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上野裕一郎選手の不祥事から学んだこと

上野裕一郎さんといえば、ランナーとして、先輩として憧れの陸上選手。
2003年の都大路1区28分台での走りは今も脳裏に焼き付いている。

上野さんは佐久長聖高校から中央大学、その後実業団を経て、立教大学男子駅伝部の監督に就任し、すぐに監督として箱根駅伝出場という偉業を成し遂げた。
また上野さんは監督兼選手である。学生と同じような練習メニューをこなす監督ということもあり、私はひそかに応援をしていた。

その後、部内での不適切行為があり、監督を解任されてしまったが、現在は選手として実業団チームに所属し、39歳になる今も現役選手として走っている。

部内での不適切行為については、以下リンクに詳細が掲載されている。
監督という立場、妻と3人の子どもがいる身で発覚した不祥事。私を含め陸上界にとっては大きな衝撃だったと思う。

上野さんはなぜまた走る道を選んだのだろう

立教大学の監督を解任されたのち、妻からとにかく働いてほしいと言われ、ハローワークに通い、運送ドライバーになろうと考えていたそう。
3人の子どもの父親として、上野さんも何とかしなくてはと必死だったのだろう。
でも不適切行為の内容からしても、もう二度と表舞台で走る上野さんの姿は見れないだろう、誰もがそう思ったに違いない。
しかし、現在上野さんは佐賀県に本拠地を置く実業団のひらまつ病院で選手として走っている。

これは私の想像だが、彼が命を懸けてきた陸上競技の道から易々と離脱することを、どんな事情があれ彼のプライドが許さなかったのではないかと考えている。
でも当時の上野さんの立場上、そんなことを言える立場にはなかったはず。でも走ることやめると、上野さんのアイデンティティが失われていくような感覚だったのではないだろうか。

それにしても、上野さんの奥様の「とにかく働いてほしい」という言葉には、目の前の家族のおかれた現実から逃げることのない、母親であり妻としての強い気持ちがこめられているような気がした。

失敗から何を学び、どう生きていくか

甲子園の常連校、星稜高校の山下智茂元監督が残した名言がある。

「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」

人は誰しも、程度の大小はあれ「失敗する」生き物だと私は考えている。
失敗をしない、すべてが完璧な人なんて、この世に数人もいないのではないか。
だとすると、失敗から何を学び、どう生き方を変えていくかということが大切なのではないか。
山下元監督の名言にも、そのことがうたわれている。

私も上野選手のように、心と行動を変える人間でありたい

わたしの場合は、いわゆるモラハラによって妻を苦しめ、傷を負わせてしまった。私にとっては人生最大の失敗である。
でも過去に戻って、モラハラの事実を消すことはできない。
私に残された道は、モラハラの事実に向き合い、モラハラを二度と繰り返さないという覚悟を決め、行動を変え習慣化し、当たり前のものにし、私たち家族の将来を良いものに変えていくことである。

人は簡単に変われるものではない、そのことは35年間もの間、変われなかった私が良く分かっている。
でも変われないとあきらめたら、結局私は変わることができない。
まず行動を変え、変わった行動を習慣化することが、今の私にできること。
凡事徹底。やれることを一生懸命にやり続けたい。

行動すると決めたら、宣言をし自分に責任を課す

noteに書こうと決めたのも、自分への宣言であり、責任を負う覚悟があるから。
私にはやれることがたくさんあるはず。
カウンセリング、加害防止プログラム、トラウマケア、夫婦とは何か?といった勉強。
ダイエットをし健康になること、アルコールを控えること、家の掃除、言葉遣いを正すことなど・・
今の私にやれることは無限にある、これってすごく幸せなこと。

妻や子どもに対しては、今は何もできないかもしれない。でも、自分を改める行動を精一杯やることで、妻は少しでも安心し、気持ちが楽になるかもしれない。
妻も私に変わってほしいと思ってくれている。私にその時間をくれている、そうポジティブに考えている。
だから、私は今この時間を一生懸命に生きると心に誓っている。

今日の振り返り

今日は気温が25度かつ北風、この時期らしからぬ良いコンディションということもあり、平均心拍140bpmといつもより楽に走ることができた。
朝起きると、どうしても色々考えてしまう。
でも私は前を見て、家族の先頭に立って歩くと決めたので、今日も走ることで自分を鼓舞している。

妻と3歳半になる息子に毎日直筆で手紙を書いているが、今日も書いている途中に声を上げて泣いてしまった。最近は書くたびに涙、涙・・
でも、今はどれだけ泣いても、すぐに「大丈夫、大丈夫だから」と自分に言い聞かせ、前を向くことができる。
苦しくなったら、思いっきり泣く。そんな私をまずは「私が」認めてあげる。

今日も夕食はちゃんと自炊をした。食事のお供には、ウイスキーの代わりにリンゴ酢を炭酸水で割って飲んでいる。これが意外にいける。
-----今日の献立---------
ぶりの照り焼き、オクラおひたし、鶏ささみ揚げ焼き
自家製つけもの(長芋たまり醤油、きゅうり塩漬け)
キャベツとピーマンのサラダ
わさび漬けをのせた納豆

今日も、やれることを精一杯やれた。
そして、子どもたちの育児をひとりでこなしてくれている妻に、ありがとうと伝えたい。

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