【おしらせ】霊長類フリーマガジン【EN】ZINE(エンジン)、配信間近です!
■ 霊長類フリーマガジン“【EN】ZINE”とは?
照りつけるような暑さはいつの間にか去り、秋がやってきましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。体調・環境ともに変化が大きく大変な時期ですが、どうかご自愛ください。私も気を付けます。
さて、本日はお知らせです。
先日来企画していた「サル」をテーマにしたフリーマガジン「【EN】ZINE(エンジン)」、ようやく日の目を見る時がやってきました。
原稿校了となり、今週末27日よりセブンイレブンのネットプリントにて配信を開始します。
すでに紙ベースでの入稿・発注も完了。こちらは75部と僅少のため、調整しつつ配本していきます。配本先が確定しましたら随時お知らせしていきます。
さて、本noteではZINEの内容について、簡単に触れていきたいと思います。
■ ルポルタージュ「野生のニホンザルが暮らす場所へ。」/おらゑもん
すでにnoteでも公開している「地獄谷野猿公苑」ルポと、書下ろしの「黒部峡谷」ルポの2編を収録しています。「地獄谷〜」はフリーマガジンへの掲載にあたり改稿しました。
■コミックエッセイ「さるとのであい。」/栗城はる
多彩な創作活動を展開されている、栗城はるさん(@eubalaena_117)
に寄稿して頂きました。「博物館学と動物園」が交わるポイントという、きわめて重要な視点を提供して下さっているように思います。
■小噺「ましらのゆめ」/snow
全国の動物園・水族館を巡り、ホームページ「zfc.jp」も運営されているsnowさん(@kemosnow)に寄稿して頂きました。
snowさんは豊富な園館訪問経験に裏打ちされた骨太のルポでもご活躍されていますが、またひと味違う幻想的なお話に惹き込まれます。書き手としての引き出しのゆたかさに圧倒されます。
■コミック「いとしのサルバカ」/ハミ山クリニカ
「汚部屋そだちの東大生」(ぶんか社/LINEマンガ)など、すでに商業誌でも活躍されているハミ山クリニカ先生の、サルをテーマにした作品を再録しています。
ハミ山先生ご自身大学在学中に自然人類学に取り組まれていたということで、様々なサルが登場するにぎやかで楽しい作品です。
■ブックレビュー/おらゑもん
河合雅雄『学問の冒険』と、豊島与志雄「オランウータン」のレビューを掲載。
いずれのレビューもnoteに投稿していますが、収録にあたり改稿を行いました。
■インタビュー「猿と縁。」/おらゑもん
「サル」をテーマに創作を展開されている、「Animal Clay Artist 璃空」さんと、「もんたな」さんからビデオ通話又は書面でお話を伺い、インタビュー記事に起こしました。
動物園や自然界でサルを見るだけでなく「創作」へと一歩進んでいく動機や、サルへの思い入れが語られた段は要注目です。
■コミック「ザル蕎麦」/ねんねん
生命力を湛えた目力のあるサルの絵を表紙に書き下ろしてくださった、ねんねんさんの4コマ。noteに公開された過去作に加え、書き下ろしも追加されています!
■コラム「百日紅」/おらゑもん
書き下ろし「ART MEETS ZOO! 動物園と芸術」、note投稿記事の改稿・再録「エンリッチメントとエンパワメント――動物園『に』できること」の2編を収録。「サル」の枠を超え、「動物園と私たち」の関係性に主に力点を置いています。
■ご支猿のお願い/公益財団法人 日本モンキーセンター
日本一、世界屈指のサル類専門動物園「日本モンキーセンター」の承諾を得て、ホームページから寄附活動に関する記述を再録させて頂きました。
世界にも類を見ない施設でありながら、自治体や大企業といった資本力を背景に持たず、経営危機にも直面している同園の現状を知り、考え、行動するきっかけになれば幸いです。
■詩歌「さるのうた。」
noteに投稿した私の詩歌(一部再録にあたり改稿しています)を中心に、複数の詩を寄稿頂きました。以下、タイトルのみ示します。
きずの舐め合い/おらゑもん
不忍池、池見草/栗城はる
ごりらのおとうさん/しまのあい
痛快ウキウキ動物園通り/おらゑもん
牧羊神(パン)と蜜月/おらゑもん
「見てごらん」/栗城はる
■多様さは、ゆたかさだ。
元々「私ひとりの個人誌」として発刊予定だったこのフリーマガジン。蓋を開けてみれば、多くの方のご協力、寄稿に支えられ、彩り豊かなものとなりました。
“Diversity enriches our lives. ”――「多様さは、ゆたかさだ。」
表紙に掲げたことばに恥じない内容を持たせることが出来たことに、たいへんな幸福を感じています。寄稿者・協力者の皆様、改めてありがとうございました。
27日、日曜日からのネットプリント配信をきっかけに、ぜひ多くの人に手に取って頂けたら、発起人としてこれ以上の喜びはございません。