世界詩箱 3 【自作詩】
トコトコさん…こうやってみますと、やはり詩というものは
ほつほつと浮かぶその火の言葉が
実にかろがろしく思えてしまったり
きらきら見えるような
これらの砂より
果てしなく遠くの
かすりもしない次元を
自分勝手に走っているような
あるいは幻想だけ
淡く見せかけて
じっさいは実らない果実のようで
やりきれない気がします
美しく見えるものと
美しくないとされているものに
そのあいだに
なんらの隙間もじつはなくって
そういった一切が
ほんとうはわたしの好きや嫌いで
ならならと一様に