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モンペとカスハラ
モンペの背景
ここで言うモンペは作業着ではなくモンスターペアレントです。
ひと昔前は先生=絶対存在の認識を持つ親が多かったのが、最近は先生=学校の一作業員としか認識していない哀れな親が多くなってきて、その一部がモンスター化しているような気がします。
こうなってきた背景の原因に「モンペ親たちは小さな挫折を繰り返して親になってしまった」説があるのでは?と勘繰りました。
小さな挫折は今も昔も誰しもが経験することですが、周りの環境によっては経験者に小さな傷を負わせてしまう場合がある。挫折した内容とその原因、アフターフォローがうまくことを運べばその挫折は生きていく糧になるけど、うまく運ばない環境が増えてきてるんですかね。
それは「子供たちが安心して失敗できない環境」とも言えそうです。
昔のだいたいの親は子供が何しようが少し脇から でん! と構えてじっくり見守る人が多かった。
でも今は、子供の至近距離から子供がやることなすことに口をはさみ、先回りしてアドバイスして教育してる感に浸りつつ子供の失敗を防ぎ、子供を失敗から遠ざけてきた。
自分で失敗して自分でケツを拭くことができなくなった子供が親になり、自分の子供に同じことをする。子供がすることに全幅の信頼を置けない。子供を真に信用できないからこそ、モンペに化けてしまう親が生まれている背景があるのかなぁと思います。
カスハラの背景
カスハラも同様。カスタマーハラスメントですね。
お客さまは神様…ですか。この言葉が全然違う意味で一人歩きをして、その解釈がお客さまの嫌がらせにつながる行為を助長させてきた。
「お客さまは金を出しているからえらい」などど、どうしたらそう考えるのか不思議極まりない認識がまかり通ってますが、こちらの背景もモンペの背景と同じではないでしょうか。
お金を出して何かを得る行為を失敗したくない、という潜在意識が邪魔をして、周りに振り撒いてしまうハラスメントに気づかない。もうここまで来たら環境のせいから抜け出して、そんな環境が生んでしまった人間個々のせい、につながっていくのかもしれません。
世知辛い世の中の産物
結局のところ、モンペもカスハラも、世知辛い現代社会が産んだ副産物に近いのでは?
いつの時代も昔と今を比べて、昔に比べて今は…と判断しがちな傾向はあるけれど、この思考パタンはよいものを産み出すとは思えないので、誰かがどこかで断ち切っていかないといけないと思います。
誰かって?
それは私を含む、これを読んでいただいているみなさまをはじめ、生を受けて同じ時間を過ごしている不特定多数のひとたち、みんなですね。
ハラスメントって、元は誰かが最初に感じた何らかの小さな感情。
そこに思考のフォーカスを当てることができれば、ハラスメントになってしまった背景と原因にたどり着け、そう感じてしまった人の思考全部を受け止めて、いい方向に解決できていく気がします。
ハラスメントしないためにみんな気をつけよう!みたいな、しょーもない啓発など存在しない世界になってほしいなぁと思います。
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