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Photo by
eiitiaoki
だまって 越えてゆく ふたり
─── 昭和の 大戦争が
いよいよ はじまる
─── その時が 来 た 。
小さな 国民学校の 教師 は 悩んだ。
── ⭕ ──
───── ⭕
その日 たけうち先生は
オルガンの前に 立って
ゆっくり ゆっくり おっしゃいました。
「 きょうは この うた を みなさんで うたいましょう 」
とっても 寒くて
とっても 天気のいい あさの会 で
わたしたちは
元 気 よく 「 月 の さばく」を
合唱しました
先生の目 と 校舎 と
あおい空と 先生の声 が
と お っ て も きれいで
ガラスの 魔法みたいでした
──────
先生、お元気ですか。
わたし達は忘れません。
いつまでも
⭕
◯
◎
昔、ラジオから聞いたこのエピソード。
まさか
「今こそ、書かなければならない」と、思う日が このような カタチでやって来るとは ーー
◎
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