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【ざっくり中国史①】中国史を学ぶ上で知っておくといいこと

こんにちは。noruniruです。

歴史が好きな(というより、大学では歴史専攻だった)筆者による、【ざっくり中国史】をお届けします。

【ざっくり日本史】と称して、2記事を執筆しましたが、同時進行で【ざっくり中国史】もお届けしようと思います。お隣同士である、日本と中国の関りは深いもので、現代においても関係が続く両国の歴史を知ることで、ニュース等で日中関係がより深く理解できることでしょう。



中国といえば、何を思い浮かべるでしょうか。

大ヒット漫画『キングダム』。三国志。4000年の歴史。

そんな4000年の歴史を誇る中国史を何回かにわけて、ざっくりと紹介していきます。

今回はその第一弾として、中国史に入る前に、中国史を学ぶ上で、知っておくといいことを紹介していきます。


中国の地理的前提

まずは中国の地理的条件をみていきましょう。

中国という広大な土地において、長い歴史の中でも、やはり2つの河川の存在が欠かせません。

長江黄河ですね。

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中国の概念図になりますが、まず、黄河流域と長江流域では気候がかなり異なります。

黄河流域は、緯度としては北海道とほぼ同じ位置にありますので、大体想像つきますが、寒いです。そして年間通して降水量が少ないです。

したがって、麦やキビなどの畑作が中心です。

長江流域では、年間通して温暖で降水量も多いため、お米といった稲作が中心になります。

このように、北と南では食生活を見ても大きな違いであることがわかりますね。

この先しばらく、都市国家や王朝は南の長江流域で誕生していきます。

比較的、気候が安定して、定期的に農作物がとれる国、とりわけ中国が他の国からの支配を受けず(一部例外がありますが)、今日までにその歴史が続いている要因ではないかと思います。


中国史を学ぶ上でのキーワード


中国史は数多くの王朝が誕生します。その中で、重要になるのは「皇帝の人間性」に大きく左右されてくところです。

広大な領域と膨大な人口を誇る、中国を支配する皇帝に権力が集中し、皇帝の統治がダイレクトに反映される場合が多い。

優れている皇帝は長続きし、愚かな皇帝は長続きしないのが中国史です。

お金の無駄遣いをする皇帝、女性関係のスキャンダルが多い皇帝、急激な政策をとる皇帝など、さまざまです。

また長い歴史で見ると、中国王朝は遊牧民に悩まされます。中国の遊牧民は基本的に騎馬による生活がメインで、常に移動します。それゆえ、遊牧民の軍事力は時折、王朝を脅かします。遊牧民の侵略をとめるために造られたのが万里の長城であるのは有名な話ですね。



まとめ


本記事のまとめは以下の通り
・黄河流域を中心とする北エリアは、乾燥していて降水量が少ないため、麦・キビの畑作が中心
・長江流域を中心とする南エリアは、湿潤で降水量が多いため、稲作に適した環境である。
・中国史は「皇帝の人間性」に大きく左右される
・長い歴史の中で度々遊牧民に悩まされる。

最後までご覧いただきありがとうございます。次回は、中国文明から初めての都市国家の誕生について書いていきます。



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