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【方言話】「ギリギリ」と「皮をはぐ」の使い方がおかしいことに気付いた

高知県出身の僕は、県外に出たばかりの時は
「標準語だと思っていた言葉が実は方言だった」
という経験がたくさんあった。

例えば、
水がこぼれることを土佐弁では「水がまける」というのだが、意味がギリギリ通じてしまうばかりに、これが方言だと気づいたのは県を出て数年後だった。

他にも、人を乗物に載せて運ぶことを「積んでいく」と言うのだが、これで先輩に「人を物扱いするなよ!」と嫌な顔をされたことがある。


こんな風に、田舎者は都会に順応するのに数か月から数年の時を要するのだが、僕ももう関西に出てきて10年近くなる。
こんな齟齬などもう全くない、完全な関西人になってしまった…

と思っていたのだが、ここにきて新たな言葉のすれ違いが発覚した。

ので、それを紹介していく。
もしかするとこれはPP0家特有の表現というだけの場合もあるので、その辺も確かめたい。

今回すれているとわかったのは、「ギリギリ」というオノマトペについてだ。
ただし「期限ギリギリ」というような差し迫った状況を表す言葉ではない。
ここでの「ギリギリ」は食感に関するオノマトペだ。

使うシチュエーションは、獲れたての鯛など「歯ごたえのある魚の刺身の食感を表現するとき」である。
簡単には嚙み切れない弾力のある身のことを「ギリギリ」という擬音語で表現している。

これが高知県民にも全く通じなかったので、おそらくPP0家のローカルオノマトペだと思われる。
でも大体表現が


それともう一つ。「皮をはぐ」という表現。
僕の家では果物の皮をむくときにも「皮をはぐ」と言う。
これが友人に「怖い」と言われた。
どうやら「むく」と「はぐ」ではニュアンスが異なるらしく、「はぐ」の方が生き物の皮をべりべりと剥ぎ取るイメージで、生々しいニュアンスになるようだ。

みかん食べながら「皮をはぐ」と言っていた僕は、友達からずっと野蛮な民族だと思われていたらしい。(あながち間違いではないかもしれない)

これは高知県にいる時には特につっこまれたことはないのだが、土佐弁なのだろうか。

今回取り上げた二つの表現を僕は今まで当たり前のように使ってきたので、間違っているのはむしろこれらに違和感を提示してきた友人側だと思っている。

もしかすると一部地域では使われている表現という可能性もあるし、これらを使っているという方は教えていただけると嬉しい。

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