【気になる生態】 #11 掴み取り名人の限界を探る「ミサゴ」
猛禽類の中で魚類好きのミサゴ。
全国的に海辺、川、湖の近くなどに生息しています。
最大の特徴は、水面にいる魚を上空から飛び込み足を使って捕まえるということ。
足の外側には獲物を捕まえるための棘があり、羽や鼻には防水機能が備わっているそうです。こういった機能は猛禽類の中だけでもミサゴにしか備わっていません。
捕まえた魚を縦にして運ぶことでも有名です。
(ネットでは魚雷持ちなんて言われています)
これは空気抵抗をなくすためと言われています。
捕まった魚も大人しくしているのも面白いですよね。
人間も鮎の掴み取りなどで川魚をこのように縦に持ちますが、確かに魚が暴れにくくなります。効率的に運べる持ち方を進化の中で見つけ出したのでしょうね。
また魚を捕まえるミサゴの姿はとても勇ましく、写真だけでも魅了されます。
世界中のインスタグラムの投稿からいくつか紹介しましょう。
本当に綺麗な捕まえ方をしますよね。
淡水魚・海水魚問わず外来種のブラックバスなども食べるようです。
ダツのような細長い魚も捕まえることができます。
やはり足の指の剥き方が他の猛禽類と比べて特殊です。
時にはダブルキャッチもあるみたいですね。クレーンゲームがうまそう。
一般的にミサゴは、ボラや鯉など大きいサイズの魚も捕食します。
どこまで大きな魚を捕まえることができるのでしょうか。
気になっていたらこんな動画を見つけました。
アメリカのあるビーチで撮影されたミサゴの飛行している様子なのですが…
見るからに魚がでかい!!
しかも空中でめちゃくちゃ暴れてる。それでも動じないミサゴ。
捕まっているのは鰆だそうです。
ミサゴの成鳥の体長が60cm前後でほぼ同じぐらいの大きさです。
鰆の重さは大体3kgぐらいではないかと思います。
ミサゴの体重は最大でも2kgなので、鰆の方が重いです。
人間にしてみれば3kgぐらいなら普通に持って行動できますが、自分の体長と変わらないぐらいの重たい魚を持って空を飛ぶとなると話は変わってきます。
このように、ミサゴにとって大きな魚を捕まえることはだいぶリスキーです。
そう考えるとこの映像は大変貴重だということがわかりますね。
獲物がデカすぎると飛べなくなるという点から、おそらく鰆ぐらいの大きさが捕まえる魚の限界なのではないでしょうか。
ミサゴの研究や調査の中で、どこまで大きな魚を捕まえたことがあるのかしっかりとしたデータが存在するならば一度その話を聞いてみたいですね。
ちなみに二軒ほどですが日本では動物園の飼育下でもミサゴを見ることができるみたいです。
・いしかわ動物園(石川県)
・沖縄こどもの国(沖縄県)
足の棘を間近で見てみたい…
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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