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[北海道・おこっぺ移住物語] 東京の浅草から北海道のおこっぺ町へ…どこでも大切なのは“人とのつながり”

東京都を代表する観光地・浅草。
江戸情緒が残る浅草は、昔ながらの人情味がある温かい街です。

浅草で有名な浅草寺

そんな浅草が、僕、雨宮の故郷。
そして今、僕は北海道・興部(おこっぺ)町のノースプレインファームにて勤続4年目を迎え、工場で乳製品の製造を担当しています。

今年息子が産まれました

今日は、浅草出身の僕が、どのようにしておこっぺ町に移住することになったのか、僕の移住物語をお話したいと思います。


「どこでもいいが東京は出てみよう」
深く考えないままやってきた北海道

僕が北海道に住むことになったのは、もともとは自分の意思からではありません。僕は学生時代に機械の勉強をしていたのですが、食品製造にも興味があって、就職する際、某大手乳業メーカーを受けました。

その面接で、「北海道の工場に配属されるかもしれないが大丈夫か」と尋ねられ、東京を一度は出てみたいと思っていたので、あまり深く考えずに「はい」と答えたのです。

その後、採用が決まって、本当にすぐに北海道のおこっぺの工場に配属されることになりました。入社後10日も経たないうちに北海道行きの飛行機に乗っていましたね。機内から見下ろした北海道の雄大な大地は、今でもはっきりと覚えています。

機内から見た雪の残る大地

生まれ育った東京とは全く環境の異なる北海道に突然行くことになったものの、そのことは抵抗なく受け入れることができました。

というのも、僕は子どもの頃、母の実家がある佐渡ヶ島によく遊びに行っていて、地方の生活になじみがあったのです。

自然豊かな佐渡ヶ島

さらに佐渡ヶ島の自然豊かな環境が大好きで、小学校の卒業文集に「将来は森の中に住みたい」と書いていたほどでした。

気付けばおこっぺに11年
ノースプレインファームに転職

とはいえ初めての北海道、初めてのひとり暮らし。
東京に比べればはるかに娯楽が少ない環境で、ここでしかできない趣味を持とうと、釣りや自転車や登山やスノーボードなど、いろいろ挑戦してみました。

自宅裏の興部川にはヤマメやニジマスが

けれど勤めていた会社が大きな会社だったこともあり、地元の方と交流する機会はほとんどなく、交友関係は日本各地から配属されてきた社内の人に限られていました。しかも一緒に遊べる同年代の人が少なくて。今思えば、特に最初の数年間は寂しい生活を送っていたように思います。

そんな生活が大きく変わる転機となったのが、3年半前のノースプレインファームへの転職でした。転職のきっかけは結婚です。

妻とは知人を介して知り合ったのですが、彼女がたまたまノースプレインファームの社員でした。

彼女を通じて、僕が前の会社で乳製品の製造や包装を担当していたことを知った社長に「ぜひうちで一緒に働かないか」と誘われたのです。以来、前職の経験を活かして、食べた方を笑顔にできるような製品を目指し日々取り組んでいます。

地元の人と関わることで気づいた
おこっぺの人々の温かさ

ノースプレインファームに転職してからは、地元の方との関わりが一気に深まりました。そもそもノースプレインファームは地域に根ざした会社。

社員にもおこっぺ町や近郊の方が多いですし、仕事をしていく上で地域の方と関わる機会もとても多い。さらに妻がおこっぺ町出身ということもあって、どんどんおこっぺでの交友関係が広がっていきました。

友人達とイベントを企画

一歩踏み出して親しくなってみると、人々の温かさを実感するようになりました。一緒に山菜を採りに出かけたり、雪かきや草刈りといった作業を教えてもらったり、畑でとれた野菜をいただいたりして、よく気にかけてもらっています。

日常生活の中で、穏やかに人々がつながっていると感じます。
地域の人間関係が深いという点では、僕の故郷・浅草とも似ているかもしれません。

そういう人間関係が面倒な人もいるかもしれませんが、僕の場合はもともと人と話すのが大好きだし、つながっているからこそ楽しいことがたくさんあると日々、実感しています。

食べ物がおいしくて美しいおこっぺは
僕の“第二の故郷”に

地元の方たちとのつながりができるにつれ、おこっぺを第二の故郷のように感じるようになってきました。

温かい人情と同じく素晴らしいのは、食べ物のおいしさです。とれたての野菜に、カニやホタテなどオホーツクの海産物、そしてもちろん、乳製品の数々。どれも新鮮で、季節ごとに種類や味わいが変化する。食から四季を感じるという贅沢を味わっています。

ホタテ漁が盛んなおこっぺ町では、毎年、ホタテを無料で配布してくれるんです。今年はそれに加え、なんとバターと練乳の無料配布も! 人口の少ない生産地ならではの、手厚いサービスです。

ホタテを無料でいただけます

仕事のない時に散歩してのんびりと過ごす時間も好きです。ここでは時間がゆったりと流れているように感じます。見えるものといえば雄大な大自然で、余分な情報が目から入ってこないせいでしょうか。

僕は都会がいやで北海道に来たわけではないですし、都会には都会のよさがあると思っていますが、おこっぺがとても住み心地よく、これから先もここで暮らしていきたいと思っています。

地元の方たちは、僕の苦手な雪かきや草刈りを淡々とこなすんですよ。僕もここで暮らしていく以上、そうやってこの環境と自然に付き合えるようになるのが目標です。

はからずも「森に住みたい」という小学生の頃の夢がかなっているので、その幸運を大切にして暮らしていきたいと思っています。

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