送りバント

手当たり次第に
砂をかけても
汚れてゆくのは
この掌だと
判っていたのに
.
こんな日には
晴れ渡る空だって
綺麗に見えない
.
布団の中で呟く科白が
いつかの夜だけを濁らせて
瞬きばかりが多くなる
このまま眠れるのならば
どれほど幸せかと
静かな部屋で唇を噛む
まだ夢は見られない
.
.
退屈凌ぎに
飴を舐めても
小さくなるのは
その塊だと
判っていたのに
.
こんな日には
閉め切った部屋のまま
灯りも点けない
.
布団の中で丸まる背中が
いつかの窓だけを曇らせて
溜め息ばかりが熱くなる
そのままなくなるのならば
どれほど安心かと
がりっと音を立てながら噛む
その先は見られない
.
布団の中で数える羊が
いつかの声だけを響かせて
耳鳴りばかりが強くなる
それでも変われるのならば
どれほど贅沢かと
踏ん張る足がしっかりと噛む
この砂は汚れない
.
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窓を開けて眠り、外の音で目が覚める。風の音や鳥のさえずりではなく、どちらかというと、人の声や足音、車の走る音などが多い。誰かを起こそうと思って生まれた音ではないからいいのかも知れない。

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