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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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#映画好きな人と繋がりたい

お題企画「#映画感想文」開催中!受賞者は映画『マイ・ダディ』を輩出したTSUTAYA CREATORS’ PROGRAMの公式ライターに!

映画をみて感じたこと、考えさせられたこと、考察、振り返りなどを「#映画感想文」で募集します! 映画を愛するクリエイターを応援します!今回のお題企画は、2022年1月27日から2月28日の間、クリエイターの発掘コンペティションを運営する「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」に後援いただくことになりました。 後援期間中に「#映画感想文」をつけて投稿された作品のうち、TCP担当者が最優秀賞、優秀賞を選定。受賞された方には、公式ライター就任などのすてきなプレゼント

【総評】第76回アカデミー賞

 みなさん、こんばんは!  久しぶりにこの企画をやります!  今回は『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が作品賞に輝いた第76回アカデミー賞!その総括と個人的ランキングを書いていきます。 総括この年は『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』の年でした。ノミネートされた全ての部門で受賞、『ベン・ハー』『タイタニック』と並ぶ11部門で受賞となりました。 また、『ロスト・イン・トランスレーション』ソフィア・コッポラはアメリカ人女性として初めて監督賞にノミネートされました。 また

映画感想 SMILE/スマイル

 青田買いしておきたいホラークリエイター。  今回は掘り出し物ホラー映画。Netflix配信映画『SMILE/スマイル』は2022年に米国劇場公開。日本では劇場公開もビデオ販売もされず、ネット配信だけされた作品。  監督のパーカー・フィンは1987年生まれだから、『SMILE/スマイル』が制作された時はだいたい35歳頃だ。映画監督としてはまだ若い。2019年頃、パーカー・フィンはチャップマン大学ドッジ・カレッジ・オブ・フィルム・アンド・メディア・アートのステージBで『ロー

2024年下半期期待の映画10選

昨日、上半期ベスト10を選出したばかりですが、さっそく下半期期待の映画の紹介にいきましょう!今年後半も面白そうな映画がたくさんあります。 ↓2024年上半期映画ベスト10↓ ①新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(8月9日公開) 期待度☆☆☆☆+ 『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』『殺さない彼と死なない彼女』そして『恋は光』と青春映画を撮ればどれも傑作の小林啓一監督作品。脚本も『辻占恋慕』の大野大輔と期待させます。 キャストも主演に最近ドラマでも

3つの好きな映画|道を辿り、風景を紡ぐロードムービー[コンパートメントNo.6、SOMEWHERE、セントラルステーション]

言葉にすること、考えること 自分が気になっていること、ぼんやり思っていること、曖昧なこと。そんなことを、きちんと言葉にしていきたいなぁ、と。ネットで調べれば答えが出てくることじゃなく、もっと捉えどころのない、ふわふわ漂っている、とっても感覚的なことを、見つけて、掴んで、言葉にする。 言葉にすることは、考えること 考えることは集中力もいるし、疲れるし、時間もいる。でも、その過程で生み出された言葉は、本やネットで見つけたものではなく、自分のもの。ひょっとしたら、何の役にも立

【映画批評】#2「悪は存在しない」批評を拒む?!濱口竜介監督からの挑戦状

濱口竜介監督、最新作「悪は存在しない」を徹底批評! 批評すればするほど泥沼に浸かる!?こまったちゃん映画の最新形態。 鑑賞メモタイトル  悪は存在しない(106分) 鑑賞日  5月19日(日) 映画館  シネ・ヌーヴォ(九条) 鑑賞料金  1,900円(大人一般) 事前準備  ほぼなし、予告は観たけどあんまり覚えてない状態 体調  純喫茶でランチ後、すこぶる良し 点数(100点満点)80点画や起きている事象にハデさはない。 なのに、心を揺さぶる不思議な読後感。 映像表現の

『真実は気持ちいい』『金と幸せは別だぞ』

【ライアー ライアー】最近、重たい感じの作品を鑑賞することが多かったので、手放しで爆笑できる作品ないかなぁと探してたどり着いたのがこちらの作品! ジム・キャリーですから笑うだろうなぁ、と期待を膨らませて鑑賞!期待を裏切らず大爆笑でした✧⁠◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠✧ ジム・キャリー演じるフレッチャーは、弁護士です。口上手の彼は、多くの裁判で勝訴を勝ち取り、出世に邁進していました。別れた妻との間に、一人息子のマックスがいます。フレッチャーはマックスをとても可愛がっていました

