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「選挙はマーケティング」がわかってない4人。

高校生のみんな元気か?
さて、「リーダーはパワーポイントなんか使わない」という本を教科書に勉強する、なんて言ってご無沙汰していたんで、今日はちょっとやってみる。

選挙はマーケティング

ところで、総裁候補4人の討論会って見た?

まあ、キミも僕もこの選挙に投票できないのに、なんなの、あれって?

それもさ、討論会でもなんでもないよね、どっちが討論がうまいかを決める、アメリカ大統領の公開討論とはかけ離れた、茶番だ。

選挙はマーケティングだよ。

えっ、マーケティングって何か?って?

それは売り込んで、勝利をゲットすることだ。

選挙という選挙は、候補者が自分を売り込んで、当選をゲットすることが目的だ。それを効率的にやるのが、マーケティングなんだ。

今回の4人のエセ討論会で、誰が何を言おうとも、自民党政治家の票は動かないだろう。自民党の議員たちは4人をよく知っているからだよ。

「あんなこと言ってるけれど、またホラ吹いてる」とか、「やっぱりあれじゃあ、総裁になっても派閥の院政をやるだけだな」、とか、我々以上に候補者の真実がわかっているはずだ。

テレビで言い間違いをしようが、誰かにやり込められようが、議員たちの投票行動にはいささかも影響を与えないだろう。

党員の属性を研究してないの?

問題は110万何千人いるという、4人を選ぶ権利のある党員、党友だよ。

河野、岸田、高市、野田の4人はこの票田に対してマーケティングをやってるのかな。

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プライバシーで守られているにせよ、最低限の属性(性別、仕事、居住地、などのその人に関する基礎的情報)はわかるだろう。

マーケティングは、攻略する相手を属性を調べることから始めるんだ。

男性か女性か、30代、40代、50代は全体の何%か、職業は何か。

それだけでも、最大公約数的な票田(市場)はわかるし、あえて二番に大きいグループで行こう、との戦略も立てられるだろう。

しかしさ、4人の政治家の秘書は何をやっているのか、ね。

政治家の秘書ってさ、そういう調査をして、政治家にアドバイスするものなんだよ。でも当の政治家にそういう発想がないのかな。

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経営学的にいうと、データマインドってやつだ。データを重んじて、意思決定をする手法を言う。

これは政治家に限らないけれど、リーダーの仕事は意思決定なんだ。

リーダーの意思決定は自分の理念や信念だけで決められない、常にデータの裏付けがないと、後で責任ある説明ができない。

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例えば今回河野さんが、反原発をトーンダウンしつつ表明するのはいいが、党員の第ニ勢力グループは反原発だが、原発残存物デブリの処理に関心があることがデータでわかったとすると、さり気なくこう言ったら良かったんだ。

「原発残存物に関しては、科学的処理施設を3億円の予算をつけて建設予定です」。

結局政治家が墓穴を掘るのは、出来もしないことを言ってその責任を取らさせるというパターンだ。少しはデータに基づいて、科学的なことを言えば責任も軽くなるというものだ。

巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)という格言を、聞いたことあるかな。口だけ爽やかなものは、誠実さに欠けるというような意味だったよね、現代ではデータで仁を補えるかも知れないよ。

演説をする時には2つのことを気にかけろ

さて、例の本「パワーポイントを使うなReal leaders don’t do PowerPoint」
はこう言っている(P71)

投票者に向けて演説するときは、2つのことを気にかけろ。


1.彼ら彼女らの利益をしっかりと胸に刻んで話せ
2.彼ら彼女らのモチベーションが何かをしっかり理解せよ

それは、さっき述べた属性を調べれば必ずわかるはずだが、そんなことやってないみたいだから、1も2も両方わかってないだろう。

戦略的装いとは何か

丸腰で4者会談に臨んだ4人だが、それでも戦略はある。

それは元気だ。元気を演出することだ。

しけた顔をしたリーダーに誰がついていくものか。ひとに好かれるようでなければ、大きなことはできない。笑顔で元気じゃなくちゃ、人に好かれないよ。

しかしねえ、その時だけカラ元気を出しても、見破られちゃうからなあ。
だから、僕はあえていいたいんだ。服装、だと。

河野さんももう少し明るい色、クリームイエローのワイシャツと、薄いオレンジのネクタイはどうかなあ。岸田さんはあれでいい。変に明るくすると、浮いちゃうから。でも女性二人は、もっと明るい服装にしなきゃ。

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でも、いい笑顔があれば、服装なんてどうでもいいんだけれど、4人共それがないなあ。

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しかし、その基本であるいい笑顔が、4人共足りないなあ。

おたがい、いい笑顔が自然に出るようになりたいね。

その時、キミはすばらしいリーダーになれるよ。

今日も、最後まで読んでくれてありがとう。

じゃあ、また明日。

                         野呂 一郎

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