【読書】「形容詞を使わない大人の文章表現力」石黒 圭(著)
私たちが文章を書くとき、そのほとんどは直感的に言葉を使っている。
つまり、読み手の視点が欠落しているため、伝える言葉を修正したり、文章に一手間加えることがない。
では、私たちの多くが直感的に使う言葉とは何か。
それは、「かわいい」「やばい」「すごい」などの形容詞である。
一見、自分の感情や論理を端的に表した言葉に思えるが、そうではない。
これらの言葉の意味は広く、曖昧で、字義通り自分だけの言葉にすぎないのである。
もちろん、思いや感情、経験は自分だけのものだ。だが、それを誰かと共有するためには、他者と分かち合える言葉に置き換えなくてはならない。
使い慣れた安易な形容詞に一手間加えることで、質の高い豊かな表現力が身に付く。
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