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【映画日記】2023年はこんな映画,ドラマを見ていました 上半期編

年末恒例の今年のベストワン映画の選出です。

といっても旧作ばかり見ている身としては「今年のベストワン」というのはちょっと憚られる気がしないでもない。それよりも今年1年どんな映画を見てきたか、なぜその時期にその映画を見たのかをザックリと振り返り、その中から印象に残った映画を選んでおきたいと思います。今年見た映画は133本(12月24日時点) まずは1月~6月です。


1月 ドロドロ人間関係映画多め 

普通に自宅で新年を迎えた1月。今年の1本目は『クーリエ:最高機密の運び屋』(2021年)。キューバ危機の裏側にいたイギリスの民間人を描いた作品。悲愴すぎる終盤。なんでこれを正月に見たのか。ちょっと前に見たNHKの「バタフライエフェクト」に関連して見たのか、謎。

映画『ヒューマン・キャピタル』

『ヒューマン・キャピタル』(2019年)は、あるひき逃げ事故によって露わになっていく人間関係ドロドロの1本。基作のイタリア版『人間の値打ち』(2013年)も面白かった。

『ある過去の行方』(2013年)『アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判』(2022年)『運命の回り道』(2020年)『ローマに消えた男』(2013年)『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』(2018年)ほか、いずれもアメリカ以外の作品。

ドラマもアルゼンチンの実話をもとにした、これも見事に人間関係がドロドロの『グレコ家の秘密』が面白かった。同じ事件を描いた映画『エル・クラン』(2015年)も見たい(と思いつつそのまま)。

2月 70年代に誘われる 


2月も『靴ひも』(2018年/イスラエル)ルシール・アザリロヴィック監督の『エコール』(2004年)『エヴォリューション』(2015年)など非メジャー作品が中心。

そんな中、作曲家バート・バカラックが亡くなり関連した映画で『ベスト・フレンズ・ウェディング』(1997年)を見た。90年代のジュリア・ロバーツだからギリ見てられるストーリーに、「時代だな」と。

映画『ゴッドファーザー』

そしてNHKの「世界サブカルチャー史」で取り上げられていた『ゴッドファーザー』(1972年)『ゴッドファーザーPart2』(1974年)を数年ぶりに再鑑賞。「世界のー」では「マフィア社会の特殊な話と思って見ると大事なことが見えてこない」的なことを言ってたけれど、どっぷりマフィアの世界にハマる。やっぱり面白い。そして若かりし頃のロバート・デ・ニーロがカッコよすぎ。

ココを契機に今年は70年代映画をよく見た。数十年越しの『サスペリア』(1977年)が衝撃だった。

3月 さらに時代を遡り名作に出会う 

”エブエブ”のアカデミー賞受賞でわいた3月。春めいた明るい映画を見たのかと思いきや、さらに時代を遡って古い映画を見まくっていました。

『2001年宇宙の旅』(1968年)
『あの胸にもういちど』(1968年)
『天井桟敷の人々』(1945年)
『シェルブールの雨傘』(1964年)
『アフリカの女王』(1951年)
『夜の大捜査線』(1967年)
『殺しのドレス』(1980年)
『ブルーベルベット』(1986年)

映画『真夜中のカーボーイ』

なかでも主人公が陰謀に巻き込まれる『パララックス・ビュー』(1975年)とアメリカンニューシネマの代表作『真夜中のカーボーイ』(1969年)が面白かった。これはホントに見ておいて良かったと思える名作。

ドラマのほうは、目下一番楽しみな『YOU 君がすべて』 のシーズン4を見た。サイコ味が薄れたかと思いきやー。次がラストシーズンの予定。

4月 気力あふれる充実の映画三昧 

映画『ミッドナイト・エクスプレス』

4月も引き続き70年代近辺にハマる。
『タクシードライバー』(1976年)
『コーマ』(1978年)
『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)
『ミッドナイト・エクスプレス』(1978年)
『狼たちの午後』(1975年)
『天国から来たチャンピオン』(1978年)
『卒業』(1967年)

初見では衝撃を、再見では新たな感慨を受ける。一生でこの時代の映画しか見ちゃいけないと言われたら、間違いなく70年代を選ぶと思う。

このほか数十年ぶりに見た『マドンナのスーザンを探して』(1985年)
最強で最恐で最凶の『蜘蛛女』(1995年)、オランダのカルト映画『ザ・バニシングー消失ー』(1988年)スクート・マクネイリー出演のドB級映画『インベージョン・デイ 合衆国陥落の日』(2013年)など充実の4月。

5月 思わぬ体調不調に見舞われる

映画『フォロー・ミー』

引き続き『M★A★S★H マッシュ』(1970年)、『フォロー・ミー』(1972年)といった70年代の名作を見ていた5月。近所のTSUTAYAの閉店に伴うレンタルDVDセールへ。ものすごい混雑で群衆雪崩を起こすんじゃないかとビビりながら、どうにか30数本を購入。が、この激闘のためか、数日後より猛烈な咽頭痛と発熱。映画を見る気力もなく10日間ほど寝込む。

復帰後見た映画はコレというものはなく、月末にようやく『ニクソン』(1995年)といった、ややこしめの政治ものを見るところまで回復。

6月 オールタイムベスト級の1本に出会う

映画『扉をたたく人』

6月のスタートはドラマから。アマプラの『シタデル』のド派手さとお金のかかりようにビックリ。続編も決まっているようで期待。

映画はソクーロフ監督が昭和天皇(イッセー尾形、名演)を描いた『太陽』(2005年)を見た。日本ではこういう風には作れないだろうな、を実感。
このほか、デ・パルマ監督の『ミッドナイト・クロス』(1981年)、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『マグノリア』(1999年)など。

そして名バイプレイヤー、リチャード・ジェンキンス主演の『扉をたたく人』(2007年)。 初老教授が移民青年にジャンベを教わり気力を取り戻していくこの映画。「ふりさ。忙しいふり、働くふり、実は何もしていない」と吐露するシーンがオールタイムベスト級!

下半期(7月~12月)と年間ベストはこちらをどうぞ。




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