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人生は落丁の多い本に似ている。

という、私にとって分かり過ぎるほどの
名言を紡いだのは芥川龍之介だった
(先週の『yes!~明日への便り』)。

人生を省みれば「落丁」を痛感する。
それは、例えば第一志望の大学や会社に
入れなかったとか、重要な審査に落選したとか、
大切な人やモノを失ったとかの範疇ではなく、

人生のさまざまな機会で、
自分の心に何かが欠けていた、
という悔いのような思いなのだ。

大学生活や社会人となった独身時代、
そして独立してスタッフを雇用していた日々、
うまくいかなかった仕事など、

少なくとも、いまの心持ちさえあれば
違った経験ができた、という思いだ。

もちろん、過去に行った選択は、
すべて、それこそが自分の人生なのだが、
いま、多少の成長をしたと思う反面、
成長が遅かったな、といつも思うのだ。

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