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桃の缶詰め

鮮やかな花束の中に
枯れた花があったとして
それだけで全てを穢す
要因になるのでしょうか
.
解けたリボンが
風に踊ると
色とりどりの花も釣られて
.
花瓶の水も飲める
そんな気持ちで
今さら見つめ返すと
浮かび上がる
もう一つの彩り
まるで囁き
そうした初鳴き
茜色を注す斜め上
蹴りそこなった小石
.
.
穏やかな退屈の中に
割れた日々があったとして
それぞれが最初に戻る
必要があるのでしょうか
.
汚したズボンを
雑に畳むと
悲喜交々な声も溢れて
.
残った蜜も吸える
そんな気持ちで
今さら並べ立てると
思い当たる
もう一人の面影
まるで微笑み
そうした初鳴き
空いた胸を貸す好奇心
捨てそこなったティッシュ
.
.
トースターの中のような世界
焦げてしまいそうな僕らで
貪るように食べ合った桃の缶詰め
.
知らない花を植える
そんな気持ちで
今さら開き直ると
聴こえてくる
ただ一度の呼びかけ
まるで後書き
そうした初鳴き
濡れた傘を振る枕もと
消えそこなった吐息
.
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キャッチフレーズもなく、トレーマークもなく、それでも目に留まるような、そんなものがいい。

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