これは夢?はたまた現実?思春期少年を襲う恐怖の幻想「ファンタズム」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(526日目)

「ファンタズム」(1979) ドン•コスカレリ監督 ◆あらすじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ただならぬ雰囲気漂う霊園:モーニングサイド霊園。マイクは、兄:ジョディが参列している葬儀を小高い丘から見ていた。参列者が去ったあと、彼は異様に背の高い男が、軽々と棺を持ち上げ消え去るのを目撃する。そのことをジョディに話すが取り合ってくれない。そこでマイクは、霊園に侵入し真実を確かめようとする。迷路のような霊廊にやって来た彼はそこで、すさまじい唸り声を上げ飛んでくる銀

映画感想 ジョン・ウィック4:コンセクエンス

 犬を連れている奴に慈悲を!  『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は2023年に劇場公開された。2014年に『ジョン・ウィック』シリーズが始まって実に9年。前作の後、パンデミックの影響でしばし休止期間を挟んだが、第4作まで一気に駆け抜けた、という感がある。  制作費は1億ドル。興行収入は4億2900万ドル。ここで1作目からの制作費とRotten tomatoでの評価を振り返ってみよう。  1作目から2作目、3作目まで制作費、興行収入ともに2倍、2倍。さすがに4作目も2倍

もはや潔さすら感じる中身の無さ!でもここまでくると面白いかも!「アメリカン•バーガー」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(496日目)

「アメリカン•バーガー」(2015) ヨハン•ブルマンダー監督 ボニータ•ドライク監督 ◆あらすじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夏休みにバス旅行に参加した学生たち。訪れたのは森の奥にひっそりと建っている、美味しいと評判のアメリカン•ハンバーガーを作っている工場。これから見学と思いきや、森の中からワラワラと作業着姿の男達が突如現れ次々と学生たちを惨殺していく。なんとアメリカン•ハンバーガーは100%アメリカ人の肉を使用する人肉バーガーだった。散り散りに森の中

映画感想 ヴァチカンのエクソシスト

 エクソシストは語る。悪魔は実在する――と。  2023年、日本でもなかなかのヒットとなったホラー映画『ヴァチカンのエクソシスト』が早くもAmazon Prime Videoに登場! あのアクション俳優・ラッセル・クロウがエクソシストを演じる。この配役からすでに面白いのだけど、日本で話題になったのはプロデューサーのジェフ・カッツ。日本語に通じたプロデューサーで、本作が日本で劇場公開されたとき、SNSで感想をあげるとジェフ・カッツから返信が来ることが大きな反響となった(ハリウ

自分で自分を殺す無限ループ!クローネンバーグの世界を余すこと無くしゃぶり尽くせ!「インフィニティ•プール」現在上映中【ホラー映画を毎日観るナレーター】(495日目)

「インフィニティ•プール」(2024) ブランドン・クローネンバーグ監督 ◆あらすじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、ここでバカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行かないよう

【予習】第62回カンヌ映画祭【コンペティション部門編】

今回は予習がてらカンヌのコンペに決まった監督たちの受賞歴をまとめてみたいと思います。 『メガロポリス』フランシス・フォード・コッポラ  きました!今年一番の話題作と言っても過言ではないコッポラの作品です。コンペに入るのは『地獄の黙示録』以来のこととなり話題性抜群です。最近は奮わなかったコッポラですが、賞レースに本格参戦なるでしょうか。 『The Apprentice』アリ・アッバシ  こちらも注目の監督!今アツい北欧ホラーの代表監督、アリ・アッバシが今回手掛けるのはな

忘れられないラストシーン - 映画『パスト ライブス/再会』について

はじめに4/5(金)公開の映画『パスト ライブス/再会』は数年いや数十年に1本の傑作でした。 3/22(金)~3/24(日)に開催された先行上映で一足先に鑑賞。その鑑賞後の衝撃と余韻が今でも残っています。 批評的な文脈以上に、あくまでも私的な経験に深く触れたがゆえであることを断りつつ、感想を書き連ねます。 1. 過去の「切ない系ラブストーリー」作品本作の宣伝や感想から、「切なさ」という言葉をよく見かけます。 胸が詰まるような切ないラストを迎える作品は多くありますが、近