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玉の輿を狙うなら?年収1000万円と月収400万円、どちらを選ぶべきか?

「年収1000万円の人と月収400万円の人、どちらを狙うべきか?」と聞かれたら、多くの人は直感的に「月収400万円の人」と答えるかもしれません。

その理由を聞くと「月収400万円なら年収は4800万円だから」と答えることが多いです。しかし、実はこの問いには罠があります。「月収400万円の人が毎月400万円を稼いでいるわけではない」可能性もあります。

なぜ多くの人は「月収 × 12」で考えてしまうのか?

一般的なサラリーマンや家庭では、ボーナスなどを除けば月収が安定しており、年収は月収の12倍+ボーナスという計算が普通です。副収入などは「臨時収入」として捉え、家計の計画には含まれないことが多いでしょう。

しかし、世の中には安定収入を得ていない人々もたくさんいます。

個人事業主の収入は「乱高下」しがち

個人事業主やフリーランスは、ある月に100万円を稼いでも、次の月には収入がゼロになるということが珍しくありません。特にクリエイターや絵師などは、収入が安定しないことが多く、世間では「臨時収入」として捉えられがちなものが、その人たちにとっては主な収入源となっていることも。

つまり、収入の形態によって、月収や年収の捉え方が大きく変わるのです。

キャッシュフローを考えてみる

お金は水道から出る水のようなものです。一般家庭では、一定量の水が供給されるため、使う量を計算すればやりくりができます。しかし、収入が不安定な事業者は、蛇口から出る水の量が毎回異なります。ある月にはたくさん出て、次の月にはほとんど出ないことも。

そのため、不安定な収入の人たちは、出ていくお金を節約するよりも、入ってくるお金をどう増やすか、またはどのようにして安定させるかを常に考えなければなりません。

「なぜ自分はお金を得ているのか」を理解する

会社員はクビにならない限り、劇的に給料が変動することはありません。しかし、個人事業主やフリーランスは、なぜ自分がその仕事でお金を得ているのかを常に把握しておく必要があります。

たとえば、ある絵師が急に月収が10分の1になったとします。理由は、同じ作風で人気のある絵師が登場し、競争が激化したからかもしれません。その場合、彼は「自分がこの作風で支持を得ていたから収入があった」と理解し、何か対策を講じなければならないでしょう。

収入がいつまで続くのかを考える

例えば、SNSで人気の18歳の女子が、年収1億円を稼いでいたとします。しかし、彼女がその収入を10年間続けられるかというと、そう簡単ではないでしょう。それにもかかわらず、自分が年収1億円であることに固執し、「いつまでも続く」と錯覚する人も少なくありません。

重要なのは「その収入がなぜ入ってきているのか」を理解し、必要に応じて調整することです。

社会的信用と本来の価値を知る

皮肉なことに、こうした不安定な収入を正確に査定するのは、自分自身ではなくローン会社や不動産会社などの第三者です。たとえば、マッチングアプリで「稼いでいる」と謳う相手がいたら、一度ローン審査を受けてみると、社会的信用と本来の価値が分かるかもしれません。

現時点で稼いでいるからといって、将来も同じように稼げる保証はありません。あなたを持ち上げている人々は、今のあなたしか見ておらず、収入が途絶えた瞬間にいなくなるかもしれません。

最後に:重要なのは「入口と流れ」

お金の管理でよく見がちなのは、収入の「額」や出費の「量」です。しかし、本当に大事なのは、お金の「入口」とその「流れ」です。どのようにしてお金が入ってくるのかを正しく理解し、その流れを管理することが、長期的な成功につながるのです。

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