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【映画日記】2023年はこんな映画,ドラマを見ていました。下半期編

年末恒例の今年のベストワン映画の選出です。上半期編に引き続き、どんな映画を見た下半期だったかを振り返っておきます。

上半期(1月~6月)はこちら


7月 亡きあの人の良さに気づく

酷暑の7月は『フルメタル・ジャケット』(1987年)からスタート。何度か見ているものの、なぜか今回が過去イチの面白さ。

そのあと見た『マリー・ミー』(2022年)や『MISS ミス・フランスになりたい!』(2020年)といった新しどころがイマイチで、シュワさんのアクションものと思っていた『アフターマス』(2017年)が全然そうじゃなくてビックリしてー。

『バイオレント・サタデー』(1983年)は、スジはちょっと不消化だけどルトガー・ハウアーほか超渋メン揃い。なのにB級感漂ってて、しかもサム・ペキンパー監督の遺作。そして発見はジョン・ハート!子どもの頃に見た『エレファントマン』のトラウマしかないジョン・ハートがこんなにドストライクだったとは!

ちなみに若い頃はこんなにイケメン。映画には関係ないですが貼っときます。

ジョン・ハート(1940-2017)

で、そのジョン・ハートが恐怖政治の支配者を演じた映画『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005年)はコミック原作らしい演出がちょっと苦手だった。
ジョン・ハートが支配体制と戦う『1984』(原作ジョージ・オーウェル)をますます見たくなった。

そして『黙秘』(1994年)も良かった。スティーヴン・キングがキャシーベイツにあて書きしたという『ミザリー』を意識させるスリラー。キャストの名演も光る名作。

8月 苦手なSFと思いきや、発見の夏

映画『カプリコン・1』

連日の暑さでアタマがどうにかなっちまいそうな8月。5月のTSUTAYAの閉店セールで買ったDVDもそのままの状態。「これSFか、苦手やな…」とイマイチ見る気が起きなかった1本をなぜか手に取りー。

SFじゃないんかーい!となった映画『カプリコン・1』(1977年)が面白かった。まだ見ていない人に激推しした1本。もちろんここでもネタバレ禁です。

このほかやっぱり8月に見るべきよね、ってことで見た『8月の家族たち』(2013年)や極寒を求めての『フローズン・リバー』(2008年)、話題作『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』(2022年)などを鑑賞。いずれも名演揃いで満足。

そしてここからドラマの長丁場に突入。フィリップ・K・ディック原作の『高い城の男』(シーズン4 全40話)を見始めた。第二次世界大戦で勝ったのはドイツと日本でアメリカを占領下に置きー、という歴史改変SF。
日本のトンデモ描写と収拾できんのか?という展開にモヤモヤしながら10月に無事完走。

9月 なぜかシャマラン祭り

映画『ミスターガラス』

これは見る機会がないだろうな、と思っていたスクート・マクネイリーの初期出演映画『恋のミニスカポリス』(2004年)がなんとNetflixに!貴重な出演シーンを確認。

このほか、文系メガネ男子、犬、ロマコメという”好き”が詰まり過ぎてる『ルビー・スパークス』、ノア・バームバック監督の『マーゴット・ウェディング』(2007年)、いつかは見たいと思っていた『読書する女』(1988年)など、もともと好きなタイプの映画と並行してドラマ『高い城の男』を見る。

そしてサラ・ポールソン目的で見た『ミスター・ガラス』(2019年)。 どちらかというと苦手なM・ナイト・シャマラン監督だけど、なかなか面白くてこりゃ前日譚となる2作も見たい!と、ここからまさかの”シャマラン祭り”に。

10月 つくづく小品好きを実感

映画『人生はローリングストーン』

引き続きシャマラン祭りとドラマ『高い城の男』の日々。祭りの締めは『シックス・センス』(1999年)の再視聴と決め、あの擦り倒されたネタバレに向かってたっぷり楽しんだ。腹一杯、もうしばらくはシャマランいりません(笑)。

そのほか、名作と言われる『アイ・アム・サム』(2001年)がそうでもない一方、デュプラス兄弟の『ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡』(2011年)とか、実在の作家デヴィッド・フォスター・ウォレスを描いた『人生はローリングストーン』(2015年)とか、巨匠アキ、じゃなくて兄ミカ・カウリスマキの『GO!GO!LA』(1998年)とか、つくづく小品好きを実感した。

11月 noteへの引っ越しでペースダウン

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

ブログをWordpressからnoteへ移そうと思い立ち、その作業で多忙になったため映画を見るペースが減速した11月。

ようやく今年のオスカー受賞で話題となった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)を視聴。小品好きにとっては最後までマルチバースの楽しみ方がわからず撃沈。

ドラマはヤサグレたゾーイ・カザンと長さがちょうどいい『クリックベイト』(全8話)が好印象。

12月 エリック・ロメールをお待たせする

映画『海辺のポーリーヌ』

年内になんとかnoteへの引っ越しを終わらせたいと頑張った12月。
初エリック・ロメールとなった『海辺のポーリーヌ』(1983年)。自然光による画作り、会話劇、短尺という自分好みの作風だった。ほかの作品も見たい(アマプラで配信中)けれど、こりゃ見始めたら引っ越しに影響するかも、と全力で自制。来年見よう。

1970年代の陰謀もの『マラソンマン』(1976年)、ネトフリの終末ものの『終わらない週末』(2023年)などを見た後は、恒例のクリスマスロマコメを見た。

2023年映画日記のまとめ

長々と振り返ってみましたが、ま、振り返るまでもなくMUCなどの娯楽大作、超人気シリーズには目もくれず、好きな映画を見まくった1年でした。
来年もこんな調子でマイペースに楽しみたいと思います。

最後に、今年のマイベスト3本を選んでおきます。


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