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B線TNS日記 63 結局買うやん

某月某日 TNSにて

何度も書いているけれど、ヲタ活をしている。

某K-POPアイドルグループを次男と一緒に追いかけているのだけど、このヲタ活の良いところは、ほとんどお金をかけずに楽しめるところだと思う。

SNSで情報は入手できるし、YouTubeやVliveでの動画配信もタダで観ることが出来る。曲もSpotify などサブスクに加入していればその月額だけで聴き放題。あとはファンクラブの会費とオンラインライブなどのチケット代(4000円くらいで家族全員が観られる)が払えば、かなり楽しくヲタ活ができる。

つい最近、私の推しグループが新しいアルバムを発売しカムバックした。その新アルバム発売の情報解禁がされた日から、まさに指折り数えてリリース日を待っていた。K-POPアイドルのCDは本国に直接予約を入れるか、レコード会社経由で予約するか、はたまた日本のCDショップに注文を入れるかなど入手ルートがさまざまで、私は情報を吟味しながらどこで予約すべきか考えていた。しかし、同時に私の心の中に迷いが生じ始めた。

「アルバム、買わなくてよくない?」

一昔前であれば、推しているグループのCDを買わないなんて考えられないことだったと思う。買わなければ聴けなかったのだから。しかしパソコンや携帯で音楽を聴くことが主流になった今、CDって必要なのかなと思ってしまったのだ。

長男に意見を求めると、CDは音源としてでなく、そこについてくる写真集やカード、ポスター、歌詞のブックレットなどの付属品を集める目的で購入するらしい。そのため、どのアーティスとも、ひとつのアルバムでコンセプトやデザインを変えて2-3バージョンを作っており、その中に封入されたカードやポスターなどはランダムでどのメンバーのものが入っているかわからないいわゆるガチャ要素まで付けている。ファンのコレクター魂を刺激して複数枚買わせる戦略なのだ。そんな戦略にわたしゃ騙されないよ。音楽は聴ければいいタイプなの、私は。そう思って予約はしなかった。

そして発売日が過ぎ、SNS上ファンたちが開封したアルバムの写真でにぎわい始めると、それを目にした私はなぜかそわそわと落ち着きをなくしていった。そしてそわそわが最高潮に達した時、私の中のリトルノリコが語りかけてきた。

「アルバム、本当は欲しいんでしょ?買いなよ。」

2日後の私の手にはタワレコの黄色の袋が提げられていた。

そしてその翌日の狂喜の開封式に物語は続くのである。

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