I'm Toast

半ば無理やり
捥ぎ取ったような
傷口は痛々しく
鮮やかな赤は
作りたての苺ジャム
.
あくびと一緒に飲み込んだ塊は
ゆっくりと喉を過ぎる
.
スクロール１つで
簡単に葬られた
埋め立て地の上を行く
忘れてはいけないことと
忘れたくはないこと
曖昧に振り分けてしまったら
きっともう戻せないから
どれだけ面倒臭くても
負けなりのモットーがある
.
.
半ば無理やり
噛みついたような
傷跡は生々しく
柔らかな肌は
溶けてゆくマーガリン
.
涙と一緒に飲み込んだ塊は
ちゃっかりと肚に残る
.
モノローグ１つで
適当にまとめられた
「かぎかっこ」の中を読む
信じてはいけないことと
信じたくはないこと
大袈裟に取り合ってしまったら
ちゃんとまた返せないから
どれだけ面倒臭くても
それなりのモットーがある
.
.
焼き過ぎたトーストのように
その部分の焦げだけを
落とせばいいという訳にもいかなくて
.
スクロール１つで
簡単に葬られた
埋め立て地の上を行く
忘れてはいけないことと
忘れたくはないこと
曖昧に振り分けてしまったら
きっともう戻せないから
どれだけ面倒臭くても
負けなりのモットーがある
.
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月食は、果たして見られるのか。雲の向こうから、見つめてみます。