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【京都・大阪旅行1日目】太陽の塔の裏は真っ黒だったし、梅田駅でヤンキーの兄ちゃんにキレられた。

そうだ 京都、行こう。

社会人になって早数年。なんだかんだ泊まりで遠出したことなかった。日帰りで箱根や日光に行ったぐらい。「いつか行こうね」と口約束だけして計画しないのはいつものことだった。重い腰をあげるのは大変なことで、時間と体力(もちろんお金も)がいる。

9月17,18,19の3連休を使って大学時代の友人と京都・大阪へ旅行してきた。

修学旅行でも行ったし、大学生のときにも行った。数年ぶりの京都だ。鴨長明『方丈記』のまえがきにこう書いてある。

川の流れは絶えまなく、その水はいつも入れ替わり、もとの水はとどまらない。よどみに浮かぶ泡は、消えたかと思うと生まれ、いつまでもそのまま、ということはない。世の中の人間も、その住まいも、それと同じだ。
『方丈記 (光文社古典新訳文庫)』鴨 長明著 Kindle位置No.76

伝統とか歴史というのは、人間が生きている限り、変わっていくものである。多様性だの、ダイバーシティだの、人間が生きている以上、変わって当然なもの。それは街も人も。さて、今回、僕の旅行記を書いていこう。


1日目、7:51発の新幹線に乗るべく、東京駅に向かうのだが、張り切りすぎて6:30についた。駅弁何にしようか迷ったが、牛タン弁当にした。

牛タン弁当なんて、東京にいても食べることできるし、買うこともできるのだけど、旅の幕開けに食べる駅弁は格別なもので、至福の車内を楽しんだ。流れる車窓にこれからの旅に思いを馳せながら早く着かぬかと胸を躍らせていた。

2時間あまりで京都に着いた。久しぶりに降り立った京都は、以前行ったときとなにも変わらず、思わず「ただいま」と言っていた。多様性とは程遠い画一性を保った京都の街並みがそこにあった。

京都に着いて、本日の宿に荷物を預ける。地下鉄烏丸線・烏丸御池駅にある「ハートンホテル京都」だ。JR京都駅から電車で5分のところにある、リーズナブルなビジネスホテルだ。

荷物を預け、そのまま本日の目的地、大阪の万博記念公園駅に向かう。

阪急線って電車茶色なんだねぇ(いきなり語彙力失くした)。

大阪といえば、道頓堀とかNGKとかあるのに、我々は国立民族学博物館にいた。

国立民族学博物館、通称「みんぱく」、この外観は黒川紀章の設計で有名だ。

みんぱくでは、世界各国の民族衣装や住居、生活、食文化などがわかる資料が展示されており、常設展だけでも回るのに3時間もかかった。

どこかの国の演劇で使用されている衣装が癖強かった。

あと印象的だったのは、中国人が書いたアラビア文字の掛け軸だった。

みんぱくの中庭に「未来の遺跡」という巨大な石積みの中庭がある。博物館が未来をつくりだす装置ということから命名されたようで、確かにこの建物が竣工して約50年弱経った今見ると、その意味がより伝わってくるような気がする。中には入れないのでガラス越しで観る。

あちこち回っているうちに3時間も経過していた。もういいかと思い、外を出る。そこに「太陽の塔」があった。

こうしてみると太陽の塔って意外とブサイクだなぁという。芸術って間近で見ないとわからないこともあるのだな。

ところで、この太陽の塔

裏側ってどうなってるんだ???

そういえば裏側って見たことないな……と思い、裏側へ回る。

1970年に開催された万博のシンボルとなった、岡本太郎作の太陽の塔。「芸術は爆発だ」はあまりにも有名。建てられてから52年も経つ。芸術作品は幾ばくの年数を経ると、その作品がもつ時間的経過の付加価値がある。

さて、その太陽の塔の裏側がこちら。

まっっ黒やないかいっ!!!

そしてこの悪人顔。夜になるともっと怖そうである。

あとからわかったことだが、正面の赤い太陽は「現在」、裏側の黒い太陽は「過去」を象徴しているのだそう。

そうこうしているうちに、さすがに疲れたし、お腹も空いた。「とりあえず腹を満たしたい」僕は、万博記念公園から梅田へと向かった。梅田の地下のレストラン街で適当に入った蕎麦屋で蕎麦を食す。

田毎(たごと)ソバというのを頂いた。味噌の出汁で頂く蕎麦はまた格別な味がした。

そこから梅田駅から阪神電車で福島駅へ向かう。夕食に「花くじら」というおでん屋さんでおでんを食すためだ。大阪では知る人ぞ知る、おでんの名店だそうだ。

数分待ってようやく店内に入る。早速おでんを数本注文した。その中に一際気になるものが。それがこちら。

シュウマイ……!?!?

なんでもおでんにしちゃうのはあるけど、シュウマイ……?しかもそのまま串に刺さってるシュウマイは申し訳ないけど笑う

食べてみたらまんまシュウマイだった。

それはさておき、シュウマイも他の具材もどれも美味しかった。出汁がとくに効いててよかった。そして日本酒とよく合う。

おでんと日本酒で程よく酔ってきたころ、ホテルに戻るべく、一旦、大阪駅へ。駅構内の構造美に惹かれた。

この写真を撮った数秒後、後ろから…

チッ……ドケや!

ひぃぃい!何!?

と、後ろからきたヤンキーの兄ちゃんにキレられた。そのとき僕はエスカレーターの左側にいた。

いやいや、京都は左側だったじゃーん!!!なんで大阪は右側なの!?

エスカレーターでは左側を空ける大阪の文化に一端の怒りを思いながら初日にして大阪の洗礼を受けた。

でもその文化に気づかなかった僕が悪い。兄ちゃん……ごめんな。

そんなこんなで、1日目の大阪は終わり。

来週は2日目の「平安京のデカさを舐めていた」京都編を投稿します。

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