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UXリサーチ知見まとめ

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UXリサーチの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/page…
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#UXリサーチ

インタビュー調査のレポートってどうしてます?

皆さんは「インタビュー調査の報告」をどのようにまとめていますか?アンケート調査の結果報告であれば「グラフレポート」や「自由回答集」のような明確な成果物がイメージできますが、定性調査の場合はかなりバラツキがあります。 UXリサーチの場合は、そもそも報告書までは作らず、オンラインホワイトボードツール上でユーザーの発話情報を付箋データにまとめることが多く、共有方法もプロジェクトメンバーを前提とすることでツール内で問題ないでしょう。 マーケティングリサーチの場合は、グループインタ

今さら聞けないペルソナの作り方〜効果的なペルソナの作り方、使い方〜 LINEヤフー・mediba・Goodpatch イベントレポート

こんにちは!リユース統括本部フリマ企画部デザインチームのデザイナーの田川です。私は普段、Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)のプロダクトデザインを担当しています。 誰にでも使いやすく、手軽に楽しんでいただける体験を提供できるよう、日々サービスの改善や新規機能開発に取り組んでいます。 この記事では2024年2月14日に開催した、「今さら聞けないペルソナの作り方〜効果的なペルソナの作り方、使い方」のイベントレポートをお届けします。 UXデザイナー・マネージャーとして活

ユーザーインタビューのモデレーターが上手い…!と思った瞬間

デザイン・マーケティングの領域を行き来してユーザーリサーチを担当していると、自分が行う以外にも様々な立場の人がインタビュアー(モデレーター)を務めるユーザーインタビュー(ユーザーテストも含む)に立ち会う機会があります。 そうすると、「この人、モデレーターが上手い…!」と思う瞬間が何度も訪れます。不思議と、必ずしもモデレーターとなる人の職種・役職・資格・経験歴に限らず上手いのです。例えば私は、幸運にも以下のような神回に遭遇しました。 ・デプスインタビューの進行を相手の性格に

[UXリサーチ] なぜ、Z世代はメルカリを使わない?

こんにちは、メルカリのUXリサーチャーの辰田(@Usuke24)です。 私が所属するUXリサーチチームはメルカリのUXデザイン部門の中にあります。普段、UXリサーチチームではお客さまの体験をよりよくするためのUXリサーチを様々なテーマで実施しています。その中から、今日は私が直近担当した「Z世代に関するリサーチ」の紹介を通して、普段メルカリのUXリサーチャーはどんな仕事をしているかイメージや興味を持ってもらえれば嬉しく思います。 1. 注目されるZ世代 はじめにZ世代に関

ユーザーリサーチが「使えている」組織とは何か?あるいは、ユーザー理解の組織実装について

これまで、累計500名以上、150社を超える個人や企業の皆さまへのユーザーインタビューやヒアリングを行い、これまでに、3度のプロダクトの立ち上げ、大小含めて7回ほどのピボットを経験してきました。 今年はCentouというユーザーインサイトやユーザーニーズを管理するSaaSを立ち上げ、ますますユーザーリサーチ(UXリサーチ)領域に対しても、解像度が高まった一年でした。 そんな折、今年の締めとして、ユーザーリサーチ領域において今後1〜3年のテーマになってくるであろう「事業に資

NotionではじめるUXリサーチリポジトリ構築

こんにちは!NewsPicks プロダクトデザイナーのつづくです! この記事はNewsPicks アドベントカレンダー 2023の24日目の記事です🎄 昨日は崔(ちぇ)さんによるジュニアエンジニアを脱却するための「コンテナ流儀」でした! ちなみに私事ですが、今月はアドベントカレンダーに2つもエントリーしたこともあり、過去最高の投稿頻度となっております🤣 今回は、こちらのブログで少し触れた「Notion上でのUXリサーチリポジトリ構築」に関して、その詳細をご紹介できればと

PMがリサーチャーと協業し、UXリサーチから得た学びをサービスの資産にするまで

今年の8月、SUZURIは、社内のリサーチ活用文化の醸成を目的として発足した「社外顧問とのリサーチ協業」プロジェクト (以下、リサーチ協業)のモデルケースに選ばれました。そしてつい先日、ようやくこのプロジェクトが一段落つきました。 ▼プロジェクトの概要は、一緒に取り組んだリサーチャー視点のこちらの記事をご覧ください🙆 この記事では、リサーチ協業を通してSUZURIがどのような成果を得たかの振り返りと、今後の展望について書いていきたいと思います。 前提:リサーチにおけるS

