緩まっただけなら
ドライバーで
きゅっとそのネジを
締め直せばいい
.
もしも機械だったら
どの部品から交換しよう
.
苺だって食べられるのに
痛みばっかり思い出す
壊れているのは
ソフトの方なのかな
甘さが迸る口の中
まだ残っているのに
透かさずもう一つ頬張る
.
.
誤っただけなら
強がらずに
すっと切り替えて
やり直せばいい
.
もしも大人だったら
その笑顔から卒業しよう
.
苺だけは見守りながら
ケーキばっかり減ってゆく
残しているのは
最後に食べたいから
ぽつんと座り込む皿の中
まだ待たせているのに
焦らして珈琲を手に取る
.
痛みなんて何処吹く風と
心ばっかり満たされる
忘れていたのは
機嫌のせいなのかな
弱さが蘇る口の中
その最後の苺が
飛び込む瞬間に弾ける
情けないほどに呆気なく笑う
.
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普段を作り上げてくれたのは誰だろう。守り通せなくてごめんなさいと、誰に言えばいいの。その誰かが居てくれるだけで、優しくなれるというのは、あまり褒められたものではないよな。

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