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タイトル説明 何故「座標軸」というタイトルをつけたか。(11)最終回

 さて、この連載も10回を数えた。少し長く書きすぎた感がある。もうそろそろ終わりにしたい。最後は終戦後、日本の現代史と世界の今後を眺めてみたいと思う。
 アジア・太平洋戦争は完全にA型の失敗であった。辛うじて天皇制は象徴天皇制として残せたが、その後A型は萎縮し、鳴りを潜め、肩身の狭い思いをして過ごすことになる。
 敗戦後GHQが乗り込んできて、それまでのA型のやり方を総入れ替えした。民主化ということで日本の政治、社会は大きく左へ動いた。動き過ぎた。ゼネストが企てられ、GHQが慌ててとめた。左に振れ過ぎてBゾーンに入りかけていた。民主化を急ぐあまり、日本が社会主義になってしまっては、GHQとしては困る。右へ戻しだした。いわゆる逆コースである。
日本の戦争アレルギーは強かった。アメリカを頼りにしつつ、戦争に巻き込まれないように距離を置いた。かといってA型の保守には戻れない。それで中道左派にスタンスを置いた、というのが私の考えである。護送船団方式、年功序列、終身雇用・・・社会主義かと思われるような政策で高度経済成長、一億総中流を実現した。
 しかし、軍備に、経済とアメリカにおんぶにだっこの、とっちゃん小僧が、荒海に放り出されて、バブル崩壊という憂き目に合って、泣きべそをかき続けているのが、今の日本であろうか。
 では、世界は今後どうなるであろうか。今まではA×Oの時代が、1945年で終わり、それからO(欧米)×B(ソ連・ロシアを含むアジア)の時代が始まり、Oの圧倒的優勢が、だんだんOの旗色が悪くなり、今やほぼ互角になってきているのではないか。今後はアフリカが台頭してくるであろう。欧米VSアジア+アフリカというより、アジアVSアフリカとなるのではないか。今まで欧米に虐げられてきたアジアが今度はアフリカを虐げる番だ。(地球を壊し続けて来た欧米に、もはや出番はない?)その時日本の立ち位置はどうなる?日本はアジアなのか?遥か昔に「脱亜入欧」を果たしたのではなかったか?都合のいい時だけアジアの仲間入りをさせてくれというのはいささか虫が良すぎるのではないか?


 ということで11回に亘った連載はこれで終わる。私の独断に満ちた駄文を読んでくださった方々には深く感謝申し上げる。


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