sunday night

ギターの鳴り止んだ部屋
さっきまでの音楽は
そのまま消えてしまうのか
換気扇の回る音だけが
降り積もっていく
.
第三日曜日
明日は不燃物
柔らかいだけの指先
.
生まれた歌が
どうだろうとも
僕の暮らしが
変わるわけではない
編み込まれた絨毯のように
一つ一つで一つなんだと
言ってしまえるほど
立派でもないから
.
.
残りを飲み干した缶
さっきまでの恋しさは
このまま溶けてしまうのか
換気扇の作る風だけが
囃し立ててくる
.
大体日曜日
溜まる不燃物
面白いだけの番組
.
流れた歌が
誰だろうとも
暗に続きが
決まるわけではない
塗り重ねた油絵のように
一つ一つで一つなんだと
言ってしまえるほど
立派でもないのに
.
憶えた歌が
何だろうとも
長い話が
終わるわけではない
付け足された説明のように
一つ一つで一つなんだと
言ってしまえるまで
立派にもなるから
.
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再び雨が帰ってきた。そんな雨の音を聴いて、落ち着いてくる気持ちがあって、安心する心があって、懐かしさの更に向こう側の、知らない記憶がぽっと温まる瞬間がある。