継続的な取引、森林・生物多様性の保全など多岐に渡ります。

今回、「おいしい」だけではなく、「エシカル」なチョコレート21商品とコーヒー18商品が、代官山の蔦屋書店に集まりました。売り場には、それぞれの商品がどのように「エシカルフード基準」を満たしているのか、また、参加企業が社会問題に対してどう取り組んでいるのか、がわかる情報も展示されています。

各社の「エシカルフード基準」採点シート

チョコレートとコーヒーのご紹介

売り場に並ぶ商品を、一部ご紹介します! この他にもたくさんの商品がありますので、ぜひ覗いてみてくださいね。

小川珈琲
「ASUE Fairtrade Coffee Activ」は、有機JAS認証と国際フェアトレード認証のダブル認証コーヒー。個包装は、従来のフィルムからプラスチック使用量を50%削減し、紙素材に変えたパッケージを使用しているそうです。食べもの自体のみならず、包材もエシカルフードを考える上では大事な観点ですね。

ONIBUS
グアテマラ、ルワンダ、エチオピアのコーヒーが並ぶ、ONIBUSのコーナー。「ルワンダ レメラアンダーシェード ロット8」は、ルワンダのエクスポーター“Buf Coffee”が管理する「レメラ ウォッシングステーション」のコーヒーです。ルワンダは女性の活躍がめざましく、ウォッシングステーションでも多くの女性が雇用されているといいます。

SWITCH COFFEE TOKYO
かわいらしい色合いの3種のコーヒーは、それぞれホンデュラス、エルサルバドル、ブラジルのコーヒー豆を使ったもの。各農園が、エシカルな取り組みを行っています。たとえば、エルサルバドルの「モンテ・シオン農園」では、施肥や疫病対策に使用する製品は可能な限りオーガニック製品を使用しています。また、農園の自然を守るために、農園での狩猟を禁止し、環境を汚染するような化学薬品を使用しないようにしているそうです。

創健社
「グラシアデルソル オーガニック ダーク チョコレート」は、カカオ分70%の有機チョコレート。カカオ豆の栽培から商品化まで一貫して管理された「レイズトレード商品」です。カカオ豆は、世界全体の生産量の3%に満たないとも言われる、マイルドで優しい風味が特長の「クリオロ種」を使用しているそうです。

Dari K
Dari Kの商品は「カカオサンドクッキー ダーク」と「カカオサンドクッキー ミルク」。食べ比べができるダークとミルクの2枚セットもありますよ。カカオ豆の産地インドネシアでは、カカオ農家さんが発酵や品質向上に取り組んでも努力が報われない環境があるそうです。Dari Kは、そんな状況を打開するため、契約しているカカオ農家さんに発酵指導をしつつ、品質管理したカカオ豆をチョコレートにしています。

Minimal - Bean to Bar Chocolate -
6種のチョコレートが並ぶ、Minimalのコーナー。風味の違いを楽しめます。青いラベルの「‘Arhuaco」は、コロンビアの先住民アルアコ族がつくるカカオ豆のみを使ったシングルオリジンのチョコレートで、フルーティでフローラルな風味を持つ人気の一枚だそうです。Minimalは、これらの商品に使用しているすべてのカカオ豆を、市場価格以上で買付けているとのことです。

ピープルツリー
かわいいイラストが目を引くピープルツリーは、コーヒーとチョコレート両方が販売されています。チョコレートは全部で7種。「フェアトレードの10の指針」を守り、生産者と話し合いながら商品を作っているそうです。包み紙にあるカカオポイントを集めて応募すると、カカオ農家さんへの支援ができますよ。

明治
明治のチョコレートは、みなさんもよくスーパーマーケットなどで目にしているはずですが、この緑のパッケージを手にとってみたことはありますか? 「アグロフォレストリーミルクチョコレート」は、「森をつくる農業」と呼ばれる「アグロフォレストリー農法」で作られた、ブラジルトメアスー産カカオ豆を使用したチョコレートなんです。

わかちあいプロジェクト
わかちあいプロジェクトのコーナーでは、チョコレートと、3種のコーヒーが販売されていました。カカオの生産地では、今なお農家さんが1日1ドルも収入を得られないといった状況があるそうですが、「カカオ55%ダークチョコレート」に使われているカカオの生産者さんは、フェアトレードによってしっかりと労働に見合った収入を得ることができ、安全な労働環境で働くことができているといいます。

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以上、期間限定の「Hello,エシカル!~お買いものから地球を考える~」からのレポートをお届けしました。みなさんも、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

蔦屋書店なので、もちろん「エシカル」に関する書籍も見つかりますよ!

■ 「Hello,エシカル!~お買いものから地球を考える~」について

■ 「エシカルフード基準」について

■ 公式Twitterでは、「エシカルフード」に関する情報を発信中!


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