見出し画像

恋愛は究極の痛み?~SATCからの学び~

ドラマの中では
恋愛は喜びと痛みの綱渡り
痛みを伴わない恋愛なんて、退屈で意味がない
痛みで絆が深まるのはマゾだからか?
とある。
もちろんドラマを観ている私としては、この言葉たちに深い共感を覚えるのだが、観ていない方にも伝えられたらいいな・・・と思っている。

私が学生のころに「glob」というグループがいた。
初めて曲を聞いた時感じたのは ”宇宙的”・・・歌詞の内容は近い感じもするし遠い感じもする。とても奥行きがあるような感覚がした。
SWEET PAIN」という曲があるのだが、今回のテーマに一番近い感じなので一部をまずご紹介したい。

会えない時の胸騒ぎ 世界中でこれほどに 自分以外のあの人を 
大切に思うなんて やり直しがきく今なら 昨日が気まずいだけ
瞬間と夢とあなたのこと SO SWEET PAIN SWEET PAIN

恋の痛みの曲。SWEET PAINは「愛情を持っているからこそ、大切にしている痛み」なのだ。
これって、恋愛をすると自動的についてくるのではないだろうか?
相手あってのことならば思い通りにならないこともたくさんある。喧嘩もあるだろう・・・相手をコントロールしたくなる時もあるだろう。
好きだから私のことをわかって!と思うし、愛してほしい。嫌われたくないから自分を素敵にみせたい・・・若い頃の恋愛は特に「素敵に見せたい!可愛いと思われたい」が顕著のように思える。
ま、素材もフレッシュだから、シワの数も薄っすら濃くなってきた鼻の下のヒゲも気にならないはず(笑) まさに ”そのままでいいんだよ!” なのである。

高校生の頃の出来事。
日本史の時間はクラス中がピリッとした緊張感に包まれる。担当の先生が
ヤクザ風なのである。髪はパンチ風、眼鏡がサングラスを薄めたなんとも怪しいさを醸し出すテイスト、ガリガリの体系、歩き方は肩で風を切る感じ。
一日の大半は機嫌が悪いと来たもんだ(笑) 授業は・・・ほとんどが雑談で
日本史の意味がよくわからない。

でも私はこの先生の雑談が大好きだった。

この日は日本史の前の授業が体育だったので、芸能人並みの早着替えをして
組長を待つ。皆、決して「粗相のないように!」が暗黙の了解だった。
季節は夏だった為、女子は着替えよりもいかに汗の臭いを抑えるか?が勝負どころだった・・・なんの勝負だ?
今でこそ様々な制汗グッズがあるが、この頃はスプレータイプが主流。
「8×4」をご存じだろうか?エイトフォーと読むのだが、私の友達は
「ハチ カケル ヨン」と本気で読んでいる素敵な人だ。
他にも色んなスプレー合戦が繰り広げられていた。
もう時間がない!汗で思うように着替えが進まず焦っていた。あと3分!
チャイムと同時に組長が登場なさった。

組長は入ってくるなり主席簿を教卓に叩きつけた!怯える子分な私たち・・・今日もすこぶるご機嫌斜めならしい。
こんな時は絶対に目を合わせてはいけない。ホラー映画の告知タイトルと同じだ 「決してひとりでは見ないでください・・・」なのだ。

「おい!ここの教室はよ~臭っせ~な!」
この言葉に女子全員が震え上がった。
「おい、そこの君・・・臭くね~のか?」と前の席の女子に声をかける・・・多分、女子全員が心の中で一斉に「ご愁傷さまです」とつぶやいていただろう。
組長は子分の名前をだれ一人として覚えていないので、全員の名前は「おまえ」または「君」なのだ。さすがだ。
「あの・・・臭いかどうかわかりません・・・」と勇気を出して彼女は組長の問いに答えた。

「あのな~女子の皆さん、スプレーなんかで臭いをごまかすんじゃね~よ!
臭くてたまんね~よ!
女ってのはな、風呂上がりの石鹸の香りくらいが色気があっていいんだよ。
浴衣からふわっと香る匂いに男はグッとくるんだよ」

この時申し合せたように女子全員が顔を上げた・・・
ハートにズキュンな言葉だった。今では昭和感満載な表現だったと思うが、
私は彼の言葉が一番の制汗剤だったのだ。

「人に良く思われたい」と「嫌われたくない」は同じようでいて、モチベーションの温度差を感じるのは私だけだろうか?
どちらも完全に外側の意識なのだが。(自分以外の他のモノに向ける意識)


「人に良く思われたい」の前提に自分は自分のことが好きがあってほしい(これは全くの私の願望)。自己愛から溢れた愛を知ってほしい、感じてほしいが「人に良く思われたい」。

「人に嫌われたくない」の前提には自己愛の欠乏が何となく含まれてる感じがする。他者からエネルギーをもらって自分を愛する感覚。
「愛をください~♪」という歌があったな・・・

この二つとも同じようでいて、実は違う。どちらが正解でもないし、選ぶのはいつも自分なのだ。
制汗スプレー事件の際は完全に「人に嫌われたくない」の選択だった。組長を怒らせたくない・・・の方がしっくりくるが、結局のところ制汗スプレーは汗や臭いは抑えられたが組長の怒りを抑えることができないどころか、スプレー缶炎上なくらいに燃え上がってしまったのだ。
燃えカスからは予想だにしない素敵な話を聞くことができたが・・・。

組長の言いたかったことが何となく今、わかるような気がする。
ノリーブラッドショーも少しずつ成長しているのかも(笑)

自分で自分を満たせるエネルギーを他の人に明け渡さないこと。
明け渡すことは相手に主導権を握らせることであって、
「嫌われたくない・怒らせたくない」は、せっかく持っている自分のカラーや匂いを他人の持っているスプレーで誤魔化してしまう・・・
本来私たちが持っている「ありのままの自分」を楽しめば、外側のスプレーはいらないのだろう。

わかってはいるものの、恋のマジックレボリューションにかかってしまうと自分を見失うことも多々。
●LINEしても既読スルーが続いてモヤモヤ
●いつも連絡は私から・・・
●女友達の誘いを断って彼を優先
●彼の好みはロングヘアーなので自分も髪をのばす
●焼肉が食べたかったけど、彼がラーメン!と言うのでラーメン
●食事の支払いはいつも自分ばかり👈こりゃ末期
etc・・・
彼!彼!彼!のパターンに陥る。
全てではないが、若かりし頃に私も自分を見失うことがあった。
これも経験と今では思える・・・思いたいのだが。

恋愛は究極の痛み?
冒頭では相手あってのことだから、痛みもある・・・ようなことを書いたが、本当は自分を見失うことが究極の痛みなのではないだろうか?
自分で自分が分からなくなる。
これは恋をしているしていないに関わらず、自分で自分が分からないことはよくある話だろう。自分のやりたいこと、好きな事・・・本当に欲していることがわからない。ただ毎日のルーティンに流されて一日を終えるリピートな生活。
「自分はどうしたい?」の声に耳を傾けること、丁寧に・・・それこそ恋人に「君はどうしたいんだい?」と囁かれているイメージを自分自身にやってみるのはどうだろうか?一人の時に是非♡
答えは自分の中にある・・・これを知っているだけで人に振り回されたり、イライラも多少減るはず。もっと自分重視でいることが恋愛を楽しむ究極のコツなのかもしれない♡

次回は恋の駆け引きは必要なのか?をお届け致します。

必要な方に届きますように・・・愛と感謝を込めて♡

ノリー・ブラッドショー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?