「Atomic Research」の導入によって進化するUXリサーチの取り組み

こんにちは。Web3×エンタメ領域のスタートアップ Gaudiy でUXデザインを担当している坂田です。 これは Research Advent Calendar 2023 の22日目にエントリーしている記事です。リサーチをテーマとした記事であればなんでもどうぞ、ということなので、私が現在取り組んでいる「Atomic Research(アトミック・リサーチ)」をご紹介したいと思います。 UXリサーチ活動の課題探知 2022年12月に入社してから、真っ先に感じた課題があり

銀行員から見たUXリサーチ

本記事は、Japan Digital Design Advent Calendar 2023 の22日目の記事になります。 はじめまして!Japan Digital Design(JDD)の安井です。 Advent Calenderも22日目、街も完全にクリスマスモードとなり、年の終わりを感じています。 本記事では、三菱UFJ 銀行からの出向者として、銀行業務と体験設計業務の両方の経験から、銀行業務の特徴と、UXリサーチが銀行業務にどのように役立つか、という点についてご紹

リサーチのトレンド 2023

今年も1月〜12月までに「#リサーチハック」のハッシュタグでXに投稿してきた、デザイン・マーケティング・市場調査のリサーチ界隈で起きていた主なニュース・トレンドを7つのトピックに分類してお届けします。 リサーチのトレンド 2023 1.ChatGPT/生成AIの活用 2.VOCデータの再評価 3.ディスカバリーリサーチの価値浸透 4.リサーチ支援会社の合従連衡 5.リサーチツールの越境機能強化 6.リサーチデータベースの構築 7.案件依頼・相談フローの改良 2023年も新

ユーザリサーチ小噺・対話と実態と抽象と

本記事は、Research Advent Calendar 2023 の17日目の記事です。 過去のユーザインタビューにて「直接対話することの意義」を強く感じるシーンありまして、それについて文章化しておきたいと思います。 対話の中で翻る情報ネットショップ管理ツールについてユーザインタビューをしている時に、以下のようなやりとりがありました。(ユーザの名前を仮にAさんとします。会社員しながら副業でグッズ販売している方です。) ある行動の頻度を問われて「ほとんどやってない」と

UXリサーチモメンタムを止めない“Working Out Loud”を意識した取り組み

こんにちは!NewsPicks プロダクトデザイナーのつづくです! 2023年ももう年の瀬。1年間って本当にあっという間ですね。とはいえこの1年間は自分にとってかなり大きなキャリアの分岐点になりました。 というのも、2016年に新卒入社して以来、「プロダクトデザイナー」や「UI/UXデザイナー」など、デザイナーとしてキャリアを築いてきましたが、今年から新たに、UXリサーチをメインに取り組む立場にシフトしていきました。 また、組織の建付けとしてもUX Research

ペパボ全事業部のリサーチ文化を推進したくて。Research Portalつくりました。

🙋‍♀️ 自己紹介このページを開いていただき、ありがとうございます🥳 GMOペパボ EC事業部 カラーミーショップを担当しているまあやと申します。 ペパボには「デザイナーのスキルエリアシステム」がありまして、私はプロダクトデザイナーとしてリサーチを選択しています🫰 弊社は「リサーチャー」という職種ではなく、デザイナーやディレクターが中心となって、リサーチをしています🤝 🛣️ Research Portalを作るまでの道のり「先にResearch Portalの中身見たいよ

UXリサーチを柔軟に再設計したことで、プロダクトを爆速改善した話

この記事はリクルート プロダクトデザイン室 アドベントカレンダー 2023の 6日目です。 こんにちは、プロダクトデザイン室の飯野です! みなさんリサーチは好きですか? 僕はリクルートに中途入社してからUXリサーチに携わるようになり、その面白さにハマってます。問題の解像度をあげて理解を深めたり、予想外のユーザーの意見から視野を広げられる経験は、とっても楽しいです。 一方で、リサーチは気づきを得た上で、その後のプロダクト改善を達成することまでを目的と捉えることが重要だとも