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人を愛したり信じたりすることは今いちばん 惨めな勇気を必要としている時代。 それでも人を愛したり愛おしく思っていかなくちゃいけない。

つかこうへいさんの言葉だ
(先日の『あの人に会いたい』)。

「なんとも情けないこと」を意味する「惨め」を
「勇気」と組み合わせたのは、つかさんらしいが、

これは、

退路を断ったチャレンジなど、積極果敢な行動に
付けられる勇気と比べると、
一見、当たり前のように感じる
愛する、信じるなどの行為に照れつつ言ったか。
あるいは、
人を愛し信じるという根源的な心の動きに、
勇気が必要とされるほど難しくなった今という時代に
少しばかりの失望を込めて表現したのか。

人が人を愛することができにくい時代。
人が人を信じることができにくい時代。
そんな表現が、
単なるレトリックではなく、
現実そのものに照らし合わせて言えそうな
この2020年、という時代に。
いや、実際にそんな声が聞こえる現在に、
それでも「愛おしく思っていかなくちゃいけない」
としたら、
やはりそこには少なからず勇気が、いる。

しかし、愛さえも、か。

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